フランスギクとは?マーガレットとの違いなどの特徴や育て方を解説!

フランスギクとは?マーガレットとの違いなどの特徴や育て方を解説!

フランスギクという多年草の植物を知っていますか?草丈も花もマーガレットとよく似ているフランスギク。フランスギクとマーガレットを混同している人も多いようです。この記事ではフランスギクの特徴や育て方、マーガレットとの違いについて詳しく紹介します。

フランスギクとは

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キク科フランスギク属の多年草であるフランスギク。江戸時代の後半に原産地であるヨーロッパから、日本に渡ってきたものが帰化植物として野生化しました。白い花びらと、中心に黄色くこんもりとした管状花が集まっているのが特徴です。耐寒性があり、寒冷地でも見ることができます。

フランスギクの開花時期は初夏

フランスギクの開花時期は5月から7月の初夏です。特に北海道では広い草原いっぱいに花を咲かせることが多いフランスギク。たおやかな茎を風に揺らめかせる姿は夏の風物詩です。

名前の由来

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フランスでよく見られる菊の花であったことが名前の由来のフランスギク。margueriteというフランス語の名前があり、日本でもマーガレットと呼ばれていた時期がありました。本来のマーガレットと区別するために、現在のフランスギクという名前が後になってつけられました。フランスギクの学名はLeucanthemum vulgare、英名はox eye daisyです。

フランスギクの日本での分布は?

耐寒性の強いフランスギクは日本の中でも特に北海道によく分布しています。繁殖力が強いため、北海道では指定外来種に登録されています。

花言葉

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フランスギクの花言葉は「忍耐」「寛大」です。原産国では草原や荒野でも見かけることのあるフランスギク。その繁殖力の強さと、どこでも生育できる強さをもつことから忍耐や寛大といった花言葉がつけられました。

フランスギクの特徴

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フランスギクはヨーロッパや日本の全域に広く分布しています。白い花の色が特徴的なフランスギク。とても生命力が強く、道端や空き地、川原などでみることができます。花や葉の特徴を詳しくみていきましょう。

特徴①:花

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茎の先端につく花は5cmほどの大きさで白い色をしています。花びらは白く、円形に何枚もついています。中心の管状花という筒状の花はたくさん集まり、丸く盛り上がり黄色い色をしています。花には発酵したような特有のにおいがあります。フランスギクと同じように菊の仲間であるマーガレットも同様のにおいをもっています。

特徴②:葉と茎

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まっすぐ伸びた茎が草丈が60cmほどの高さになるフランスギク。同じ地下茎から何本もの茎が伸び、その先に花をつけます。細くしなやかな茎にはまばらに毛がついていて、葉は楕円形の細長い形をしています。葉のふちにはぎざぎざがあり、互い違いについているのが特徴です。

フランスギクは食用になる?

フランスギクは日本ではあまり食べられることはありませんが、原産国のヨーロッパでは花を天ぷらにしたりマリネにしたりして食用されています。マリネは花がひらく前の蕾を使って作られています。ハーブ同じような用途で使われることが多いフランスギク。においは強いですが、毒性はありません。

ボタニ子

ボタニ子

日本ではあまり食べられていないけど、ヨーロッパでは栄養があるって好む人がいるみたい!

日本では切り花としての利用が多い

フランスギクもマーガレットも見栄えがする花なので、日本では切り花として利用されています。主に春から夏にかけて園芸店に流通しています。

フランスギクとマーガレットの違い

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マーガレットという名前の印象が強すぎて、フランスギクという名前はあまり知られていないようです。しかし、それぞれの植物は属が違うので特徴にも差があります。見分けにくいフランスギクとマーガレットですが、下記の項目で見分けるポイントをみていきましょう。

違い①:花びら

フランスギクとマーガレットの花はとてもよく似ています。大きさも同じなので、花びらで二つの植物を見分けるのは難しいです。二つの花を並べると、フランスギクのほうが中心の黄色い管状花が少しだけ盛り上がっています。花びらの特徴としては、フランスギクが白しかないのに対して、園芸種のマーガレットはピンクや黄色の花びらがあります。

花の大きさが小さいノースポールという植物も

マーガレットやフランスギクと同じ花の形をもった、ノースポールという植物もあります。花の大きさがフランスギクより小さいので見分けるのはとても簡単です。ノースポールは耐寒性があり、秋に植える寄せ植えにぴったりの植物です。

