ホワイトセージの育て方
白色の美しい葉や茎は「シルバーグリーン」とも呼ばれ、庭で育てるだけでなく室内で観葉植物やインテリアとしても育てられる魅力があります。葉に油分が含まれているため精油にされたり、独特な香りはお香として使用されたりとさまざまな利用方法がある人気の植物です。そんなホワイトセージの育て方を詳しくご紹介します。
育て方①置き場所
日当たりのよい置き場所で育てましょう。耐暑性がやや弱いので、庭で地植えにしている場合は寒冷紗などを使って遮光するのがおすすめです。鉢植えの場合は軒下などの涼しい場所に移動させてください。日光を好みますが直射日光に長く当てると葉焼けを起こしてしまうので注意しましょう。また、風通しのよい場所で育てると病気や害虫被害を予防できます。
冬越しさせるには
耐寒性は強いですがー5℃以下になると枯れてしまうので、しっかりと寒さ対策をしてから冬越しさせましょう。地植えの場合はビニールやバークチップ、ヤシ殻などを使用してマルチングを行います。鉢植えの場合は室内に移動させてください。霜に当たると株が傷んで枯れてしまうので、葉に霜がおりないように冬越しさせるのがポイントです。
育て方②用土
水はけのよい用土が適しています。市販されている草花用の培養土やハーブ専用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだものに少量のバーミキュライトを加えた用土を使用してください。地植えの場合に水はけが悪いようなら川砂を少し加えて調節します。粘土質の用土では上手に育たないので注意しましょう。
育て方③種まき
種まきを行うのは3月〜4月か9月〜10月が適期です。地植えにする場合でも、一旦育苗ポットに種まきをして苗が15cmほどまで成長してから植え付けましょう。種が重ならないように育苗ポットに種まきをしてから土を薄くかぶせてください。用土をあらかじめ濡らしておくと、水やりをしたときに種が流れてしまうのを防げるのでおすすめです。
種まき前には低温処理がおすすめ
種をまく前に低温処理をしておくと発芽率がアップするのでぜひ試してみてください。やり方はとても簡単で「種まきをする約1ヵ月前に種を冷蔵庫に入れて冷やしておく」という方法です。種まきをする前夜に冷蔵庫から取り出して種を水に浸しておくと更に発芽しやすくなります。
育て方④植え付け・植え替え
植え付けや植え替えは5月〜6月か10月〜11月に行いましょう。育苗ポットに種まきをして15cmほど成長した苗や、ポット苗の状態で購入したものを植え付けていきます。鉢植えの場合は根詰まりを防ぐために1年〜2年に1度の割合で植え替えを行います。根を崩さないように鉢から取り出して古い土を取り除き、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。
育て方⑤水やり
多湿が苦手なため、やや乾燥気味に育てるのがポイントです。地植えの場合は雨水のみで十分なので、水やりの必要はありません。しかし雨が全く降らず地面が乾燥しすぎているようならば様子を見ながら水やりをしましょう。鉢植えの場合は土の表面が乾ききってから2日〜3日後に水やりをしてください。
育て方⑥肥料
肥料は与えなくても十分育ちますが、株を大きく育てたい場合は育成期の5月〜9月にかけて規定の量よりも薄めにした液体肥料を株元に与えます。また、植え付けの用土に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。
育て方⑦剪定
放任で育てるととても大きく成長するため、庭の広さや育てている場所に応じて適度な剪定が必要です。梅雨前に半分程度の高さまで思い切って剪定しておくと風通しがよくなり、病気や害虫被害の予防ができます。剪定して切り落とした葉は煎じてお茶にしたり、乾燥させてお香にしたりして楽しんでみてくださいね。
育て方⑧摘芯
花が開花するとその部分にたくさんの栄養分が吸い取られてしまいます。そのため摘芯を行うと葉にも栄養分が行き渡り株全体が元気になるのが特徴です。花を咲かせたい部分以外の新芽は摘芯して摘み取ってしまいましょう。切り戻し剪定や不要な葉を取り除く剪定と同時に行うのがおすすめです。
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