ガーデナーにも人気の高いマーガレットは、白色やピンク色の花を咲かせる常緑性の多年草です。開花時期が長く、花壇の寄せ植えや鉢植え、切り花などに利用されています。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草、低木 |
樹高・草丈 | 30㎝~100㎝ |
花の色 | ピンク、白、赤、黄、オレンジ、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 常緑性、香りがある、花壇の寄せ植え、切り花 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
マーガレットには園芸品種がいくつもあり、一重咲きや八重咲き、ポンポン咲きなど、花弁の形もさまざまです。耐暑性がやや弱いですが、寒冷紗などを使用して枯れないように管理すると、茎が木質化して立派な株に育ちます。
国華園 花苗 マーガレット サマーソングディープローズ 2株
参考価格: 1,969円
マーガレットの「サマーソングディープローズ」は、ポンポン咲きの品種で、濃いピンク色の花を咲かせるのが特徴です。夏場に水切れを起こさないように管理すれば、秋に二番花が楽しめます。
花弁の形 | ポンポン咲き |
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草丈 | 20cm〜40cm |
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国華園 花苗 マーガレット ストロベリーホイップ 2株
参考価格: 1,969円
マーガレットの「ストロベリーホイップ」は、ピンク色や赤色、白色のかわいらしい花を咲かせる品種です。1つの株にさまざまな色の花を咲かせるため、花壇ににぎやかで明るい印象を与えてくれます。
花弁の形 | 一重咲き |
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草丈 | 20cm〜30cm |
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植え付け時期 | 4月〜5月、9月〜10月 |
植え替え時期 | 3月〜6月、9月〜10月 |
肥料の時期 | 9月〜6月 |
剪定の時期 | 3月〜6月、9月〜10月 |
花が咲く時期/開花時期 | 11月〜5月 |
マーガレットは、地植えでも鉢植えでも栽培できます。耐暑性がやや弱いため、ガーデニング初心者は鉢植えで育て、季節ごとに適した環境に移動させながら育てるのがおすすめです。プランターに植える場合は、株間を15cm〜20cmほどあけて植え付けていきましょう。
マーガレットは、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。日当たりの悪い場所で育てると、茎だけがヒョロヒョロと間延びして花付きが悪くなります。室内で育てる場合は、レースのカーテン越しの窓辺などに置いてください。
マーガレットは、排水性の高い用土を使用して育てていきましょう。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を混ぜ込んでから、少量のピートモスを加えた用土を使用します。酸性の用土を嫌うため、地植えでも鉢植えでも「苦土石灰」をすき込み、中和してから植え付けましょう。
地植えでマーガレットを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してからたっぷりと水を与えます。花に水がかかると傷みやすくなるため、開花時期は花に水がかからないように水やりをするのがポイントです。水の与えすぎは根腐れの原因となるので注意しましょう。
マーガレットは開花時期が長く、多くの栄養分を必要とします。そのため、肥料切れを起こさないように管理するのが重要です。植え付けの用土に、元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおき、1kカ月に1回〜2回の割合で、規定の分量に薄めた液体肥料を施してください。
アブラムシは集団で寄生して、マーガレットの成長に必要な栄養分を吸汁する害虫です。光り物が苦手な性質を利用して、園芸用のシルバーテープをマーガレットのまわりに張り巡らせておくと予防ができます。
立ち枯れ病はカビが原因で発生する病気です。高温多湿な環境で育てていると発生しやすく、茎が灰色に変色し、やがて腐敗が始まり悪臭を放つようになります。立ち枯れ病に感染した部分は薬剤を散布しても治せないため、早めに切り取って処分してください。
マーガレットをポット苗の状態で購入する場合は、株元までしっかりと葉が生えており、花芽のたくさんついている苗を選びましょう。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために2年〜3年に1回は植え替えましょう。根についている古い用土を落としてから、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。
マーガレットは花後に剪定をしながら育てます。花後に花茎の部分から切り取ると、剪定した部分から花芽が出てくるのが特徴です。伸びすぎた茎や、葉が込み入っている部分を切り戻し剪定して、草姿を整えてください。
マーガレットは夏の暑さや、多湿な環境が苦手です。株元が蒸れると枯れてしまう可能性があるため、室内の涼しい場所へ移動させたり、寒冷紗を使用して遮光したりして夏越しさせましょう。
耐寒性は強いですが、霜や雪に当たるとマーガレットが枯れる恐れがあります。そのため、鉢植えの場合は軒下や室内の寒さをしのげる場所へ移動させてください。地植えの場合は、ビニールやバークチップ利用してマルチングをしてから冬越しさせましょう。
4月〜5月か9月〜10月に挿し木で増やしていきましょう。若くて健康に育っている茎を選び、15cmほどの長さで切り取り挿し穂を作ります。赤玉土などの挿し木用の用土に挿して、水切れを起こさないように風通しのよい日陰で管理してください。