みかんの木の育て方!種や苗木を植えてから収穫までの歳月はどれくらい?

みかんの木の育て方!種や苗木を植えてから収穫までの歳月はどれくらい?

冬の果物で人気のみかんは、果樹のなかでも比較的育て方が簡単で、初心者向きです。みかんの木を育てて、自分で収穫してみませんか?この記事では、みかんの木の育て方や季節ごとの栽培ポイントを紹介します。種・苗木、それぞれの栽培方法も見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.みかんってどういう植物?
  2. 2.みかんの木の特徴
  3. 3.みかんの木を種から育てる
  4. 4.みかんの木を苗木から育てる
  5. 5.みかんの木の管理方法
  6. 6.みかんの木の季節ごとの栽培ポイント
  7. 7.まとめ

みかんってどういう植物?

みかん
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冬の定番果物に、みかんを挙げる人も多いでしょう。ビタミン豊富な食べ物で、幅広い世代に愛されています。そんなみかんを、自宅で育てたいと思うこともあるでしょう。みかんは果樹にしては難易度が低く、栽培方法は簡単で初心者でも安心して育てられます。種からでも、苗を購入しても育てられます。庭木としても、鉢植えのままでも収穫可能です。

みかんの基本情報

みかん
Photo by_Alicja_

みかんはミカン科ミカン属の柑橘類で、常緑性の低木です。耐暑性があるものの耐寒性はあまりないといわれていますが、−5℃程度までであれば越冬できます。原産地は日本や中国で、日本でもっともよく育てられている品種は温州みかんです。おおまかに分けると「極早生温州」「早生温州」「中手温州」「晩生温州」の4種類があります。

みかんの木の特徴

特徴①初心者でも育てやすい

みかんの木は、初心者におすすめの果樹です。ももやイチジクほど蜂などの虫が寄って来ず、柿のように大きくなるわけではないからです。さらに初心者が苦労するぶどうのように棚はいらず、りんごやなしのように袋をかける必要もありません。専用の土作りなどの作業もなく、果樹のなかでは手間が少ないため、はじめて果樹を育てる人にはぴったりといえるでしょう。

早生がおすすめ

早生温州は、酸味と糖度のバランスのよいみかんです。皮が薄く、完熟させると非常に糖度の高いのが早生の魅力です。実もつきやすく、ある程度の耐寒性も備えて、栽培の手間がかからないため、初心者向きといえます。

特徴②鉢植えでも庭木でも育てられる

みかんの木は、庭木でも鉢植えでも育てられます。鉢植えの場合は、木は小さく実も少ないですが、庭にスペースがなくても育てられるのが利点です。ベランダでも育てられます。寒い地域でも鉢植えなら屋内に移動でき、越冬が容易です。庭木の場合は大きく育ち、たくさん収穫できます。庭木なら植え替えの手間もかかりません。温暖な地域なら、越冬にもさほど気を遣う必要はありません。ただし、害虫には気をつけましょう。

地域で適した栽培方法をとる

みかんは温暖な気候を好む果樹で、霜や雪が降ると弱ってしまいます。日本でいうなら山陽地方、四国、九州辺りが栽培に適しています。それよりも東、もしくは日本海側で育てるなら、ハウスで栽培するか、鉢植えで冬は屋内に移動できるように栽培方法を工夫するとよいでしょう。

みかんの木を種から育てる

出典:写真AC

果樹は、種から育てるのは難しいものが多いですが、みかんは発芽率が高く種からでも容易に育てられます。育てる楽しみに興味があり、とにかく早く収穫したいというわけでなければ、種から育てるのもよいでしょう。種から育てるメリットは、苗木をなかなか入手できないような珍しい品種も育てられるかもしれない点です。デメリットは安定して多くの実を収穫できるまでに、10年以上はかかる点が挙げられます。

みかんは早生温州や晩成温州など種類が豊富です!以下の記事で、みかんの種類を知ってから種を入手するのもいいですね!

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みかんはジュースやゼリーなど馴染みのある果物です。そこで今回は、産地ごとのみかんの品種や、人気の酸っぱいみかんのランキングと、人気の甘いみかんのランキングをそれぞれ紹介します。みかんは品種がいろいろあるので、自分好みの味のおいしいみかんを食べてみましょう。

実をつけるまでの栽培カレンダー

1年目 種を植えます。芽が出るまでに50~60日待ちましょう。
芽が出たらポットに植えます。
2年目 2年目はまだ小さいです。
ポットが窮屈になっているようなら、一回り大きい鉢に植え替えます。
3年目 種から育てる場合は、園芸店で売っている3年苗ほどには大きくはなりません。
苗木で流通しているものは挿し木で増やしているため、成長が少し早いです。
4年目 苗がある程度大きくなったら庭に植え付けます。
そのまま鉢で育てても問題はありません。
5年目~
8年目
早いものであれば、実がなり始めます。
木が幼いまま実がなってしまうと、成長が阻害されます。
実はすべて摘み取るほうがよいでしょう。
9年目 ほどよく収穫ができるようになります。
10年目~ 収穫量も増えて、安定した収穫が望めるようになります。

種の入手は、苗木に比べて難しいかもしれません。通販サイトを活用するのをおすすめします。

種からの育て方①種の植え方と植える時期

みかん
Photo by_Alicja_

種を植える時期は、3月末~4月頃がよいでしょう。育苗箱に植えてからだいたい50~60日で芽を出します。早ければ30日ほどで発芽するものもあるでしょう。朝晩冷え込むようなら、新聞などを上にかぶせて保温すると、芽が出る確率が高くなります。風通しと日当たりのよい場所に置き、水をしっかり与えましょう。

芽が出たら植え替える

芽がでたら、小さな鉢や育苗ポットに早めに小分けにしましょう。大きくなってきて、根がからまってしまうと鉢や庭に植え替える際に根を傷つけてしまい、株を弱らせてしまうからです。まずは小さく根が絡まないうちに、1本ずつ分けておきましょう。

種からの育て方②植え付け

大きく育ってきたら、苗を植え付けます。植え方はそこまで難しくはありませんが、植える場所は選びましょう。庭木として育てる場合は日当たりと風通し、水はけがよい場所です。鉢で育てたい場合は、苗に対してちょうどよい大きさの鉢に植え付けます。毎年1回、3月~4月に一回り大きい鉢に植え替えましょう。

苗木の植え方

みかんの木の植え方は、初心者でも難しくありません。鉢植えの場合は、特別な植え方は必要なく、土を入れて苗を植えるだけです。庭木として植え付ける場合は、深めの穴を掘って元肥を先に入れ、土をかぶせてその上に苗木を植えます。植えるときは土を隙間なく埋めましょう。肥料を取り込むため、正しい植え方を実践すれば、根をしっかり下に伸ばします。

種からの育て方③収穫

収穫の時期は品種によって違ってきます。極早生は9月~10月、早生は10月~11月、中手は11月~12月、晩生は12月~2月ごろです。みかんは受粉の必要がなく、1本でも結実します。ただし、種から育てると実がなるまでは10年近くかかります。じっくりゆっくり待ちましょう。

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みかんの木を苗木から育てる

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