焼きミカンとは?
焼きミカンとはその名のとおり、焼いたミカンです。ミカンを皮ごと加熱することで、そのまま食べるよりも味がまろやかになり栄養価がアップするといわれています。焼きミカンは風邪予防に効果的とされ、昔から食べられてきました。
焼くと甘みが増す
焼きミカンは常温で食べるミカンと比べると、甘みが増します。果肉はとろとろになり、ジューシーです。酸味が強くてまずいミカンも、焼けば甘みが増して食べやすくなりますよ。
焼き芋のようなにおいがする
焼きミカンから、焼き芋に似たにおいを感じられることがあります。これは、加熱したミカンと焼き芋に共通する「テルペン」と呼ばれる成分が働くためです。テルペンにはハーブのようなリラックス効果も期待できます。また、甘くて香ばしいにおいは「メイラード反応生成物」によるもので、常温や冷凍のミカンでは感じられません。
皮ごと食べるのがおすすめ
焼きミカンは、皮ごと食べられます。ミカンの皮にはビタミンCや食物繊維が含まれており、健康や美容に効果的です。また、皮の内側の白い部分には、抗アレルギー効果が期待できる「ヘスペリジン」が含まれています。焼きミカンは、ぜひ皮をむかずに食べてください。
焦げは食べても大丈夫?
焼きミカンは皮が黒くなるまで加熱するため、焦げてしまいます。焦げるまで焼くと苦い風味はやわらぎますが、苦手な人は取り除いてください。焼きミカンは皮ごと食べるのがおすすめのため、焦げたところも含めて食べてみましょう。
地域による風習
焼きミカンは東北地方や九州地方では、どんど焼き(正月飾りを焚きあげる行事)のときに焼いて食べる風習があります。香川県の一部地域では「おみかん焼き」と呼ばれ、地方や地域によって呼び方やスタイルが違います。しかし、どちらも厄除けや無病息災を祈って神社で焼くことに変わりはありません。
ボタ爺
地方によっては、焼きミカンの知名度が低い地域もあるんだよ。自分の住んでいるところはどうか、調べてみるのも面白いね。
焼きミカンを作ってみよう
焼きミカンは、火の中に直接放り込んだり、七輪を使ったりしても作れますが、フライパンやトースターを使えば室内で簡単に作れます。寒くなる季節に活躍するストーブの上で炙るのもおすすめですよ。ミカンには農薬がついている可能性があるため、しっかり洗ってから焼きミカンを作りましょう。
作り方①オーブントースター
オーブントースターを使った作り方は、とても手軽です。オーブントースターの網の上にミカンを並べて10~15分、焦げ目がつくまで焼いてください。中途半端に焼くと苦い場合があるため、しっかり焦げ目をつけましょう。オーブントースターでの作り方は、魚焼きグリルにも応用できますよ。
作り方②フライパン
フライパンで焼きミカンを作るときは、フライパン用のアルミホイルを敷くのがおすすめです。ミカンがフライパンにくっつくのを防げますよ。弱火~中火程度の火加減にして、途中でひっくり返しながら約5分焼いてください。上下にきれいな焦げ目がついてきたら完成です。
作り方④電子レンジ
めてー!めてー!電子レンジにみかんいれて温めてるんだよー! pic.twitter.com/DhqY0lhik5
— てぃらみす🐝 (@tennprsoo) November 11, 2017
電子レンジでミカンを温めると爆発する恐れがあるため、濡らしたキッチンペーパーでミカンを包んでから1分加熱してください。キッチンペーパーで包むことで、爆発が防げます。オーブントースターやフライパンのように焦げ目はつきませんが、苦い風味などもなくしっかり温まったミカンが食べられますよ。
作り方⑤ストーブ
ストーブで作るときは、直接ストーブの上に置くほうが熱効率はよいです。汚れが気になる場合は、アルミホイルを敷きましょう。定期的に転がしながら、全体的に焦げ目がついたら食べられます。
作り方⑥焼きミカン専用の鍋
焼きミカンを作る専用の調理器具もあります。より効率的に作りたい方におすすめです。
おばあちゃんの焼きみかん
おばあちゃんの焼きみかん
参考価格: 3,000円
「おばあちゃんの焼きみかん」は、萬古焼で作られた焼きミカン専用の鍋です。ミカンのヘタを上向きに入れるだけで、簡単に焼きミカンが作れます。直火のほか電子レンジやオーブンも使用可能で、小ぶりなリンゴやサツマイモも焼ける優れものです。
商品サイズ | 約11.5×10.5cm |
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皿のサイズ | 13.5×2cm |
ボタニ子
「作っても苦いかも、まずいかも?」と心配なら、専用器具を使うと安心だよ!
出典:写真AC