菊（キク）の育て方・栽培方法！剪定方法や挿し木での増やし方など！

菊は切り花の中でも最も多く生産されているように、古来から日本人に親しまれてきた植物です。そんな菊は、専門的な知識を必要とする大菊でもなければ、手入れも簡単で初心者でも栽培しやすい植物といえます。さらに菊は手入れをすればするほど、より美しい花を咲かせるといわれているのです。一般家庭でもできる菊の育て方についてご紹介します。

まずは菊がどのような植物なのか、基本的なことからみていってみましょう。菊という植物についてまとめてみました。

菊は奈良時代に中国から渡ってきた植物です。平安時代以降は観賞用として栽培され、江戸時代に入ると盛んに品種改良がおこなわれました。これらの品種がヨーロッパに渡ると爆発的な人気となり、菊の栽培も盛んになったのです。品種改良も積極的におこなわれた後、日本に逆輸入されたものが洋菊と呼ばれるものです。花期に夏や秋が多いため、夏菊や秋菊と呼ばれることもあります。

菊全般の花言葉は、「高貴」「高潔」「高尚」です。これらの花言葉は菊の花の見た目から付いたといわれています。菊全般の英語での花言葉は、「上機嫌」「元気」「あなたはとても素晴らしい友達」です。

菊の花言葉は色でも変わります。赤い菊は「あなたを愛しています」、白い菊は「真実」、黄色い菊は「破れた恋」です。英語でもほぼ同じで、黄色い菊の花言葉が「軽んじられた恋」です。

菊は日光が大好きな植物です。そのため栽培するときには日当たりのよい場所を選びましょう。そのほかには、どのようなことに注意して栽培すればよいのでしょうか？菊の育て方について紹介します。

菊の植え付けは種類によっても時期が異なります。通常出回っている秋に開花期を迎える秋菊の場合、4～6月ごろの夏の時期を迎える前に植え付けましょう。菊の苗を鉢植えとして植え付けるときは、苗よりも一回り大きい鉢を選びます。地植えにするときは、よく日の当たる水はけのよい場所に、15～20cmほどの間隔をあけて植え付けてください。

菊は、水はけと通気性のよい弱酸性の土を好みます。そのため鉢植え用の用土は、赤玉土（小粒）5：腐葉土3：ピートモス2で混ぜ合わせた土か、赤玉土（小粒）3：腐葉土4：パーライト2：燻炭1などの配合土がおすすめです。もちろん市販の菊用の培養土も手軽でおすすめです。地植えの場合は植え付け場所をよく耕した後、腐葉土を2～3割ほど混ぜこんで排水性をよくします。