唐辛子ってどんな野菜?
その特有の辛味が料理のアクセント
実はヘルシー食材!
その特有の辛味が料理のアクセントになるだけではなく、エネルギー代謝に効果的なカプサイシンや、ビタミン成分が豊富に含まれており、健康食材としても人気がある唐辛子。これから迎える暑い季節にも、唐辛子を使ったスパイシーな料理が欠かせませんよね。なんと世界各国で栽培されている唐辛子の種類は1000〜2000。それだけ人々に愛され、食卓に欠かせない食材のひとつであるといえるでしょう。
唐辛子=鷹の爪?
唐辛子は2種類に分けられる(辛味種と甘味種)
鷹の爪の別名が唐辛子と思っている方も多いかもしれませんが、実は、鷹の爪はもちろん、ピーマンやパプリカ、ししとうなど、どれもすべて唐辛子の仲間。唐辛子には大きく二つの種類があり、辛味のあるものを辛味種(鷹の爪やハバネロなど)、辛味のあまりないものを甘味種(ピーマンなど)と呼びます。
主に甘味種は食用、辛味種は調味料として
甘味種は通常の野菜と同じように調理して食べることができますが、辛味種は通常生で食することはあまりありません。それゆえ、収穫後にいろいろな保存の仕方がなされ、バラエティ豊かな調味料として料理を彩るようになっていったのです。
唐辛子の収穫時期はいつ?
甘味種は青いときに収穫!
意外に知らないのが、青唐辛子が完熟したものが赤唐辛子だということ。もちろん収穫の時期も異なります。収穫どきによって両方の良さを楽しめるのも唐辛子の魅力です。ちなみに甘味種であるししとうやピーマンは、青唐辛子の時に収穫し食べるのが普通です。甘味種ですので、生で食べることもできます。ししとうは辛味種の青唐辛子とも見た目が似ているので、くれぐれも収穫の際は間違えないようにしてくださいね!
青唐辛子の収穫
青唐辛子は、花が咲いてからおよそ20〜30日後、実の大きさが4〜5cm程度になった頃が収穫どきです。ヘタの上あたりを、はさみを使って収穫します。実は青唐辛子は赤唐辛子よりも辛味が強いのですが、加熱をすると辛さが和らぎ、甘みを感じられるようになるので(品種によっては逆の場合もあるので要注意)辛すぎるのが苦手な方は、青唐辛子の時期に収穫して加熱料理に使うのがおすすめです。
赤唐辛子の収穫
花が咲いてからおよそ50〜60日後、青唐辛子が完熟し、実の80%ほどが赤く色づいてきたら収穫どきです。赤唐辛子の収穫は、株ごと引き抜くのがポイント。その後の乾燥作業が楽になります。また、赤唐辛子の収穫の際は、必ず手袋を着用してください。素手で唐辛子に触れると、辛味成分によってひりひりしてくる可能性があるからです。くれぐれも素手で触ったあとに目をこするなんてことがないようにして下さいね。
収穫のポイントは?
全ての唐辛子が赤くなるのを待ってから収穫すると、株全体が疲れてしまうことがあります。なので、まず青唐辛子の状態の実を収穫し、残った実を赤唐辛子になってから収穫するのがおすすめです。因みに唐辛子は実は多年草で、温暖な環境でしたら数年育ちます。上手に収穫して、来年もまた楽しめるようにしましょう!
唐辛子の乾燥保存の仕方は?
長期保存には室内乾燥が◎
収穫した赤唐辛子は、もちろん生のまま調理して使うこともできますが、乾燥保存するのが長持ちさせる一番の方法です。ちなみに青唐辛子も乾燥させると、徐々に赤くなって最終的に赤唐辛子になるので、青唐辛子を大量に収穫してしまった場合は乾燥赤唐辛子にしてしまうのも手です。唐辛子を長く楽しみたいなら、まずは乾燥保存にチャレンジしてみましょう!
乾燥の仕方は?
風通しの良い場所で数日間置いておく
収穫した赤唐辛子を、株ごと室内の風通しのよい場所に吊るしておき、水分を蒸発させます。数日すると表面にしわができてくるので、振ってみて中でカラカラと音がするようになったら完成です。実ごとに収穫した場合でも、ざるなどの空気の通りやすい容器に並べ、同様に室内の風通しのよい場所に置いておけばOK。十分に乾燥させた唐辛子は、瓶やジップロックなどの密閉容器に保存すれば、翌年も利用することができます。
唐辛子のその他の保存方法は?
