孔雀草(クジャクソウ)とは?名前の由来や特徴&上手な育て方を解説!

孔雀草(クジャクソウ)とは?名前の由来や特徴&上手な育て方を解説!

クジャクソウ(孔雀草)という華麗な名前をもつ植物をご存知ですか。秋の季節に菊のような花をたくさんつけるクジャクソウ。1本植えるだけで、とても見ごたえがある植物です。今回はそんなクジャクソウの名前の由来や特徴、育て方のコツをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.クジャクソウ(孔雀草)とは
  2. 2.クジャクソウ(孔雀草)の花言葉
  3. 3.クジャクソウ(孔雀草)の特徴
  4. 4.クジャクソウの育て方①生育環境
  5. 5.クジャクソウの育て方②季節の手入れ
  6. 6.クジャクソウの育て方③株分けの方法
  7. 7.クジャクソウの育て方④病気や害虫対策
  8. 8.まとめ

クジャクソウ(孔雀草)とは

クジャクソウの名前の由来

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クジャクソウ(孔雀草)は別名、クジャクアスター(孔雀アスター)とも呼ばれるキク科の多年草です。夏から秋の季節にかけて、紫や白の菊に似た細かい花をつけるクジャクソウ。花は細かく枝分かれした先に無数につき、とても豪華です。孔雀の羽のような華やかさであったことが、クジャクソウという名の由来です。

クジャクソウの基本情報

名前(別名) クジャクソウ(クジャクアスター)
学名 Aster pilosus
分類 キク科シオン属多年草
原産 北アメリカ
開花時期 9月~10月
花の色 紫、白、ピンク

マリーゴールドの和名も孔雀草

夏の季節に花を咲かせるマリーゴールド。独特な匂いが虫除けになるといわれている、マリーゴールドの和名も孔雀草です。鮮やかなオレンジが孔雀を連想させたのでしょう。同じキク科ですが、クジャクソウは匂いはしません。

クジャクソウの別名

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孔雀アスターのほかにもキダチコンギク(木立紺菊)、宿根アスターなどの別名があります。白いクジャクソウは白孔雀とも呼ばれています。昭和になって原産国の北アメリカから入ってきたクジャクソウ。学名にもあるアスターは「星」という意味をもち、花の形が由来となっています。

ボタニ子

ボタニ子

市販品は宿根アスターという名前で売られることが多いみたい

クジャクソウ(孔雀草)の花言葉

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クジャクソウの花言葉は「いつも愉快」「ひとめぼれ」「可憐」です。たくさんの花がつく豪華な様子から、「いつも愉快」「ひとめぼれ」などのポジティブな花言葉がつけられました。「可憐」は花自体の小さくかわいらしい様子からつきました。

クジャクソウ(孔雀草)の特徴

花の特徴

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クジャクソウの花は菊によく似た形をしています。中心に黄色の筒状の花があり、まわりに紫や白の花びらがつくのが特徴です。中心の黄色がない、八重咲の花もあります。枝分かれした茎の先に、3cmくらいの小さな花をいくつもつけるクジャクソウ。白や淡い紫色の花が主流ですが、ピンク色の園芸種もあります。

葉と茎の特徴

出典:写真AC

1m前後の草丈になるクジャクソウ。茎は何本にも分岐し、それぞれに葉と花をつけるので見栄えがよい植物です。茎は比較的、細く水揚げがよいので切り花にも向いています。細長く小さい葉を互い違いにたくさんつけるのが特徴です。

クジャクソウの育て方①生育環境

出典:写真AC

季節を通して、乾燥気味に管理しましょう。生育環境は、水はけと風通しのよい日なたが適しています。西日には弱いので注意が必要です。冬に凍結しやすい北側も避けます。鉢植えで使う用土は、市販の培養土を用いましょう。庭植えの場合は、土に腐葉土を混ぜ込んでおきます。多年草なので、数年を通して花をつけます。

育て方の基本情報

開花時期 9月~10月
施肥 5月~7月
植え付け・植え替え 3月~5月
株分け 2月~3月

クジャクソウは短日植物

秋に向かって、日が短くなってくると花芽をつけるクジャクソウ。街灯や電灯のそばにあり、夜も明るいと花がつきにくいことがあるので、注意しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

短日植物の特徴を生かして、開花の時期を調整する園芸農家もいるのよ!

切り戻しで倒れるのを防ぐ

草丈が1m以上、伸びるクジャクソウは花が咲くと倒れてしまうことがあります。秋に支柱を立てることもポイントのひとつですが、梅雨前に切り戻しすることも重要です。花のつきもよくなりますよ。

クジャクソウの育て方②季節の手入れ

春の手入れ

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植え付けや植え替えをする場合は春に行います。葉がついている場合は根鉢を崩さないように植えましょう。鉢植えの場合は、毎年植え替えをすることをおすすめします。また、種から育てる場合は4月から5月にまきましょう。

夏の手入れ

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6月に切り戻しをすることで、花つきを増やし草丈を下げることができます。秋の開花時期になると風や重さで倒れることが多いクジャクソウ。忘れずに半分くらいまで切り戻しをしましょう。同じ時期に、緩効性肥料や液体肥料などの施肥も行います。肥料が多いと伸びすぎてしまうので、過肥は避けます。

秋の手入れ

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花が咲くころには風で倒れることがあるので、支柱を立てて支えてあげましょう。花が咲いたらこまめに花がらを摘み取ります。

冬の手入れ

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冬は地上部がなくなるので、鉢植えの場合は忘れないように水やりしましょう。頻度は数日に一度で、あげすぎないようにします。庭植えの場合は、凍結を防ぐために寒い地域では、敷きわらやマルチで予防します。株分けをする場合は冬の季節に行いましょう。

クジャクソウの育て方③株分けの方法

出典:写真AC

クジャクソウを株分けする場合は、2月から3月の新芽が出る前の季節に行います。株を掘り起こし、ハサミなどで半分に分けて植えなおすことで株分けが可能です。数年に一度、根詰まり防止に株分けをすることで、クジャクソウ自体の生育をよくすることができます。

ボタニ子

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根や葉の量が同じくらいになるようにばっさりと切っちゃって大丈夫!

クジャクソウの育て方④病気や害虫対策

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適用バラ/6回以内、ピーマン/3回以内 など
希釈倍率ばら・ピーマン/2000〜3000倍 など

水のやりすぎは根腐れを起こすので、土が乾いてから水をあげるように気を付けましょう。アブラムシがつくことがあるので、見つけたら市販薬をスプレーします。宿根アスター菌核病という病気にかかることがあるので、茎が黒く腐っているのを見つけたら刈り取り、処分します。蔓延しないように風通しを良くしておきましょう。

クジャクソウの手入れのポイント

  • 水やりと肥料はひかえめに
  • 倒れるのを防ぐために梅雨前に切り戻しをして草丈を下げる
  • 夜間も光が当たる場所では咲きにくい
  • 病害虫予防に風通しをよく、花がらもこまめに摘む

まとめ

出典:写真AC

耐寒性の高いクジャクソウは、秋の季節に華やかに庭を彩るおすすめの植物です。多年草なので、毎年楽しむことができるのも魅力のひとつですね。季節の手入れも簡単で、株分けもしやすいクジャクソウ。花持ちがいいクジャクソウは、生け花やアレンジメントフラワーにもぴったりです。花が少なくなる秋の時期のお庭に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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あき
ライター

あき

4歳1歳を育児しています。中古住宅の庭へ何を植えようか日々模索中です。今年の春はイチゴに挑戦!

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