ピンポンマムの育て方！花言葉や切り花で楽しめるアレンジも紹介

ピンポンマムにつきやすい害虫は、アブラムシやハダニです。いずれも増えやすく、吸汁加害する厄介な害虫なので、見つけ次第すぐに捕殺しましょう。アブラムシは病気を媒介する可能性もあるため、数が多いようであれば薬剤を使うのもおすすめです。

ピンポンマムがかかりやすい病気は、白さび病や黒さび病、すす病などです。いずれもカビが原因で発生する病気です。カビは土の中にいることが多く、雨などで泥水が跳ね、葉や茎に付着します。マルチングをうまく活用して、病気を防ぎましょう。気になる人は、殺菌剤を使うのも効果的です。

ピンポンマムの花つきをよくするには、早い段階での剪定が重要です。4月～5月にかけて新芽が10cmほどの大きさまで成長したタイミングで、茎が半分の長さになるようにカットしましょう。草丈が伸びすぎるようであれば、6月～7月に再度剪定して花姿を整えても構いません。葉が3～4枚を残して切り落としてください。

花が咲き終わり枯れる11月～12月には、株元からバッサリと切り戻します。この時期に剪定することで、冬至芽や株に栄養が行き渡りやすくなり、冬越しもスムーズになります。枯れた花や茎をつけたままにしておくと、病気の原因になりかねないため気をつけてください。

ピンポンマムは挿し木で簡単に増やせます。挿し木の適期は5月～6月です。茎を切り取り10cmほどの挿し穂を作ったら、1～2時間水に挿して水揚げしましょう。赤玉土や鹿沼土、バーミキュライトに挿して完了です。乾燥に気をつけながら半日陰で管理してください。2週間～3週間で発根します。

ピンポンマムは株分けでも増やせます。適期は冬至芽が育った3月～5月です。株を掘り上げて成長のよい冬至芽を切り取り植え付けましょう。植え付け方は苗と同じです。親株は病気を持っていることもあり、成長もよくないため、冬至芽を切り取ったあとは処分してください。

ピンポンマムの切り花の使い道で人気なのが「ブーケ」です。和のイメージが強い菊の中でも、ピンポンマムは洋風の植物との相性がよく、さまざまな組み合わせを楽しめます。グリーンのピンポンマムと純白の花の組み合わせはナチュラルで優しいイメージで、花嫁が持つブーケにピッタリです。

ピンポンマムの丸い形を生かしたボール型のブーケは、和装の結婚式によく使われます。さまざまな色のピンポンマムを取り入れることで、あらゆる着物にあわせたブーケ作りが実現します。花かごを持っているような華やかな見た目は、女性の心をわしづかみにするほど魅力的です。

ピンポンマムの切り花は一年を通して手に入れやすいこともあり、季節の花とあわせたリース作りの材料に重宝します。いろいろな種類のピンポンマムを集めても、ほかの花とあわせても、かわいらしく仕上がっておすすめです。

ピンポンマムで作った髪飾りは、近年とても人気が高いです。和装婚はもちろん、成人式や卒業式など、あらゆるシーンで活躍します。菊本来の美しさとピンポンマムが持つ愛らしさがあわさり、身に着ける人を一段と魅力的に見せてくれます。

ロリポップは、ピンク色で大ぶりの花が特徴のピンポンマムです。ほかの種類のものに比べて花びら自体が大きく緩めに咲くため、ふわっと柔らかい印象を与えてくれます。色の主張が強くないことから、さまざまな花との相性がよく、使い勝手がよい点も魅力です。

ロリポップパープルは、濃い赤紫色が特徴的なピンポンマムです。存在感のある花色と花姿は、特に着物にあわせたり茶華に使われたりと、和の場面に使うのに人気があります。一輪挿しに生けても美しく、ブーケのようにたくさん束ねても華やかです。

ピンポンマムと聞くと、多くの人はこのピンポンスーパーを思い浮かべるかもしれません。真っ白で大きな球体の花と、すっと伸びた太めの茎が特徴です。大きく育てれば主役として、小ぶりに育てると脇役として、さまざまな使い方ができます。ブライダルの場面では白い花が重宝されることもあり、ピンポンスーパーは特に人気です。

ピンポンスーパーと並んでピンポンマムの代表品種として知られているのが、ピンポンゴールデンです。「ゴールデン」というだけあって輝かしい黄色が特徴的で、周りをパッと華やかに飾ってくれるため人気があります。丸く輝く姿は月を思わせることもあり、十五夜の飾りにもピッタリです。

ピンポンマムは丸くてかわいらしく、観賞用として育てるのはもちろん、切り花としての活用法も豊富です。カラフルな色合いや作り出す柔らかい雰囲気は見る人の目も心も癒してくれます。すてきな魅力いっぱいのピンポンマムを、ぜひ育ててみてくださいね。