コルチカムの育て方!上手な分球での増やし方や球根の保存方法は?

コルチカムの育て方!上手な分球での増やし方や球根の保存方法は?

コルチカムという花を知っていますか?この記事ではコルチカムの種類、育て方をご紹介します。コルチカムについて知りたい、または育て方を知りたい!という方や、球根植物は難易度が高いと思っていらっしゃる方にもおすすめの植物ですので、ぜひ読んでみてください。

記事の目次

  1. 1.コルチカムとは?
  2. 2.コルチカムの種類
  3. 3.コルチカムの育て方①生育期
  4. 4.コルチカムの育て方②球根の掘り上げ
  5. 5.コルチカムの育て方③休眠期
  6. 6.コルチカムの育て方④植え付け
  7. 7.コルチカムの育て方⑤開花期
  8. 8.コルチカムの増やし方
  9. 9.球根の上手な保存方法
  10. 10.コルチカムのかかりやすい病害虫
  11. 11.まとめ

コルチカムとは?

Photo byuschel

コルチカムとは秋に花を咲かせる秋咲きの球根植物です。コルチカムは大きな球根部に栄養を蓄え、土や水がなくても開花することができる珍しい花です。日本ではイヌサフランと呼ばれることもあります。名前にサフランとありますが、食用ではありません。コルチカムにはコルヒチンという有毒成分が含まれているので誤って口にしないように注意しましょう。

コルチカムの基本データ

形態 多年草
草丈 5〜30cm
原産地 ヨーロッパ中南部・北アフリカ・中央アジア
開花期 9月中旬〜10月
線形の葉
花色 ピンク・黄色・白・紫

コルチカムの種類

出典:写真AC

コルチカムの種類の中には春咲き、秋咲き、冬咲きがあります。その中でも、日本で栽培されている多くの種は「アウツムナレ(学名:C.autumnale)」と「スペキオスム(学名:C.speciosum)」です。この種は秋咲きなので晩夏に球根を植えて秋に咲く花を楽しむ植物として知られています。この記事のコルチカムの種類については、主に日本で栽培されているコルチカムの種類を紹介します。

①コルチカム・アウツムナレ・アルブム

学名:アウツムナレ(C.autumnale)、別名:イヌサフランの名前をもつ種から独立した「アルブム」という種類になります。特徴は白い花を咲かせる秋咲きの品種です。

②コルチカム・アウツムナレ・ライラックワンダー

学名:スペキオスム(C.speciosum)という種から独立した「ライラックワンダー」という種類になります。特徴は藤桃色の大輪の花を咲かせ、コルチカムの種類の中では比較的、長期間咲いている秋咲きの品種です。

③コルチカム・ウォーターリリー

学名:スペキオスム(C.speciosum)という種から独立した「ウォーターリリー 」という種類になります。特徴は桃色の八重咲きの花を咲かせます。なお、スペキオスム種なので秋咲きです。

④コルチカム・バイオレットクイーン

学名:スペキオスム(C.speciosum)という種から独立した「バイオレットクイーン」という種類になります。名前に由来して桃紫色の花弁が色濃く鮮やかな秋咲きの品種です。

⑤コルチカム・ルテウム

「ルテウム」という種類は春咲きの品種です。花弁は鮮やかな黄色の花を咲かせます。春咲きの種は秋咲きの種と違い、花と葉が同時に成長するため開花期に葉も伸びてくるのが特徴です。植え付けは10〜11月下旬頃までに行います。

コルチカムの育て方①生育期

フリー写真素材ぱくたそ

冬から春にかけて球根が育つ

コルチカムは冬から春(12月〜5月頃)が生育期になります。この期間に球根をしっかりと太らせることが大切です。開花期に土なしで観賞したコルチカムの球根は鉢植えか庭植えで土に埋めます。植え付けの際はあらかじめ土に肥料を混ぜておきましょう。庭植えの場合は日当たりが十分に確保できる場所に植えます。鉢植えも日当たりのよい置き場を見つけましょう。

肥料の与え方

3月以降になると地面から葉が出てきます。庭植えの場合は、この時期に緩効性肥料を置き肥します。また、5月頃に2回目の追肥として置き肥をしましょう。鉢植えの場合は葉が出てくる期間から葉が枯れる前(3月〜5月)までは2週間に1回、液体肥料を与えます。生育期は葉が大きく茂るので球根を植え付ける際は球根の間隔を10〜20cmほど広めに植えるとよいです。

生育期の育て方 ポイント

  • 表面の土が乾いたらたっぷりと水を与える
  • 日光を十分に当てて育てる
  • 葉が出てきた頃に追肥を与える

コルチカムの育て方②球根の掘り上げ

Photo byvalenciamarkyv69

6月を過ぎると地上部の葉が枯れてきます。半分以上枯れたら、梅雨に入る前に掘り上げてください。掘り上げた球根はしっかりと乾燥させないと腐ってしまうこともあります。雨が当たらない、風通しのいい所でネットなどを使い保管しましょう。球根は毎年掘り上げる必要はありません。地上部に出てきた葉をみて増えすぎている場合や空気栽培で鑑賞する際に行います。

球根の掘り上げ ポイント

  • 梅雨に入る前に掘り上げる
  • 雨が当たらない風通しのいい場所でしっかり乾燥させる

コルチカムの育て方③休眠期

Photo byivabalk

6月頃〜8月下旬頃の夏場は休眠期となります。その間は球根の環境により育て方が変わるので、ケースごとに紹介します。
 

球根を掘り上げた場合

  • 掘り上げたあとは休眠期間(6月〜8月下旬頃)です。しっかりと乾燥させ冷暗所で保存します。
庭植えの場合
  • 地上部の葉が枯れたらきれいに取り除きます。水は降雨のみで大丈夫です。(植えている位置がわかるように目印を立てる)
鉢植えの場合
  • 庭植えと同じく枯れた地上部の葉をきれいに取り除きます。葉が枯れ始めた頃から水やりを減らしていき、葉が完全に枯れた後は水やりは必要ありません。

休眠期の育て方 ポイント

  • 休眠期の水やりは基本必要ない(庭植えは降雨のみ)
  • 掘り上げた球根は夏場にしっかり乾燥させる

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コルチカムの育て方④植え付け

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