ロベリアは紫色や白色の花を咲かせる、南アフリカが原産の植物です。矮性種や下垂種などの種類があり、花壇の寄せ植えやハンキング仕立てなどさまざまな育て方ができます。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草、多年草 |
樹高・草丈 | 5cm〜200cm |
花の色 | 白、紫、赤、ピンク、青、複色 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 常緑性、花壇の寄せ植え、ハンキング、鉢花 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ロベリアは「瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)」や「瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)」という名前でも親しまれている植物です。花弁の形が蝶に似ているためについた名前で、4月〜6月の開花時期にはこんもりとした咲き姿を楽しめます。
ロベリアには毒性がある?
ロベリアは全草(とくに根の部分)に「アルカロイド」という毒性分が含まれています。口に入れると、下痢や嘔吐、呼吸困難やけいれんなどを起こす恐れがあるので、取り扱いには十分に注意しましょう。
植え付け時期 | 3月〜4月 |
植え替え時期 | 3月〜4月、9月〜10月 |
肥料の時期 | 4月〜6月 |
剪定の時期 | 6月〜7月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜6月 |
ロベリアは、地植えでも鉢植えでも育てられます。ロベリアの品種によって、それぞれに適した植栽場所に植えていくのがポイントです。矮性(草丈の低いもの)の品種は花壇の寄せ植えに、下垂性の品種はハンキング仕立てにして、垂れ下がるように成長させましょう。
ロベリアは、日当たりと水はけのよい場所で管理してください。日当たりの悪い場所で育てると、茎だけが間延びして花付きが悪くなります。また水はけが悪いと根腐れを起こし、枯れる恐れがあるので注意しましょう。
ロベリアは、水はけと水もちのよさを兼ね備えた用土で育てていきましょう。市販されている「草花用培養土」や「山野草用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用します。
地植えで育てる場合の用土は?
地植えにする場所の用土が粘土質の場合は、川砂をすき込んでから植え付けましょう。
地植えでロベリアを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから水やりをしてください。多湿の環境を嫌うため、やや乾燥気味に管理するのがポイントです。
鉢植えの水やりのコツは?
ロベリアは、湿度の高い環境が苦手です。水やり後、受け皿に水が溜まっていると、土が湿った状態が長く続き、ロベリアが枯れやすくなります。そのため鉢植えの場合は、受け皿に溜まった水をすぐに捨てて、土が乾きやすいように管理しましょう。
肥料は4月〜6月にかけて、1カ月に2回〜3回の割合で施します。規定の分量よりも薄めた液体肥料を、水やりのかわりに与えてください。植え付けの用土に元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。
ハダニは、梅雨明けごろから発生しやすくなる害虫で、ロベリアの汁を吸って成長します。葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生する性質があり、発見が遅れると大量発生している恐れがあるので注意が必要です。
立枯病は「苗立ち枯れ病」とも呼ばれます。名前のとおり、感染した苗が、茶色や褐色に枯れ込んでくる病気です。カビが原因で発生し、土壌感染するため、根の部分から順に上へと枯れていきます。感染した部分は薬剤を散布しても治せないので、早めに切り取って処分しましょう。
花後に花がらを放置すると、カビが発生しやすくなります。ロベリアはたくさんの花芽をつけるため、花後にこまめに花がら摘みを行い、株を清潔に保ちましょう。
ロベリアは、6月〜7月にかけて剪定しましょう。梅雨前に、株の半分程度まで切り戻し剪定しておくと、湿度が原因の病害虫被害を予防できます。
ロベリアは高温多湿が苦手なため、日本では夏越し前に枯れる場合が多いといわれています。しかし、ロベリアが梅雨明け後も開花している場合は、夏越しさせるために、真夏の肥料や水やりを控えましょう。
ロベリアの耐寒性は普通程度のため、できれば室内に取り込んで冬越しさせるのがおすすめです。鉢植えの場合は、秋頃に寒さをしのげる室内に取り込んでおきましょう。地植えの場合は、鉢上げして室内に取り込むか、ビニールやバークチップを利用してマルチングをしてから冬越しさせてください。
ロベリアは3月〜4月にかけて、挿し木で増やしていきましょう。健康に育っている部分を15cmほどの長さで切り取り、赤玉土などの挿し木用の用土に挿してください。発根するまでは水切れに注意して、風通しのよい日陰で管理します。
ロベリア 花たね 混合
参考価格: 176円
草丈が20cmほどまで成長するロベリアの種です。ハンキング仕立てや花壇の寄せ植え、鉢植えやグランドカバーなどさまざまな育て方ができます。ロベリアの種まきは、9月〜10月に行いましょう。
花色 | 白、紫、ピンク |
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おすすめ度 | ★★★★★ |
出典:写真AC