ティーツリーの品種
ティーツリーは園芸店などではメラレウカと呼ばれることも多く、ほとんどはオーストラリア原産の植物です。メラレウカは140種類ほどあり、少し寒さに弱い植物ですが、品種によっては比較的耐寒性があるものや、防寒対策を行えば地植えでも冬越しできるものもあります。暑さに強く丈夫で育てやすいことから、シンボルツリーとして人気があります。ここではいくつかの品種を紹介します。
品種①メディカルティーツリー
メディカルティーツリーは成長すると約6mにもなるので、シンボルツリーとしてもピッタリの品種です。丈夫で育てやすく、別名は「メラレウカ・アルテルニフォリア」といいます。細い葉から精油が抽出されるため、メディカルティーツリーと呼ばれるようになりました。花期は5~6月で、白い羽根のようなきれいな花をたくさん咲かせます。ティーツリーの仲間のなかでは、比較的寒さにも強いです。
品種②レボリューショングリーン
レボリューショングリーンは、季節を問わず年中鮮やかな緑色をした小さめの葉をつけます。レボリューショングリーンは成長すると6~7mもの高さにもなり、花期は5~6月ごろで、白いブラシのような花が咲きます。庭木や生垣などに利用されていますが、冬の寒さに少し弱く、防寒対策が必要な地域もあります。
品種③ レッドジェム
レッドジャムは高さ3~4mほどに成長し、5~6月には羽毛のような白い花を咲かせます。葉は細く新芽赤みをおびて美しく、季節が変わり寒くなる季節には鮮やかに紅葉します。耐寒性は弱いため、しっかり防寒対策をしましょう。
ティーツリーオイルの特徴
特徴①基本情報
天然素材から高濃度の成分を抽出した揮発性の高い香りは「精油」または「エッセンシャルオイル」で楽しめます。成分をたっぷり含んだティーツリーオイルの香りは強く、さまざま効能があるとされています。精油は薄めて肌に使用しますが、ティーツリーオイルは原液のまま使えるという特徴があります。ティーツリーオイルについての基本情報が下の表です。
学名 | Melaleuca alternifolia |
おもな産地 | オーストラリア・ジンバブエ |
採油方法 | 葉の水蒸気蒸留法 |
油色 | 無色 |
揮発度 | トップノート |
香りの強さ | 強い |
エッセンシャルオイル ティーツリー
エッセンシャルオイル ティートゥリー(10ml)【生活の木 エッセンシャルオイル】
参考価格: 1,650円
エッセンシャルオイルで有名な生活の木でも、もちろんティーツリーが販売されています。ティーツリーオイルはフレッシュで清潔感がただよい、やや強くすっと鼻に抜ける香りです。ティーツリーの精油は生活の木などのアロマショップや雑貨屋、ネットショップなどで購入できます。
特徴②成分
ティートリーの主要成分「テルピネン-4-オール」「α-テルピネン」「α-ピネン」には、抗菌、抗ウイルス、抗炎症などの効能があるとされています。そのほかに刺激のある成分「1,8–シネオール」含みます。ティーツリーの効能が化学的に証明されたのは、1925年オーストラリアのベンフォールド博士によってです。強い抗菌力と肌への副作用も少ない「天然の消毒薬」として世界に広まりました。
ティーツリーオイルの副作用
ティーツリーオイルは副作用が比較的少ない精油とされていますが、安心して使用するにはどのような副作用が起こる可能性があるか知っておきましょう。
副作用①アレルギー反応
ティートリーオイルには「1,8–シネオール」という成分が含まれており、人によってはかぶれなどのアレルギー反応の起こす場合があります。また時間が経過し酸化したティートリーオイルも、アレルギー反応が起きる可能性が高くなります。新鮮なティーツリーオイルを使用するようにし、不安な場合はパッチテストを行ってから使用してください。
副作用②飲用による中毒
ティートリーオイルは飲用しないでください。特に子供は少量でも中毒を起こしやすいため、口に入れないよう気をつけましょう。中毒症状として、発疹や筋肉のバランスを失ってしまう場合があります。そのほか眠気、時間や場所の感覚異常も起こる可能性があり、注意が必要です。
副作用③ホルモンバランスへの影響
子どもにはティーツリーオイルを使用しないほうが安全です。大人であれば、原液のまま使用しても副作用が少ないとされていますが、男児がティートリーオイルを含んだ製品を使用した後、ホルモンバランスの乱れが認められたこともあるためです。
ボタニ子
次はティーツリーのおすすめの使い方について紹介します!