ブラキカウロスとは?
ブラキカウロスという名前は知らなくても、一度は見かけたことのある方も多い人気のエアプランツの一種です。基本の育て方や水やりのポイント、さらに大きく育てるコツや子株を採る増やし方まで、解りやすく解説していきます。
ブラキカウロスの基本情報
科名/属名 | ブロメリア科/チランジア属 |
原産国 | 中南米〜南米 |
分類 | 常緑性多年草、着生植物 |
耐寒性 | 普通〜やや弱い |
耐暑性 | 普通〜やや強い |
育てやすさ | ★★★☆☆ |
ボタ爺
ブラキカウロスは、交配種も数多く作出されておるぞ!
初心者にもおすすめのエアプランツ
ブラキカウロスは100円ショップでも購入できる、身近なエアプランツのひとつです。購入するときは葉っぱの色が鮮やかな緑色で、元の部分に少し根っこが出ている株を選びます。大きくて見応えのある株に、育てていきましょう。
「土がいらない」「水やり不要」はうそ?!
「土がいらない」「水やり不要」...こうしたフレーズは、日本に初めてエアプランツが入って来た頃のキャッチコピーでした。エアプランツに培養土は不要ですが、水苔やピートモスを使って育てることができます。アーティフィシャルフラワーでない限り、植物を育てるには日光や水やりが欠かせませんね。
ブラキカウロスの3つの特徴
不思議な生態のエアプランツにも、いろいろな種類があります。それぞれの特徴や性質を理解しておくと、より育てやすく感じられます。他のエアプランツとの違いも含めて、ブラキカウロスの特徴をご紹介しましょう。
特徴①育てやすい緑葉種のチランジア
ブラキカウロスはきれいなグリーンの葉が特徴の、緑葉タイプのチランジアです。表面が白っぽい毛で覆われたものは、銀葉種と呼ばれます。緑葉種は水やりや育て方に銀葉種ほど気を使わずに済む、丈夫で育てやすいチランジアです。
特徴②赤く紅葉して開花するエアプランツ
ブラキカウロスは花を咲かせる種類のエアプランツです。さらに花とともに紅葉も楽しめるのが、特徴です。上の画像の紫の部分が花芽で、開花時期に赤く紅葉した葉は落葉せず、色は徐々に戻っていきます。株のためには花後は、花茎の根元で切り落としましょう。
特徴③大きく育てて見応えのあるサイズに!
ブラキカウロスは、比較的成長の早い種類のエアプランツです。こんもりと葉数の多い、大きな株に育てることができます。エアプランツの成長速度の違いは、購入価格にも反映されてしまいます。
ブラキカウロスの水やり
チランジアが枯れる原因のひとつが、水やりです。他の観葉植物とは違う「ミスティング」と「ソーキング」と呼ばれる水やり方法について、水やりのポイントとともに解りやすく解説していきます。
エアプランツを枯らさず育てる!水やりのポイント
- ミスティングは2〜3日に1度、ソーキングは10日に1度!
- 成長期は薄めた液肥でソーキングして、色ツヤアップ!
- 成長点に水が溜まらないように、しっかり水をきる!
水やり①霧吹きでミスティング
ミスティングとは、霧吹きで水をかけること(葉水)です。ほとんどの方は葉の表面にかけていますが、株元や葉裏にもかけてあげましょう。新芽が出てくる成長点に、水が溜まらないようにするのもポイントです。ブラキカウロスは葉が薄く乾燥に弱い種類でもあるため、こまめなミスティングが必要です。冬は葉の状態を見て、やや控えめにしましょう。
水やり②浸水してソーキング
ソーキングは、バケツなどの容器に室温の水を用意して、チランジアを浸します。理想的な浸水時間は、3〜6時間です。12時間を超えると光合成出来ず、危険な状態になります。春から秋の成長期には、観葉植物または汎用タイプの液肥を薄く溶いて、ソーキングするのもポイントです!冬は葉が乾燥してパリパリしそうなときに、ソーキングします。
ボタニ子
ブラキカウロスの育て方と増やし方は、次のページをどうぞ!
出典 写真AC