吊るす以外の作り方①ドライインウォーター法
ドライインウォーター法は水に挿したまま花を乾燥させる方法です。生花を飾って楽しみながらドライフラワーを作れます。ハンギング法よりもふわっとして花の形がきれいに残るのが特徴です。ただし、どんな花でもできるというわけではなく
- 茎がしっかりしている
- 花びらが多く、ふわっとした形状の花
ボタニ子
ボタ爺
そうじゃな。しかし、ドライインウォーター法は花を立てたまま乾かすので、一重咲きだと花びらが重力に負けて折れたりシワっぽくなって失敗してしまうんじゃ。
ボタニ子
なるほど!ある程度の密度があるお花のほうが花びらが支えあうからいいのね!
ドライインウォーター法の手順
ドライインウォーター法の手順を紹介します。
- 花瓶に深さ3cm程度まで水を入れる
- 花を挿し、風通しのよい場所に置く
ドライインウォーター法のコツ
ドライインウォーター法は花を活けているのと同じ状態なので、気を付けないとただ枯れた花のようになってしまいます。ご紹介するコツを参考にしてください。
花のタイプをきちんと見分ける
ドライインウォーター法で多い失敗は花首が曲がってしまうことです。もともと水分を多く含んでいる花は水分が抜けると柔らかくなってしまうものが多く、茎も曲がりやすくなります。ほかに、花びらが落ちやすいものも向いていません。ドライインウォーター法には
- かすみ草
- バラ
- アナベル
- 秋色アジサイ
ミョウバンを使用する
食品添加物のミョウバンは生花の茎の切り口につけると水あげをよくし、花の発色をよくしたり花を長持ちさせたりしてくれます。ドライインウォーター法でドライフラワーを作る際にも、茎にミョウバンをつけると色が比較的きれいに残るので色味をよくしたいときに使用しましょう。ただし、アジサイのようにpHで色が変化する花は色が変わってしまうこともあるので注意が必要です。
吊るす以外の作り方②シリカゲル法
お菓子や海苔などの袋によく入っている乾燥剤のシリカゲルを使ってもドライフラワーを作れます。短時間で乾燥するので生花に近いきれいな色が残りますが、長い茎の付いた花には向きません。花首から先だけや花びらだけなど、クラフト用の小さなドライフラワーを手作りするのに向いています。
シリカゲル法の手順
シリカゲル法の手順を紹介します。
- シリカゲルを密閉容器に敷きつめる
- 敷いたシリカゲルの上にドライしたい花を間隔をあけて置く
- 花の上からシリカゲルを振りかける
- 容器のフタをしっかり閉める
ドライフラワー専用のシリカゲル
ドライフラワー専用のシリカゲルも販売されており通販などで購入できます。専用品は食品などに付属しているシリカゲルよりもかなり粒が小さいため、花びらと花びらの間に入り込みしっかり水分を吸着してくれます。
ボタニ子
ドライフラワー用のシリカゲルはほんとうに小さいので、うっかり目や口に入ってしまわないよう注意してね!
シリカゲル法のコツ
シリカゲル法はドライフラワーの作り方ではできあがりが早い方法です。以下でご紹介する方法でさらに早く乾燥させられるので、ぜひ試してみてください。
電子レンジを使う
電子レンジを使うことで、乾燥にかかる時間をさらに短縮できます。花にシリカゲルを振りかけたあと、フタをせずに電子レンジで加熱してください。500wで1分加熱したあとは、様子を見ながら30秒ずつ加熱しましょう。本来なら数日かかるものが数分でできあがります。加熱しすぎると花が焦げ失敗してしまうので、注意してこまめにチェックするようにしましょう。
花びらが多いと乾きにくそうな気がするんだけど…?