ギョイコウサクラとは？緑の桜ともいわれる花の特徴や開花時期を紹介！

希少種のギョイコウですが、管理や育て方はほかの桜とほぼ同じです。花弁には紅色の条線があり、満開を過ぎると花全体が赤く変色します。そのため開花段階で、異なる色の花が楽しめるのもギョイコウの魅力です。ギョイコウの名所の多くは桜の名所ですが、遅咲き種なので、混雑を避けゆっくりと観賞できます。

ギョイコウを作ったとされる京都の仁和寺は、数あるギョイコウ名所のなかでも特に有名です。歴史ある仏閣や日本庭園を見ながら、桜見物ができます。仁和寺で花見客が集中するのは、ソメイヨシノの4月上旬と御室桜の4月中旬です。ギョイコウの開花は4月下旬なので、混雑を避けて花見が楽しめます。

大報恩寺（千本釈迦堂）は、歴史的な建造物をバックにギョイコウを見物できるおすすめの名所です。すぐ近くに観光スポットの北野天満宮があるため、桜の季節でもほとんど混雑しません。大報恩寺の開花時期も、四月下旬がピークです。葉桜に紛れていますが、木札がついているのが意外に簡単に見つかります。

雨宝院（うほういん）は、別名「西陣聖天宮」と呼ばれる歴史の古い寺です。桜の名所としても有名な雨宝院では、山門のすぐ脇に目当てのギョイコウがあります。朱塗りの山門をバックにギョイコウを見られるため、色の対比がとても美しいです。開花時期は4月下旬で、混雑を避けゆっくりと見物ができます。

平野神社は、約60種400本の桜が見られる名所です。3月中旬には桜見物ができる平野神社では、4月下旬までさまざまな種類の桜が楽しめます。平野神社のギョイコウは4月中旬から開花するので、ほかの種の桜と一緒に満開のギョイコウが楽しめるところも人気です。

柳森神社は、秋葉原駅から徒歩約5分で行けるギョイコウの名所です。柳森神社は、ギョイコウ発祥の地といわれる京都伏見稲荷を勧請したことに由来します。そんな柳森神社のギョイコウは、鳥居の脇にあり、4月下旬が見頃です。

神奈川県でおすすめのギョイコウ名所は、御朱印巡りでも人気の相模原氷川神社です。歴史ある相模原氷川神社の社殿をバックに、満開のギョイコウを見物できます。ギョイコウは4月中旬からつぼみが開き始め、4月下旬には満開を迎えます。

三刀屋川（みとやがわ）河川敷公園は、島根県でおすすめのギョイコウの名所です。河川敷にはギョイコウのほかにも桜が植えられており、桜の季節には散歩をしながら花見が楽しめます。対岸にある三刀屋城址もギョイコウの名所で、どちらも開花時期は4月中旬です。

国営木曽三川公園フラワーパーク江南は、3県にまたがる日本一大きな公園です。季節ごとにさまざまな花が楽しめる園内では、4月中旬になるとギョイコウも見られます。園内にはギョイコウのほかにも多くの春の花が見頃を迎えており、一日中花が楽しめるおすすめのスポットです。

愛知県のギョイコウの名所は、由緒ある二川伏見稲荷です。里山にある二川伏見稲荷では、境内だけでなく周辺にもギョイコウが植えられています。4月上旬にはほぼ満開になるので、花見見物は早めがおすすめです。4月中旬には、緑ではなく赤いギョイコウが見られます。

岐阜県の桜の名所として有名な大垣城は、ギョイコウの名所でもあります。場内には約30種200本の桜が植えられており、白い城壁をバックに見るギョイコウは、緑が一層鮮やかに見えて美しいです。大垣城の桜は3月下旬から見頃となりますが、ギョイコウは4月上旬に見頃を迎えます。

ギョイコウは緑色の花が咲くことで知られていますが、実際には少しずつ花の色を変えていきます。遅咲きの桜なので、花見客で混雑する時期を避け、ゆっくり見物できるのもギョイコウの魅力です。見るだけで心が癒される緑の桜で、一味違った花見を楽しんでみてはいかがですか？