ティーツリーとは?
ティーツリーはオーストラリアが原産のフトモモ科の植物です。オーストラリアの先住民アボリジニは大自然を崇拝し、狩猟や採集をして生活したとき、さまざまな症状に効能があるとしてティーツリーを利用していました。名前の由来はティーツリーの葉をお茶に用いたことから「チャの木」となり、そこから「ティーツリー」と名づけられたそうです。
基本情報
学名 | Melaleuca alternifolia |
英名 | Tea tree・Narrow leaved tea tree |
科名 | フトモモ科 |
別名 | メラレウカ・ティートゥリー・ティートリー |
ティーツリーの原生地
バンガワルバン谷の湿地帯には、上質なティーツリーが自生しています。この湖はティーツリーの成分をたっぷり含んだ紅茶色で、あたりにはさわやかな香りが広がり、アロマテラピー効果も高い場所です。先住民の女性たちは湖の水には不思議な力があることを知り、怪我や虫刺されのときは水浴びにきたそうです。
先住民アボリジニには「ティーツリー」にちなむ伝説があります。バンジャラン族でバンガワルバン谷に住んでいた美しいプリンセス・エレマニのお話です。
ティーツリーの伝説
バンガワルガン谷には、昔から伝わる伝説があります。昔エレマニは遠く離れた恋人にあうため、森を通り長旅にでることになりました。エルマニは旅路の不安から大地と植物の神に祈ったところ、神様はエルマニに特別な種を与えます。
エルマニが森で種をまきながら進むと、立ちどころに木が成長しました。その木がティーツリーで、白い木肌が薄暗い森の中でも目立ちました。とくに闇夜の中で白い木肌は月光を受け美しく輝き、エルマニを道案内してくれたのです。
ティーツリーの植物としての特徴
ティーツリーはオーストラリア原産の常緑低木で、手入れが少なく育てやすいハーブです。生育のスピードが早く、大きい種類は8mほどなります。最近は日本でも様々な品種が出回っており、庭木のシンボルツリーとして植えられることも増えてきました。ティーツリーは園芸店などでは「メラレウカ」の名前で販売されることも多いです。
特徴①葉
ティーツリーの葉は、さわやかな色と高いアロマ効能が特徴です。葉は短い針のような形や少し幅がある形をしており、たくさん枝につきます。品種によっては寒い季節に美しく葉が紅葉し、葉から抽出される油はアロマオイルとして高い抗菌効果があるとされています。そのためティーツリーの枝を、ウイルスや菌などを予防したいトイレや子供部屋に飾るのもおすすめです。
特徴②花
ティーツリーの花でよく見かける色は白ですが、ピンク色や紫色の花をつける品種もあります。ティーツリーの花は羽毛のように柔らかくふわふわした花を咲かせるのが特徴で、見た目が柄のあるブラシのような形をした花になるものもあります。花が咲く季節は初夏が多く、晴れた青空とかわいい花をあわせて見ることができます。
特徴③香り
ティーツリーの葉はハーブとして利用されます。香りにはさまざまな効能があるとされており、清々しくさわやかな柑橘系の香りです。アロマテラピー効果がある葉を軽くもむと、香りが周りに広がります。ティーツリーを剪定したときの枝を利用して、スワッグや花瓶に生けて玄関や部屋に飾ってもいいですね。
ボタ爺
次はティーツリーの品種について紹介するぞ!
オーストラリア東岸岸のバンガワルバン谷(癒しの地の谷)には、地元で「ティーツリーレイク」と呼ばれるエインズワース湖があります。