ナスの剪定方法を図解で解説!時期・タイミング・切る位置などを解説!

ナスの剪定方法を図解で解説!時期・タイミング・切る位置などを解説!

ナスは家庭菜園で人気の野菜ですが、長く収穫できず夏には終わってしまうという方も多いかもしれません。タイミングのよい整枝剪定を行わなければ、収穫が激減してしまうこともあります。正しいナスの剪定方法をマスターして、秋まで長く栽培を楽しみましょう。

記事の目次

  1. 1.なぜナスは剪定が必要か?
  2. 2.ナスの剪定の種類
  3. 3.ナスのわき芽の取り方
  4. 4.ナスの整枝の方法
  5. 5.ナスの摘心の方法
  6. 6.ナスの切り戻しの方法
  7. 7.ナスの挿し木の方法
  8. 8.台木から出た芽はどうする?
  9. 9.まとめ

ナスの切り戻しの方法

出典:写真AC

切り戻しで地上部を強く剪定したら、同時に根切りも行いましょう。この時に追肥も与えます。それぞれの作業について説明していきます。

作業目安は7月下旬〜8月上旬

実つきが悪くなってきたら切り戻しのタイミングです。秋までの生育期間を考えて、遅くてもお盆までには作業を終わらせておくとよいでしょう。

①株全体の切り方

1/2から2/3の高さで剪定

画像出典:筆者作成

草丈が50cm以上伸びている枝をまず剪定します。その次に枝葉が混みあっているところや、病害虫が出ている枝などを順に剪定していきます。葉が全くなくなるような切り方はせず、数枚は葉を残しましょう。株全体が1/2から2/3の高さになることが目安です。まだ実がついているからと、中途半端な切り方をしないことがたくさん収穫するコツです。

②根の切り方

地上部に合わせて地下の根もバランスをとることが大切です。根切りをすることで、新しい根が伸びて株がさらに若返ります。

株元から30cmにスコップを入れる

画像出典:筆者作成

株元から30cmくらいのところにスコップを入れ、株を1周するように根切りをします。

③肥料のやり方

根切りした位置にまく

画像出典:筆者作成

根切りした部分は、土が耕された状態になっているので、その位置に肥料をまくのが効果的です。1㎡当たり30gを目安に、化成肥料をまいていきます。

ボタニ子

ボタニ子

次はわき芽を使った挿し木の方法をお教えします。

ナスの挿し木の方法

Photo byvjgalaxy

出典:写真AC

ナスを挿す例はあまり多くはありませんが、挿し木は可能です。上手に育苗し管理すれば、秋にはナスが収穫できます。

わき芽を利用する

挿し木をする場合は、若くて活力のあるわき芽を利用します。挿し穂として使うには、10~15cmの長さが必要になるため、少し伸ばして親株から切り取ります。

適期は6月

親株に勢いがあり、よいわき芽をたくさん出す時期です。また、梅雨時期でもあるため、乾燥しにくく根が活着しやすいメリットがあります。ナスは発根まで1か月近くかかるため、暑さが厳しくなる時期を避け、早めに取り掛かりましょう。

挿し木の手順

①挿し穂を用意する

画像出典:筆者作成

わき芽が10~15cmほど育ったら、親株から摘み取ります。大きな葉があれば、半分にするか少し枚数を減らし、葉からの蒸散量を減らします。切れ味のよい刃物で、切り口の組織をつぶさないよう斜めに切ります。

②水揚げする

画像出典:筆者撮影

水を入れた容器に挿して、よく水を吸い上げさせておきます。この時、水にメネデールなど発根促進剤を入れておくと発根率があがります。

③清潔な用土に挿す

画像出典:筆者撮影

赤玉土の小粒や挿し木用土などの清潔な用土を用います。肥料入りの培養土は使わないようにしましょう。前もって湿らせておいた用土に、割りばしなどで穴をあけ、切り口が傷つかないように静かに挿します。挿し穂と用土の間にすき間がないよう、埋めて整えます。

④新芽が伸び始めるまで日陰で管理

土を乾燥させないように、風通しのよい日陰で管理します。新芽が動き出したら、発根が始まったサインです。発根したらすぐに地植えせず、ポット上げをして育苗してから植えた方が失敗が少なくなります。

台木から出た芽はどうする?

接ぎ木苗の場合、台木の部分からもわき芽が上がってくることがあります。台木から伸びる芽は勢いよく生育して、枝葉が茂り病害虫の原因にもなるためすべて早めに摘み取ります。放置しておくと異なるナスができてしまうこともあります。

まとめ

Photo bySrattigan

秋が早い冷涼な地域では、強い切り戻しを行うと株の回復に時間がかかる場合があるため、こまめな摘心で管理する方が安心です。ご自身の地域にあった剪定をマスターして、秋まで収穫を楽しんでくださいね。

bifuka
ライター

bifuka

植物アドバイザーの仕事をしつつ、自宅で様々な植物たちを育てています。最近は実家の畑で野菜作りにハマっています。

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