ヤグルマギク(矢車菊)とは?
ヤグルマギク(矢車菊)は、キク科、ヤグルマギク属の一年草です。花の見た目が矢車を連想させることから、ヤグルマギク(矢車菊)と名付けられました。かつては「ヤグルマソウ」と呼ばれることも多い植物でしたが「ヤグルマソウ(矢車草)」という名の植物はほかにあるため、近年では「ヤグルマギク」という呼び名が定着しつつあります。
ヤグルマギクの情報
日本名 | ヤグルマギク(矢車菊) |
英名 | Cornflower(コーンフラワー) |
学名 | Centaurea cyanus |
分類 | キク科/ヤグルマギク属/一年草 |
原産地 | ヨーロッパ |
大きさ(丈) | 30~100cm |
花色 | 青、白、ピンク、赤、紫など |
開花時期 | 主に4~7月頃 |
開花時期は、種まきや植えつける季節によって違いがあります。そのため、冬に咲くものもあります。また、伸びた細い茎の上(先端部)に花をつけるヤグルマギクは、ドイツでは「皇帝の花」との呼び名もあり国花でもあります。マリー・アントワネットが好んだ食器の絵柄としても使われていました。
ヤグルマギク(矢車菊)の花言葉
ヤグルマギクの花言葉はたくさんありますが、なかでもよく知られている花言葉には「優美」「繊細」「幸福」「信頼」「優雅」「感謝」「教育」などがあげられます。また「希望を、あきらめない」というものもあります。これはドイツの花言葉です。
ヤグルマギク(矢車菊)の青色
「コーンフラワーブルー(Cornflower Blue)」と呼ばれる色があります。これは「ヤグルマギク(矢車菊)のような青色」という意味で、最高級品質のサファイアの色を表す色としても使われています。
ヤグルマギクの特徴
花は筒状花が集まってできた頭状花で、5cmくらいの大きさです。花のつくりが特徴的で、中心部の花には雌しべも雄しべもありますが、外周の花にはありません。ヤグルマギクの花は乾燥させても色あせにくいため、ドライフラワーとしても利用されています。また、園芸品種の数が多く花色が豊富なところもヤグルマギクの特徴の1つです。
茎が分岐し、たくさん花を咲かせるヤグルマギクは一重咲きのものはまれで、多くが八重咲きです。茎と葉には白色の綿毛のように見える毛が生えています。葉の形状は、根元に近い葉のほうが茎につく披針形(ひしんけい)や線状のものよりも幅広です。