クランプしたチランジアの管理
チランジアはクランプさせて大きくなると、環境の変化に対しても強くなり丈夫で育てやすくなります。しかし出たばかりの小さな子株はとても折れやすいため、安定した場所での管理や株を固定するのがよいでしょう。またクランプした株は葉が密な状態です。こまめに枯れ葉を取り除いたり、水やりの後もしっかり風に当てて乾かしたりして、通気性には十分気をつけましょう。
クランプしたチランジアの注意点
時間をかけてクランプしたチランジアは、大切に育てていきましょう。チランジアは新たな芽吹きと衰退を繰り返し、世代交代しながらクランプして大きくなります。栽培の途中には小さな芽が出たり元気だった株が枯れることもあるでしょう。変化に富むクランプしたチランジアには、注意すべき点があります。
注意点①衝撃に弱い
チランジアの子株は、手で簡単に外せるほどに取れやすいものです。チランジアをクランプさせたい場合はできるだけ触らないようにしておくと、成長阻害が起きたり、子株がはずれてしまったりするのを防げます。チランジアを落下させてしまうと子株や花芽が折れてしまうこともあるため、飾り方にも十分注意しましょう。
注意点②親株が枯れてきたとき
チランジアが花を咲かせ子株を出すと、次第に親株は枯れてきます。親株が枯れてしまったときにはそのままにせず、枯れた部分を取り除いたほうが安心です。そのままにしておくと株の通気性を悪くし、腐ったりカビが生えたりして枯れる原因になります。枯れた部分はハサミで切り取るか、引っ張って自然にポロッと取れるくらいまで枯れたら摘み取りましょう。
ボタニ子
複数の子株の1つが枯れてくることもあるよ。そういった子株もそのままにしないで外そうね!
クランプしたチランジアの飾り方
いろいろな飾り方を楽しめるのが、エアプランツのよいところです。チランジアにとっての理想的な飾り方は吊るすことですが、ほかにもおしゃれな飾り方がたくさんあります。クランプしはじめの子株は繊細であり、またクランプしてある程度大きくなった株は重さがあるため飾り方に注意が必要です。チランジアを大切に育てるために、飾り方も工夫しましょう。
飾り方①容器やトレーに入れて置く
チランジアは土が不要のため置き場所を選ばず、器に入れて置いておくだけで栽培できます。チランジアをそのまま置いてもよいですし、皿・トレー・鉢・グラスなどどのようなものでも容器になります。ガラス容器にすっぽり入れる場合は風通しが悪くなるため、定期的に取り出して風に当てましょう。置いておくだけならば株を落とす心配も少なく安心ですね。
飾り方②鉢に植える
根からの水分や栄養の吸収が少ないチランジアですが、もともとは樹木に着生しながら生きる種類の植物です。チランジアは根を張ると成長が早く元気になり、また株が安定します。鉢植えしておけば子株が出てきたときも触れずに移動や水やりでき、子株を傷めることも避けらます。チランジアを鉢に植えるときは土ではなく、バークチップや水苔へ植えるのが一般的です。
飾り方③流木に飾る
チランジアはもともと樹木に着生して成長する植物です。チランジアは根から水を吸収することは少なく土は不要ですが、安定させたいなら流木などに着生させます。根を生やし着生したチランジアは元気に育つため、クランプさせたい場合にも流木はおすすめです。チランジアと流木をあわせたナチュラルなアレンジは、おしゃれで独特の存在感があるインテリアになります。
飾り方④吊るす
土を使わないチランジアは、飾り方も自由自在にアレンジ可能です。特に長さとボリュームがあるウスネオイデスは、そのまま吊るすだけで絵になりますね。クランプさせたチランジアは重量があるため、吊るす際には安定した場所に丈夫な器具で吊るし、落下を防ぐことが大切です。またボール状にクランプさせたいときには、着生させるよりも吊るす飾り方がよいでしょう。
飾り方⑤金網に挿す
金網には小さなチランジアはそのまま挿せ、網目より大きなチランジアはワイヤーなどを使って簡単にくくりつけられます。いくつかのチランジアを飾ればまるで絵のようで、おしゃれでインテリア性の高いものに仕上がるでしょう。風通しもよく、たくさん掛けられる便利さもありますね。しっかり固定されていれば、クランプ状態でもチランジアを傷めにくい飾り方です。
チランジアを大きく育ててクランプさせよう
チランジアを大きくクランプさせるのはとても時間のかかることです。ゆっくりと成長するチランジアも多いため、じっくりと成長を見守りましょう。愛情込めて育てたチランジアがクランプし美しい花を咲かせる様子は圧巻で、とても見ごたえがありますよ。チランジアの魅力を最大限に引き出すクランプにぜひ挑戦してみてください。
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出典:写真AC