ブラキカウロスの育て方・大きく育てるコツ
水やりの次はブラキカウロスの丈夫な育て方、そしてより大きく育てるコツを、伝授します!と言ってもそれほど難しいことではありませんから、気軽にトライしてみましょう。
育て方①日当たりと風通し
エアプランツに直射日光は必要ありません。レースのカーテン越しに日光の入る、明るい室内で管理しましょう。また着生植物の成長には、風通しのよい場所に置くのもポイントです。窓を開けて換気するだけでなく、息を吹きかけるのも光合成に効果があります。
育て方②温度と湿度
ブラキカウロスを育てる気温は、20〜30℃が適温です。冬は10℃を下回らないように管理します。空中湿度を好むため、こまめなミスティングで葉の湿度を保ちましょう。
育て方③仕立て方
ブラキカウロスは色々な仕立て方(育て方)が楽しめます。バークチップにボンドやグルーガンで留めたものを見かけますが、チランジアの成長を阻害しないで、おしゃれな飾り方が楽しめる方法をご紹介します。
【ブラキカウロスにおすすめのおしゃれな材料】
- バークチップ、コルク材、ヘゴ材、流木、カクタス・スケルトン など
- 植物用のアルミ線、木綿または絹糸、穴を開けるキリ、麻ひも など
- バークチップなどの材料に、ブラキカウロスを留めるための穴を開ける
- ブラキカウロスの根元を湿らせた水苔で包み、軽く糸で巻いておく
- アルミ線を穴から通して、ブラキカウロスを留める
- 壁にかける穴に麻ひもを通して、できあがり(必要に応じて)
大きく育てるコツ①植え付けの方法
大きく育てるコツの1つ目は、根からも栄養を吸収させることです。素焼き鉢とピートモスや水苔を用意して、ブラキカウロスを植え付けましょう。着生植物の根っこには、活着(根を張って株を支える)、呼吸(根も呼吸しています!)、そして吸収(養分を植物本体に届ける)3つの働きがあります。
大きく育てるコツ②肥料の与え方
春から秋の成長期には、適量よりも薄めた液肥や活力液でソーキングしましょう。葉の色ツヤをきれいに保ちます。ブラキカウロスは大きくなると花芽をつけるので、エネルギーを蓄えるためにも肥料が必要です。ちなみに液肥を濃くしても、早く成長するわけではありません。
ブラキカウロスの増やし方
しっかりとした大きさに成長させたら、ブラキカウロスを増やしてみましょう!花後に蒸れて株がダメになってしまうことが、多くあります。小株や種を取る増やし方をご紹介します。
増やし方①株分け
株分けでの増やし方は5月頃が適期です。ある程度の大きさに成長すると、新芽のでる成長点(子株)がいくつか増えてきます。子株の葉っぱの数が10枚以上になったら、親から株分けできます。消毒したカッターでなるべく葉を切らないように、親株から子株を切り離しましょう。
増やし方②種を採種
室内での自家受粉は難しいので、花が咲いたら人工的に受粉させて種を採ります。種まき用の培養土や厚手のキッチンペーパーに種を蒔き、明るい日陰で乾かさないように管理します。種まきでの増やし方は、暖かくなる春先がおすすめの時期です。
番外編 特に大きくなるチランジア・キセログラフィカをご紹介!
銀葉種で大型になるチランジア「キセログラフィカ」をご紹介します。銀葉種のチランジアは「トリコーム」と呼ばれる白っぽい毛で表面が覆われているのが特徴です。このトリコームで強い日光を遮ったり、水分を吸収したりするのです。
「チランジアの王様」キセログラフィカ
キセログラフィカは「絶滅危惧種」にも指定されている、野生では希少な種類のチランジアです。トリコームに覆われた肉厚な葉が特徴で、大きくさせるにはそれなりの期間を要するため、大きさによっては1万円を超える価格で販売されています。(2020年1月時点)
まとめ
チランジアの中でも葉の色に加えて花も紅葉も美しい、ブラキカウロスをご紹介しました。エアプランツ初心者の方にも、おすすめの品種です。インテリアをおしゃれに見せる植物として、自分らしい仕立て方を楽しんでみましょう。
- 1
- 2
出典 写真AC