エアプランツってどんな植物?種類は?
エアプランツという言葉をご存知でしょうか。パイナップル科ハナアナナス属の植物で、学名のチランジアで呼ばれることが多いです。西インド諸島やアメリカ南部から中米にかけて自生しています。土や水が必要ないという変わった植物で、飾る場所を選ばず、育成の手間もほとんどかかりません。まずはそんなエアプランツの特徴や、種類について紹介します。
エアプランツの特長
エアプランツの特徴は、根がほぼ発達しておらず、空気中から育つのに必要なだけの養分や水分を吸収できる植物です。栽培の手間もほとんどかからず、鉢植えが必要なわけでもないので、飾る場所も選びません。ガラス容器に入れたり、壁にぶら下げたり、書類仕事をするデスクの上にも飾れたりと、さまざまな楽しみ方があります。成長が早いものや、ごくごく緩やかなもの、花が咲きやすい品種などいろいろなものがあります。
エアプランツの種類
チランジアの種類は細かいものを含めると700種類にもなります。大型の物から小型のものまで、大きさもさまざまです。日本で園芸用として出回っているものは、大別すると二種類あります。一つ目は銀葉種という、葉の表面が灰緑色をしていて、表面が粉を吹いているように見える種類です。もう一つは、緑葉種といい、葉の表面が緑色のものです。どちらの特徴も併せ持つイオナンタという種類もあり、定義は割とあいまいですが、選ぶときの一つの目安にはなるでしょう。
銀葉種
銀葉種は、葉が灰緑色、または銀色に見えるチランジアです。葉が銀色に見えるのは、葉の表面をトリコームと呼ばれる白銀色の毛が覆っているためです。トリコームは雨や霧があったときに上手く水分を取り込むための組織なのです。明るい環境を好み、乾燥に強いですが、湿気が多い場所に長時間置いておくと腐ってしまうことがあります。
葉緑種
葉緑種は葉の表面のトリコームが少なく、葉がつやつやしていて、全体的に緑に見える種類です。乾燥に弱く、直射日光が苦手で水を好む性質です。
初心者でも育てられる種類はある?
チランジアはもともと日本に自生している植物ではないので、栽培するときには時々水を与えたり、風通しを良くしたりと、いくらか手間をかける必要があります。種類によって育成方法も違ってくる上に、案外育てるのにコツの必要な植物なので、特に初心者で挑戦したい場合には、きちんと調べてから育成するのがおすすめです。きちんと下調べをして適切な環境を整えれば、初心者でも育てることができます。
出典:写真AC