エアプランツとは?
多彩なインテリアが魅力
「エアープランツ」や「エアプランツ」というと、100均の植物を思い浮かべる方、多いのではないでしょうか?100均で見ない日はないというほど、必ず観葉植物の一角に特設コーナーを設けてあるあの不思議な形状の植物です。鉢植えにしなくても成長する品種が多く、リースなどにワイヤーでくくりつけ壁飾りにしたり、上から吊るしたカゴにぶら下げたりと、インテリアとしてバリエーションがとても豊富です。今流行りの「インスタ映え」にはうってつけの植物といえます。
一般には「チランジア」と呼ばれる
このエアプランツ、一般には「チランジア」という名前で広まっている、ブロメリア科のティランジア(チランジア)属に分類される観葉植物です。長く育てると花を咲かせてくれます。100均のチランジアは手乗りサイズの小さめなものですが、チランジアの品種の中には数十センチにまで大きく成長する「大型品種」と呼ばれるものもあります。
エアプランツ(チランジア)の種類
チランジアには2つのタイプがある
ひとつは「エアータイプ」
この「チランジア」、品種が多く600種以上が生息していますが、これら全ての品種は大きな2つのタイプに分けられます。一つは、「エアータイプ」といいます。代表的なのは「土いらず」がキャッチフレーズの100均にあるエアプランツです。
もうひとつは「タンクタイプ」
そしてもう一つは「タンクタイプ」といい、流通が少なく珍しい種類です。こちらはエアータイプとは逆に、「土に植える」ことで元気に育つチランジアです。
タイプが変われば根の機能も変わる!
一般に流通している「チランジア」は、大部分が「エアータイプ」です。エアータイプの根は木などに着生する(くっつく)ためのもので、水の吸収には一切関わっていません。そのため、「鉢に植えなくても育つ」=「土がいらない」というイメージが定着していますが、「タンクタイプ」は違います。
「タンクタイプ」は葉の付け根と根からも水を吸収するため、「土に植えたほうがよく育つ」タイプです。タイプが違うだけで根の機能にまで違いのでる謎多き植物チランジア、育てる際にはタイプの確認が必要ですね。
「エアータイプ」とは?
100均の常連!「エアプランツ」=「エアータイプ」
自然に生えているエアータイプは、主に湿度の高い熱帯や、土に水分が少ない砂漠が原産のものが多いです。そのため、空気中の湿気を水分として葉で吸収します。この特性から、「空気で生きる植物」=「エアプランツ」という名前が生まれ、一般的にいう「エアプランツ」とは、この「エアータイプ」のことを指します。
「エアータイプ」は、「トリコーム」という白銀色の細かな毛で覆われています。この毛の量の多さでさらに2つの種類(【銀葉種】と【緑葉種】)に分かれます。
ざらざらした小さな毛「トリコーム」とは?
エアータイプのチランジアの中で、よく見ると白っぽい小さく、細かな毛が生えているのを見たことありませんか?触るとザラザラした感じです。それが「トリコーム」といわれる部分です。
このトリコーム、乾燥した場所にも生息するエアータイプにとって、無くてはならない存在です。強い日差しから身を守ってくれたり、水分を集め、あの細かな毛で保水をしてくれたりと、小さいながらもとても重要な役割をしてくれています。
エアータイプの種類①白銀色の【銀葉種】
【銀葉種】の特徴
見た目が緑というより白っぽい緑色なのが「銀葉種」です。銀葉種は乾燥した砂漠のような場所に多く生息している品種でで、トリコームがたくさんついているのが特徴です。手触りは少しザラザラした感じがあります。このトリコームのおかげで、ある程度の日光を防御することができます。そのため、明るい場所を好み、乾燥にも強いです。しかし、多すぎる水分には弱く、腐って枯れる原因になってしまうこともあります。
【銀葉種】の代表的な品種
「銀葉種」の主な品種はテクトラム、ハリシー、イオナンタ、キセログラフィカ、カプトメデューサエなどです。100均でよく見る名前が多いですね。
エアータイプの種類②鮮やかな緑【緑葉種】
【緑葉種】の特徴
見た目の鮮やかなグリーンが特徴的な「緑葉種」は、あまり日が差さない密林など、湿度の高い場所が原産です。そのため、トリコームが少なく、直射日光のような強い日差しと乾燥に弱いです。そのかわり、緑葉種は銀葉種と育った環境が違うため、湿気に強いです。触り心地はすべすべしていてなめらかです。
【緑葉種】の代表的な品種
「緑葉種」の主な品種には、ブラキカウロス、トリコロール、ブッツィー、プセウドベイレイなどがあります。
出典:写真AC