タンクブロメリアとは?おすすめの種類&植え替えなど育て方を解説!

タンクブロメリアとは?おすすめの種類&植え替えなど育て方を解説!

タンクブロメリアは、壺のような形が特徴的な観葉植物で近年注目されています。種類によって葉の色、草木の形、花などの特徴が異なり、種類が豊富にあるのも特徴です。タンクブロメリアは比較的管理がしやすい品種もあり、ガーデニング初心者にもおすすめです。

記事の目次

  1. 1.タンクブロメリアとは?
  2. 2.タンクブロメリアのおすすめの種類
  3. 3.タンクブロメリアの育て方【栽培環境】
  4. 4.タンクブロメリアの育て方【植え付け】
  5. 5.タンクブロメリアの育て方【管理】
  6. 6.タンクブロメリアの育て方【増やし方】
  7. 7.タンクブロメリアを育ててみよう!

タンクブロメリアとは?

Photo by salchuiwt

タンクブロメリアとは、壺のような形をした植物です。種類が多いこともタンクブロメリアの特徴ですが、驚くことに現在でも新種がたびたび発見されています。また交配がしやすいため、原種だけでなく交配種もバリエーションが豊富です。

タンクブロメリアの基本情報

科目 パイナップル科・ブロメリア科・アナナス科
主な属性
  • エクメア属
  • ビルベルギア属
  • ホヘンベルギア属
  • ネオレゲリア属
  • ケスネリア属
原産国 アメリカ大陸・西インド諸島の熱帯・亜熱帯地域

温暖な場所を好む

タンクブロメリアは、現在までに発見されたすべての種類が中南米原産です。そのため種類の違いはあっても、原産地と同じ高温多湿や日当たりのよい場所を好む点は共通しています。日本も夏は気温が高く湿度も高いので、タンクブロメリアに適した生育環境といえます。

名前の由来

タンクブロメリアは、タンクのように水を溜める構造を持っていることが名前の由来です。原産地の中南米は、気温が高く干ばつも起こりやすい地域です。そのためタンクブロメリアは、水分を確保しやすい構造に変化しました。タンクの大きさは小型種と大型種で違いますが、乾燥が厳しい地域ほどタンクが大きいのが特徴です。

栽培に土を使わない種類もある

タンクブロメリアのなかでもエクメアやネオレゲリアなど一部の種類は、土を使わずに栽培できます。これらの品種はもともと樹木や岩に着生して生育する特徴があり、土を使わず流木などに仕立てても成長には影響しません。

タンクブロメリアのおすすめの種類

Photo bycristty

タンクブロメリアは約3200種あり、野生種だけでもその種類はおよそ数百種です。そのため大きさ(一般的には小型種と大型種の2種類に分類されます)、草木の形、葉の色、花付きの有無、生育環境などもすべて種類によって違います。

①エクメア

エクメアは、ゼブラ柄の葉が特徴のタンクブロメリアです。硬葉系に分類されるエクメアは、葉の縁にトゲがあります。耐寒性が強いため、冬でも管理がしやすく初心者におすすめです。園芸品種のバリエーションが豊富にあります。

特徴 葉が硬くトゲがある/園芸品種は小型種が多い/管理がしやすい
耐寒性 強い
栽培レベル 初心者向け

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②ネオレゲリア

ネオレゲリアも寒さに強く丈夫な植物で、初心者におすすめです。園芸品種の種類が豊富で、初心者でも形や色などの好みで選べるところが魅力でしょう。初心者には扱いやすい小型種がおすすめですが、大型種も栽培難易度はそれほど高くありません。

特徴 小型種と大型種がある/園芸種も豊富/丈夫で栽培しやすい
耐寒性 強い
栽培レベル 初心者向け

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③ビルベルギア

硬葉系のビルベルギアは、葉や茎の形だけでなく、色鮮やかな花が楽しめることが人気です。原種のビルベルギアは栽培難易度が高いですが、一般的に流通しているのは園芸品種で、初心者にも育てられます。縦に長く成長するため、置き場は高さにゆとりがある場所を選びましょう。

特徴 縦長で筒状/流通しているものの多くは園芸種/比較的丈夫/花が美しい
耐寒性 強い
栽培レベル 初心者向け

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④ホヘンベルギア

ホヘンベルギアは乾燥の厳しい地域が原産地で、茎や葉が大きな壺状に成長するのが特徴です。タンクブロメリアの名前の由来であるタンク(水をためる壺状の構造)の大きさが魅力で、どのような形に仕上がるかを想像しながら育てるのも楽しいでしょう。

特徴 大きな壺状に成長/葉や形が観賞の対象とされる/価格が高い
耐寒性 弱い
栽培レベル 中級者以上

⑤チランジア

チランジアは、タンクブロメリアの中では軟葉系に分類されます。花(正しくは花苞)もつきますが、成長するに従って魅力的に変化する葉や茎を観賞するかたが多いです。寒さに弱いため、冬越し中は温度の管理が必要です。

特徴 個性的な形(葉先が丸まるなど)/一部はタンクブロメリアに分類
耐寒性 弱い
栽培レベル 中級者以上

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⑥フリーセア

フリーセアは数あるタンクブロメリアの中でも、特に葉が美しいと人気です。筒状のタンク部分を中心に、さまざまな色の斑が入った葉が放射線状に広がります。寒さに弱いので温度管理に注意が必要ですが、比較的丈夫なうえに値段も手ごろなので、初心者にもおすすめです。

特徴 葉に美しい模様がある/比較的丈夫/手ごろな価格
耐寒性 弱い
栽培レベル 初心者向け(※希少種は中級者以上)

⑦グズマニア

グズマニアは、葉だけでなく花(正しくは花苞)もパイナップルによく似ているのが特徴で、園芸品種の栽培難易度は初心者レベルです。花の色がカラフルなので、1株あるだけでも華やかな雰囲気になります。ただし寒さには弱く、冬越しには注意が必要です。

特徴 花苞(かほう)が色鮮やか/パイナップルのような形
耐寒性 やや弱い
栽培レベル 初心者向け

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