ドライフラワーに向く花
難しいと思われがちですが、ハンドメイドのドライフラワーの作り方は案外簡単なものです。でも、もらった花なら何でもドライフラワーにできるというわけではありません。次に失敗しないドライフラワー用の花の選び方を詳しく見ていくことにしましょう。
ドライフラワーに適した花の条件
ドライフラワーに適しているのは、もともとの水分量が少なく、乾燥しやすいものです。さらに、水分が失われた後に色や形が大きく変化しないものを選ぶことがポイントです。小さくて薄い桜の花や花びらの数が多いカーネーションは色や形を保つのが難しく、失敗しやすくなります。
おすすめ①千日紅
千日紅は咲いているときからカサカサして水分量が少なく、乾燥しても型崩れしにくいのが特徴です。ハンドメイドのドライフラワーにぴったりの花材なので、長持ちする花束のアレンジには欠かせない花材の1つです。色数も多く、鮮やかな色が長期間持続するのもドライフラワー向けですね。千日紅にはハンギング法がおすすめ、吊るすだけで簡単に完成します。
おすすめ②ラベンダー
ラベンダーも水分量が少なく、肉厚の花びらをもつのでドライフラワー向けにおすすめです。ラベンダーもハンギング法で吊るしておくだけでドライフラワーが完成します。茎から余分な葉を取り除き、1本または5~6本まとめて麻ひもなどで結わえて部屋に吊るします。リラックス効果のある香りがお部屋に広がりますよ。
おすすめ③カスミソウ
ボリューム感たっぷり、ブーケには欠かせないカスミソウは、ハンギング法でも簡単にドライフラワーができますが、ドライインウォーター法もおすすめです。大きすぎるなら、小分けにして乾燥させてから再びまとめて束ねると美しいドライフラワーに仕上がります。
おすすめ④バラ
多数の花びらが重なるバラは水分量が多く乾燥しにくいのですが、ドライフラワーにはぴったりの長持ちする花です。ハンギング法なら色が褪せてアンティーク感が出ますし、シリカゲル法ならバラ本来の美しい色を楽しめます。ハンギング法なら1本ずつ結わえて吊るすことで、乾燥時間を短くできます。
おすすめ⑤スターチス
カサカサした花が特徴のスターチスもハンドメイドのドライフラワーにおすすめの花です。もっとも簡単なハンギング法もおすすめの方法ですが、グリセリン法なら美しい色を保ったまま仕上がります。茎がかたい場合には切り込みを入れる、茎の切り口をつぶすなどしてグリセリンを吸い上げやすいように工夫しましょう。
ドライフラワーの楽しみ方とアレンジ方法
着色する
色を付けたい場合は、ドライフラワーの完成後に染料を塗る、吹きかけるなどで着色します。グリセリン法、ドライインウォーター法なら、液に染料を混ぜて吸い上げさせると美しく着色できますよ。
アレンジする
スワッグ
ドライフラワーが完成したらアレンジしてさらに美しい枯れない花を楽しみましょう。ヨーロッパで幸運を呼ぶと伝わるスワッグは、魔除けや空気の浄化などに使用されます。リースタイプの他、花束タイプのアレンジも人気です。
リース
ドアに飾るリースも手作りのドライフラワーで作れば長持ちします。愛らしいミモザの黄色い花やユーカリの葉も枯れたようなグリーンが美しくリースに最適です。ミモザもユーカリもハンギング法で簡単に作れます。
ブーケ
ハンギング法ならアンティークな花束になり、シリカゲル法ならワイヤーなどの材料を使いながら、枯れない茎や葉を補う必要があります。乾燥後は茎がかたくなってワイヤーを差せないので、ワイヤーで束ねるアレンジなら乾燥前に差しておきましょう。
楽しめる期間
お花の種類によって楽しめる期間は変わります。シリカゲル法で作ったものは密封状態では数年間楽しめますが、一般的には空気にさらされた状態で6カ月~1年と考えてください。
置く場所
直射日光があたらない、風通しのよい場所を選んでください。ドライフラワーは湿気を嫌うので、ジメジメした場所は避けます。直射日光や湿気で色が褪せてしまう、傷んでしまう恐れがあります。湿気がひどい時期はシリカゲルなどの乾燥剤を一緒にケースなどにしばらく入れておきましょう。
まとめ
初心者にも失敗のないドライフラワーを簡単に手作りする方法をご紹介しました。ハンドメイドのドライフラワーは花束やスワッグにアレンジして楽しんでくださいね。プレゼントにしてもよろこばれますよ。