みかんについて
みかんは、そのまま剥いて食べるだけではなく、ジュースや、ゼリー、アイスとさまざまな加工品にも使われている果物です。日本人にとって馴染み深い、みかんについて紹介していきます。
みかんの特徴
みかん1個当たりの重さは約80g~180gです。露地で育てられたみかんの旬は10月中旬~1月下旬で、ビニールハウスで育てられたみかんの旬は5月~9月です。収穫が遅いほど、粒が小さくなって、味が濃縮される特徴があります。
種類 | 旬の時期 | 特徴 |
極早生みかん (ごくわせ) |
10月初旬~10月末 | 一番早く収穫するみかんです。 酸っぱさが強く、まだ表面の色が緑色です。 |
早生みかん (わせ) |
11月初旬~11月末 | 酸味と甘みのバランスがよいです。 表面は黄色がでてきます。 |
中生みかん (なかて) |
12月10日~12月20日 | 表面は緑色が消えて黄色くなり糖度が高いです。 |
晩生みかん (おくて) |
12月20日~ | 最後に収穫するみかんです。 甘味が強く4種類の中で一番味が濃厚です。 |
みかんの栄養
みかんで一番多い栄養はビタミンCで、そのほかには、ミネラルやクエン酸、β-クリプトキサンチンやβカロテン、ヘスペリジンも含まれていて栄養が豊富です。またみかんの袋や、すじには食物繊維が含まれています。みかんを食べることで、免疫力アップや、美肌効果、疲労回復効果が期待でき、寒い時期は風邪予防に、暑い時期は夏バテ防止にもおすすめです。
おいしい見た目
見た目でおいしいかどうかの判断ができます。みかんの種類や、収穫する時期によって多少の色や形の違いがありますが、へたはどのみかんも共通なので判断がしやすくおすすめです。
皮 | オレンジ色が濃くなっていると熟しています。 |
表面 | ハリや艶が出ていると新鮮です。 |
形 | 縦丸よりも平べったい形のほうが甘味があります。 |
へた | 小さいと水分が程よく、味が強く感じられます。 |
重さ | 手で持ったときに重量を感じると、果汁や糖分が多く含まれています。 |
サイズ | 大きいサイズより、小さいサイズのほうが甘さを強く感じられます。 |
みかんとオレンジの違い
みかんは、インドから中国を経由して日本に渡来し広がり、オレンジは、インドから地中海を通り、ヨーロッパ、アメリカに広がりました。どちらも原産地はインドで同じ果物でしたが、現在は違う果物の区分に入っています。
みかんの保存方法
みかんは密集していると表面がカビてきて中が腐ってしまうので、カビないように風通しをよくし、暖房が効いていない常温の部屋で保管します。冷蔵庫で保存する場合は、包んでから野菜室で保存しましょう。
みかんの品種
みかんの中でよく目にして馴染みがある種類は温州みかんですが、品種改良を重ねたことによって、今では種類が豊富にあります。今回はそんな種類が豊富なみかんの生産量上位の品種をそれぞれ産地別に紹介します。
和歌山県みかんの品種
和歌山県は全国1位のみかん生産量の県で、柑橘類を栽培するのに適した環境です。和歌山県には、「温州みかん」「紀南みかん」があります。有田地方は400年の歴史を誇り、和歌山県の地域ブランドとして認定された「有田みかん」の産地として有名です。徳川家に愛されて、昔は和歌山城内のみでしか栽培できなかった「三宝柑」もあります。
愛媛県みかんの品種
柑橘王国の愛媛県は1年を通して温暖で、みかん栽培に適している産地です。愛媛県では、「いよかん」や、「温州みかん」を多く生産しています。また、「紅まどんな」や「甘平」と、愛媛県だけでしか生産されていないオリジナルブランドがあり、新たな柑橘類の開発研究も行っているので、今後も新しい品種が開発されるでしょう。
静岡県みかんの品種
温暖な気候の静岡県は、和歌山県、愛媛県に続いてみかんの生産量が多く、特に「温州みかん」は、栽培量が多く全国1位の生産量です。静岡県には、「寿太郎温州」や「青島温州」があります。静岡県浜松市北区三ヶ日町で作られた「三ケ日みかん」が、青島温州の中でも有名です。
熊本県みかんの品種
熊本県のみかんのブランドには、肥のシリーズ(「肥のあすか」「肥のあかり」「肥のあけぼの」「肥のさやか」「肥のみらい」)や、「金峰」「熊本EC10」「熊本EC11」がありブランド作りに力を入れています。
次のページでは、人気の酸っぱいみかんをランキング形式で紹介していきます。