冷凍保存
ラップに包んで冷凍庫へ!
唐辛子を収穫後、すぐに食べる場合は、通常の野菜と同じように冷蔵庫での保存で問題ありません。すぐには食べきれない量を収穫した場合は、一本づつラップで包んでから冷凍保存しておくという方法があります。使用する際は、自然に解凍させるか、水にさらしておいてから使います。冷凍保存できるとは言っても、長期間放置しておくと、変色したり風味も落ちていきますので、3ヶ月〜半年程度で使い切るようにしましょう!
漬ける
乾燥唐辛子のオイル漬け
乾燥した赤唐辛子を、オリーブオイルに漬けると、唐辛子の辛味がオイルに移り、風味豊かな唐辛子オイルができあがります(イタリアンレストランのテーブルの上によくある、あれですね)。パスタやピザとの相性抜群!にんにくのスライスを加えるとさらに風味が増すので是非試してみてください。辛味を強くしたい場合は、刻んだり、唐辛子の量を増やしたりして自分好みに調整しましょう。
生の唐辛子のオイル漬け
生の唐辛子の保存も乾燥唐辛子同様オイル漬けがおすすめ。収穫後の唐辛子をヘタを取らずにそのまま熱湯に潜らせ、水気をよく取ります。清潔な瓶に唐辛子を入れて、油(オリーブオイルでもごま油でも、お好みのもの)を注いで蓋をして室内の冷暗所で保存します。ポイントは油に唐辛子全体が浸かるようにするところ。油から出ている部分があると劣化の原因になるので気をつけましょう。漬けた翌日から、唐辛子の風味が油に移ってくるので、そのオイルを調理に使用することはもちろん、実自体を刻んで炒め物などに利用したりすることもできます。
醤油漬け
また、オイルではなく醤油に漬けるという方法もあります。刻んだ唐辛子をオイルの時と同じように瓶に入れ、醤油を注ぎます。こちらは冷蔵庫で保管します。チャーハンや冷や奴、麺類のアクセントになります。そのままご飯のおかずにしても最高です。醤油の量が減ってきたら、さらに継ぎ足していけばOKです。だんだんと辛味はなくなっていくので、その場合は新しい青唐辛子を漬けましょう。簡単で美味しい万能調味料です!
唐辛子を使ったいろいろな調味料
先ほども述べたように、世界各国の食卓で使われている唐辛子。最後に、世界中にある、唐辛子を使った調味料をいくつかご紹介していきます。
辣油
中華料理には欠かせない、また最近では食べる辣油としてご飯の友としても人気の辣油。こちらも唐辛子を使った保存食品です。先ほどのオイル漬けと同様、唐辛子に含まれるカプサイシンが油に溶けるという性質を利用したものです。唐辛子の他に、ネギやショウガ、山椒などの香辛料を加え、自分好みの辣油を作る人も増えています。
タバスコ
酸味と辛味の絶妙なバランスが魅力の、ピザやパスタと相性抜群のタバスコ。これは、タバスコという品種の唐辛子をすり潰し、塩と酢に漬けて作ります。ご家庭でも手軽に作れますので、是非お試しあれ!ちなみに、赤色のタバスコは赤唐辛子を、緑色のタバスコは青唐辛子を使ったものです。
コチュジャン
日本でも大人気、韓国料理にはこのコチュジャンが欠かせません。コチュジャンとは韓国の唐辛子味噌のこと。韓国語でコチュは唐辛子を、ジャンは味噌を意味します。辛味だけでなく、材料に含まれるもち米の甘味も感じられるのが特徴です。
コーレーグースー
日本の唐辛子を使った調味料といえば、一味唐辛子や七味唐辛子を思い浮かべますが、沖縄にも特有の唐辛子調味料があります。コーレーグースーとは沖縄の方言で唐辛子のことを指します。沖縄特産の島唐辛子を泡盛に漬け込んだもので、沖縄そばには欠かすことのできない調味料となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。読んでいるだけで、なんだか体がぽかぽかしてきましたね。ご家庭で作れるものもありますので、是非収穫した唐辛子を上手に保存して、美味しく長く、唐辛子ライフを楽しんでみましょう!
出典:BOTANICA