夏の芝生の手入れ
夏は芝生の生育がよく、年間の管理のうちで最も手がかかる時期といえます。夏に行う芝生の手入れは、水やり、芝刈り、エアレーションです。梅雨によく雨が降れば、肥料やりと雑草駆除も忘れずにしておきましょう。比較的新しい高麗芝の品種、TM9(ティーエムナイン)は生育ペースが遅く芝刈りの頻度を大幅に減らせます。
ボタニ子
夏は毎日水やりが必要なの?
ボタ爺
晴れが続けば毎日水やりをするつもりでいよう!葉がしおれたり、葉が巻く症状が出たら水不足の合図じゃよ。
ボタニ子
きれいな芝を眺めるのが楽しみだな。芝刈り→エアレーション→雑草駆除の順番で紹介するね!
芝刈り概要と方法
一般的な高麗芝は夏にもっともよく生長します。日当たりのよいところでは、おおよそ1週間に1度の芝刈りが必要ですが、1度の芝刈りで草丈の3分の2を残すように回転刃の調整をしましょう。地面に起伏があり、高くなっているところは短く刈りすぎることに注意します。
芝刈りにおすすめの道具
芝刈機
ゴールデンスター 「安心・安全・日本製」刃研ぎのできる手動芝刈機 ナイスバーディーモアー GSB-2000N
参考価格: 14,343円
電動の芝刈機は便利ですが、芝刈りを楽しみたい方へ手動タイプがおすすめです。刈った芝がトレーに入るタイプを選ぶとサッチ予防になります。
芝生バリカン
マキタ(Makita) 芝生バリカン 特殊コーティング刃 刈幅160mm MUM1600
参考価格: 6,847円
芝生の範囲がそれほど広くない場合には、芝生バリカンが便利です。広い場所では、エッジに近い部分や芝刈り機の入らないスペースに使えます。
芝生ハサミ
芝生ハサミはエッジのきわの部分を切りそろえるのに適しています。エッジを切りそろえることで、芝刈りの仕上がりが一段とよくなりおすすめです。
エアレーションの概要と方法
エアレーションとは、芝生の根づまりや酸素不足を防ぐための穴あけ作業で、経年により芝生の高さが上昇するのを防ぐ効果もあります。根を傷つけるストレスを与えてもすぐに回復する、春から秋にかけて年3回までを目安に行うのがよいでしょう。
生長がとまる真冬と、高温により根が傷む盛夏を避けるのがポイントです。
エアレーションにおすすめの道具
ローンスパイク
シンプルに根を切るなら、ローンスパイクが便利です。刃の厚みや長さがちょうどよく、初心者にも扱いやすいですよ。
タインエアレーター
バロネス タインエアレーター(穴あけ器)
参考価格: 24,000円
古い土を取り除き更新したいときには、穴あけ器を使うのがおすすめです。穴あけ器を使った後は、目土をいれ水やりをしましょう。
雑草駆除の概要と方法
夏の芝生には、雑草が多く発生します。雑草を放置して芝刈りをすると、種をつけているものは種子が飛び散ります。根で増えるものは、地上部に葉を残すことで光合成を盛んに行い、芝の生育スペースを横取りしてしまうので、芝刈りをする前に手で抜きましょう。
夏の作業まとめ
- 芝刈りは伸びすぎないうちにする
- エアレーションで根の更新をする
- 雑草は種をつける前に駆除する
秋の芝生の手入れ
肥料やりの概要と方法
春と秋には、肥料をやります。芝生へ与える肥料の成分は、野菜栽培の化成肥料と似ていてチッソ・リンサン・カリが含まれるものが基本です。野菜専用の肥料と違うところが、粒の大きさと、粒の溶け方です。芝生の生長がはじまる春から秋にかけて、月1回のペースで粒状の肥料を与えるのがよいでしょう。ただし盛夏の高温期は、肥料が原因で葉焼けが起きる可能性があるので、涼しい時間に液肥を与えるなどの工夫が必要です。
ボタニ子
粒状肥料は、成分が長持ちしていいね。休眠する前にしっかり栄養補給しよう!
ボタ爺
均一に撒くのがポイントじゃ!肥料散布ツールを使えば、上手にまけるぞ。
肥料やりにおすすめの道具
高儀 ハンディ散粒器 2L
参考価格: 555円
キャップを回すだけで散布量の調節ができるため、粒の小さい粒状肥料に適しています。芝生専用の肥料を均一に撒くのにおすすめです。
秋の作業まとめ
- 芝の生長が続いていれば、粒状肥料を与える
- 芝が横に寝ている場所はサッチングをして草を立てる
- 最後の芝刈りをする(刈り止め)
冬の芝生の手入れ
冬には芝生のない場所に霜柱が見られるほど寒い地域もありますね。このときの高麗芝は地上部が枯れて休眠し、枯れた芝の葉が保温効果をもつことで根を守っています。冬の休眠期にする芝生の手入れはありませんが、春が近づいてきて日差しが温かくなるころには、芝生の上に落ちたゴミや落ち葉を取り除きましょう。
凍った芝を踏みつけると傷み、霜焼けの原因になるので注意します。
冬の作業まとめ
- 雑草駆除をする
- 落ち葉などのゴミをひろう
- 冬に芝生を緑色にしたい場合は着色剤を使う
まとめ
芝生の年間の管理方法は参考になりましたか?庭に芝生があると、ガーデニングもより一層引き立ちますね。年間を通して作業してみると、夏の水やりと芝刈りに手がかかることがわかります。夏の水やりは、自動散水機などを使えば労力を減らせますね。季節ごとに行う手入れのタイミングを逃さず、庭のガーデニングで芝生を楽しみましょう!
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出典:筆者撮影