ナス(千両二号)の育て方!摘心のタイミングや剪定方法を詳しく解説!

ナス(千両二号)の育て方!摘心のタイミングや剪定方法を詳しく解説!

ナスは、古来より親しまれてきた夏野菜です。今回は、育て方の比較的簡単な「千両二号」を、家庭菜園で栽培してみました。ナス(千両二号)の植え方、育て方を写真と共に解説します。仕立て方や肥料(追肥)のタイミングなどもご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ナス栽培の概要
  2. 2.ナス(千両二号)を栽培してみました
  3. 3.ナス栽培(千両二号)①準備
  4. 4.ナス栽培(千両二号)②苗の植え付け【4月中旬 ※1日目】
  5. 5.ナス栽培(千両二号)③仕立て方
  6. 6.ナス栽培(千両二号)④一番果収穫【5月上旬 ※20日目】
  7. 7.ナス栽培(千両二号)⑤追肥と水やりのタイミング
  8. 8.ナス栽培(千両二号)⑥摘心のタイミングと方法
  9. 9.ナス栽培(千両二号)⑦収穫【6月中旬】
  10. 10.ナス栽培(千両二号)⑧更新剪定【7月末】
  11. 11.ナス栽培(千両二号)⑨秋ナス収穫【9月下旬】
  12. 12.ナス栽培(千両二号)⑩栽培終了【11月初旬】
  13. 13.ナス(千両二号)を実食してみました
  14. 14.まとめ

ナス栽培(千両二号)②苗の植え付け【4月中旬 ※1日目】

接ぎ木苗を選ぶ

ホームセンターで苗を入手

植えるのは、ホームセンターの家庭菜園コーナーで買った「千両二号」という品種です。

連作障害に強い接ぎ木苗

5年前にトマト(ナス科)を植えていた土地なので、念のために連作障害に強い接ぎ木苗を植え付けます。

植え方

千両二号の苗を植え付けました。このマルチシートは穴付きですが小さいので、植え付け前にハサミで大きな穴に広げました。株間は60cm空けています。

  • 植え方の手順
  1. 植え穴を掘り、水を注いで湿らせておく。
  2. 植え方は、根鉢を畝面より数ミリはみ出す程度にやや浅植えにする。
  3. 根鉢を隠すように土を寄せる。
  4. 仮支柱に結んでから水やりする。

株間は約60cm

株間を広くあけました。

コンパニオンプランツ

コンパニオンプランツとしてマリーゴールドとニラなどを植えました。

ネギ科を一緒に植えると土壌をよくして病気回避の効果があると言われます。マリーゴールドは土中のセンチュウ対策ですが、畝が華やぐので、よく一緒に植えています。

植え方のポイント

  • 地温を上げるためにポリマルチをしておく
  • 浅植えにする
  • 株間を広く空ける
  • 仮支柱でささえる

ナス栽培(千両二号)③仕立て方

3本仕立て

3本に仕立てます。一番花(果)がついている主枝①とそのすぐ下の脇芽②、さらにその下の脇芽③の3本を育てていきます。③の下にある脇芽は除きます。※一番花(果)のすぐ上とすぐ下の脇芽で3本に仕立ててもかまいません。

二つの脇芽を育てて3本に仕立てる

このような形の3本仕立てにして育てます。

3週間後の3本仕立て

植え付けから3週間後、このようになりました。

ナス栽培(千両二号)④一番果収穫【5月上旬 ※20日目】

一番花の結実が重要

一番果を収穫しました。やや小さ目ですが、苗がまだ十分成長していないので、負担をかけないためです。

ナス栽培では、一番花の着果は重要です。一番花が結実すれば、ほぼ大丈夫と言われます。一番果の収穫のタイミングは、苗の育ち具合によります。苗がまだ小さければ早めに収穫します。

ナス栽培(千両二号)⑤追肥と水やりのタイミング

追肥のタイミングは2週間ごと

2週間に1度、肥料を施しました。

100円ショップの穴あきマルチを敷いているので、丸い点線をやぶいてそこに追肥しました。肥料の量は、一握り(30g程度)です。追肥には、バットグアノ入り肥料の残りと実もの野菜用の肥料を施しました。

マルチをめくって追肥

枝が伸びてきたら根も張っています。伸びた枝の位置を目安に、マルチをめくって追肥しました。

土の表面が乾いたら水やり

土の表面が乾いていたら水やりします。雨の日とその翌日以外はほぼ毎日水やりしました。

ナス栽培(千両二号)⑥摘心のタイミングと方法

摘心のタイミング①開花時

摘心のタイミングは、開花時です。花が咲いたら、花の上に葉を2~3枚残してその上の枝を剪定します。花の咲いた枝の一番下の脇芽を伸ばして、その上の脇芽は摘み取ります。

着果してからでもかまわない

花が咲いた段階で摘心するのにためらいがあったら、着果してからでもかまいません。うっかりしていたり、数日雨が続いるうちに摘心を忘れてしまうのもよくあることです。できるだけ慣れて、早いタイミングで摘心してあげた方がナス全体に余計な負担をかけず、長く収穫できます。切る場所を間違えても、脇芽が伸びてきて修復できるので、大丈夫です。

摘心のタイミング②収穫時

もう一つの摘心の時期は収穫時です。収穫するときに、ナスの実だけを切り取るのではなく、これから伸ばしていく脇芽の先で実のついている枝ごと切り落とします。(こちらは、それほどこまめにしなくても、大丈夫です。繁って、混みあってきたら切り取ります。)

摘心のやり方

①花の上の葉を2~3枚残して先の枝を切り取る

花の上の葉2枚を残して先を剪定します(白い点線)。花が咲いている枝の一番下の脇芽を伸ばしていきます(赤い矢印)。花のすぐ下の脇芽は摘み取ります。

②収穫時に枝ごと切り取る

収穫するナスがなっている枝を、一番目の脇芽を残して切り取って収穫します。

矢印のところで切り取り、一番目の脇芽を残してのばしていきます。

脇芽(矢印)を伸ばしていきます。

このように切り取って収穫しました。

摘心する理由

ナスは成長力が旺盛な植物です。放っておくと全部着果してしまいます。収穫面では有り難いことですが、「なり疲れ」を起こして弱ってしまいます。そこで、摘心(摘芯)しながら育てます。

次のページ

ナス栽培(千両二号)⑦収穫【6月中旬】

関連記事

Article Ranking