ヤグルマギク(矢車菊)とは?特徴や育て方をご紹介!種まきはいつ頃?

ヤグルマギク(矢車菊)とは?特徴や育て方をご紹介!種まきはいつ頃?

ヤグルマギクは端午の節句の頃に、よく見かけられるキク科の植物です。さまざまな花色のなかで、ひと際目立つ青は、目の覚めるような青色で爽やかです。マリー・アントワネットも好んだといわれ、ドライフラワーにも利用できるヤグルマギクの特徴や育て方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヤグルマギク(矢車菊)とは?
  2. 2.ヤグルマギクの特徴
  3. 3.ヤグルマギクの育て方
  4. 4.ヤグルマギクに似た宿根矢車菊(セントーレア)とは?
  5. 5.まとめ

ヤグルマギクは、やせ地などで雑草化することもあるくらい、たくましく手のかからない植物です。そのため、水はけと日当りがよい場所であれば、ほとんど世話をしなくても元気に育ちますが、注意したい点もあります。育て方のポイントを見ていきましょう。

育て方①種まき

ヤグルマギクは18~20度前後が発芽しやすい温度です。そのため、種まきに最も適した季節は春と秋で、3~4月頃と9~11月頃です。比較的大きな種で発芽率もよく、直まきしたものを間引きしながら育てるという方法でもうまく育ちます。ポットにまく場合は、種がかくれるくらいの覆土をしましょう。

育て方②植えつけ

Photo byHans

本葉が5~8枚くらいに増えた時点で定植します。その際、根を切らないよう注意しましょう。直根性(ちょっこんせい)の植物であるヤグルマギクは、根を切ってしまうと成育に支障をきたすためです。20cm~30cmくらいの株間をとりましょう。ヤグルマギクは成育場所の環境がよければ種まきをしなくても、毎年こぼれ種で自然に育ち開花もします。

育て方③病害虫

風通しが悪い場所に植えたものは、うどんこ病になることがありま。葉や茎が茂り過ぎているときには蒸れを避けるため、間引きなどを行うとよいでしょう。アブラムシがつくこともありますが、水はけと日当り、風通しのよい場所であれば病害虫に関しても過度な心配は不要です。

育て方④肥料と水やり

Photo by sorarium

ヤグルマギクは肥料をあまり必要としません。肥料を与え過ぎると大きく成長して茎も柔らかくなり、さらに倒れやすくなるため注意が必要です。また、水やりも庭植えであればほとんど必要ありません。鉢植えやプランターの場合では、多湿に注意しつつ適度な水やりをします。

育て方⑤風対策

Photo by Tranpan23

ヤグルマギクは茎が細いため、季節によっては風などの影響で倒れてしまうことがあります。そのため、成育場所によっては支柱を立てたほうがよい場合があります。20cmくらいの草丈のときに摘心し、側枝のほうを伸ばすようにするのも対策としてはおすすめです。

ヤグルマギクに似た宿根矢車菊(セントーレア)とは?

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宿根矢車菊(セントーレア)はヤグルマギク(矢車菊)と同じ、キク科ヤグルマギク属ですが、こちらは多年草です。一般的に、ヤグルマギク(矢車菊)という名前で販売されているものは「一年草セントーレア」のことです。宿根矢車菊(セントーレア)が開花する時期は、主に5~8月頃です。

宿根草と多年草について

  • 多年草の中で、冬になると地上部が枯れて地下部が休眠状態となり、春になると生長し始めるものを宿根草といいます。

まとめ

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

ヤグルマギクは道端で見かけることもあるくらい身近な植物ですが、コーンフラワーブルー(ヤグルマギクのような青色)は、最高級のサファイアをあらわす色でもあります。身近な存在でありながら高貴なイメージをも抱かせるという点は、ヤグルマギクの大きな魅力ではないでしょうか。

もも
ライター

もも

毎日、愛犬と植物に癒されています。

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