吊るす以外の作り方③グリセリン法
薬局やドラッグストアで買える保湿剤のグリセリンを使用したドライ法です。この記事でご紹介する方法の中では最も生花に近い風合いが残せます。ほかの方法よりも少々手間と時間がかかりますが、仕上がりにこだわりたいひとにはおすすめの方法です。
グリセリン法の手順
手順は以下の通りです。
- グリセリンとお湯を1:3の割合でよく混ぜたあと、冷ます
- 作ったグリセリン液を花瓶などに入れ、花を挿す
- 冷暗所に置き、グリセリン液を吸わせる
- ハンギング法のように吊るして乾燥させる
ボタニ子
グリセリン法のコツ
グリセリン法は仕上がりがきれいですが時間がかかるため注意が必要になる点があります。失敗に気を付けてきれいなドライフラワーを作りましょう。
咲き始めの花を使用する
グリセリン法では
- 花にグリセリンを吸わせる
- グリセリンを吸った花を吊るして乾燥させる
水が減ってしまったら
花を挿している水が減ってしまったらいちど花を外し、グリセリン溶液に元の量になるくらいのお湯を足します。よくかき混ぜ、完全に冷めたところで再度花を挿しましょう。グリセリンは足さなくて大丈夫です。くれぐれもお湯が冷めきらないうちに花を入れて失敗してしまわないようにしてくださいね。
ドライフラワーに着色をする方法
ドライフラワーは生花と比べると色味が薄くなってしまうという特徴があります。枯れ色も味があってよいのですが、アレンジのアクセントが欲しいときやハーバリウムに使用するときなど、鮮やかな色味のものが欲しい場合もありますね。そういうときは自然の色ではなく、着色したものを使うのも一つの方法です。着色の仕方についてご紹介します。
生花に色素を吸わせる
ドライフラワーに着色をしたい場合はドライ後に色を付けるのではなく、生花のうちに花に色を吸わせたものを乾燥させます。花は白色のものを選びましょう。着色に使用するのは
- 生花着色料
- プリンター用インク
- 食用色素
カラースプレーを使用する
花専用のカラースプレーで着色する方法もあります。ドライ後の花にも使用できるので、あとから色味を足したいと思ったときに活用できます。スプレーの圧力でドライフラワーが傷んでしまわないよう注意しながら使用しましょう。
次のページではドライフラワーのアレンジ方法や長持ちさせるコツをご紹介しますよ!
グリセリンは水と違って蒸発しにくいから花びらや葉にくっついたままになるのね!