違い②:葉っぱ

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写真:フランスギクの葉はぎざぎざで一枚ずつついている

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写真:マーガレット。葉は細く切り込みが多い

フランスギクとマーガレットの大きな違いは葉の形です。フランスギクが楕円形の葉にギザギザのふちであるのに対して、マーガレットは深い切れ込みがある小さい葉が何枚も付いているのが特徴です。マーガレットの和名が木春菊(モクシュンギク)とついている通り、葉の形は野菜の春菊に似ています。

見分け方のポイント

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写真:フランスギク。葉が一枚ずつついている

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写真:マーガレット。葉は細く、切れ込みが大きい

葉っぱの見分け方のほかに、フランスギクはマーガレットと比べると耐寒性が高いという違いがあります。フランスギクが野生種なのに対して、マーガレットは園芸種として流通しています。そのためフランスギクのほうが寒冷地での繁殖力が高いのです。また、マーガレットは年数がたつと茎が木のように固くなって木化していきます。

フランスギクとマーガレットの違い

  • 花の形や大きさは同じ(マーガレットにはピンクや黄色の花びらがある)
  • 葉に深い切れ込みがあるのがマーガレット(草丈は同じ)
  • フランスギクには耐寒性があり、マーガレットは非耐寒性
  • マーガレットの方が種で育ちにくく栽培管理が難しい

フランスギクの育て方

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フランスギクはマーガレットよりも育てやすい植物で初心者向けです。繁殖力が強いので植えっぱなしでも大丈夫。肥料も管理も簡単なフランスギクの育て方を詳しく説明します。

育て方①:植え方と植え替え

空き地や道端でも見かけることのあるフランスギクは、生命力が強い多年草です。地下茎でも増えますが、春か秋に種をまいて育てるのが一般的です。寒冷地では春に種まきしましょう。水はけと日当たりの良い場所を選び、腐葉土を混ぜた園芸用土に植え付けます。暖かい地域では西日が当たる場所は避けましょう。鉢が小さくなったら植え替えます。

増えすぎに注意しましょう

寒冷な気候が大好きなフランスギクは、北海道などでは増えすぎて防除対象になることもあります。暖地ではあまり増えすぎることはないようです。お住いの地域の気候に合わせて適度に間引きをしましょう。

育て方②:水やりと肥料

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耐寒性は高いフランスギクですが、高温多湿には弱い特徴があります。夏場はできるだけ風通しを良くして水やりも夕方にしましょう。土の表面が乾いたら水を与えます。肥料は、庭植えの場合は植え付け時に緩効性の化成肥料をあげます。それ以降は必要ありません。鉢植えの場合は春と秋に液肥をあげましょう。

育て方③:病害虫対策

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アブラムシがつくことがあるので、春から夏の季節は注意が必要です。見つけたら市販のスプレー剤や粒剤を散布しましょう。病気に強いフランスギクですが蒸れて高温多湿になると弱ってしまうので、病害虫対策にも風通しを良くしましょう。

フランスギクの季節ごとの管理

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フランスギクは管理にもあまり手がかからない植物です。植え替えや種まきなど、主な管理は春に行います。夏の切り戻しもフランスギクを弱らせないために重要です。それぞれの季節の管理ポイントをみていきましょう。

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フランスギクを種から育てるときは春まきをおすすめします。ポットにまいて苗になってから植える方法でも、庭に直接まく方法でも大丈夫です。こぼれ種からも増えますので、フランスギクの芽を見つけたら周りの雑草を抜いておきましょう。鉢植えの場合は数年に一度、春に植え替えをします。

初夏に開花時期を迎えるフランスギク。鉢植えの場合、夏場は西日や直射日光に当たらない場所で管理しましょう。花が終わった後には、切り戻しをすることで株が弱るのを防ぎます。蒸れるのを防ぐために夏の水やりは夕方に行いましょう。

Photo byOldiefan

鉢植えで育てている場合は、秋に液体肥料を与えます。庭植えの場合は肥料は必要ありません。花が終わったフランスギクの周りは、すっきりとさせて病害虫の発生を防ぎましょう。

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フランスギクは耐寒性が強いので雪や霜の対策は必要ありません。鉢植えの場合は冬場、日当たりの良い場所へ移して管理しましょう。

まとめ

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初夏の季節をさわやかに彩るフランスギク。育て方も簡単で初心者向けの多年草です。切り花としての利用もしやすく、草丈もあるので寄せ植えにもぴったりですよ。道端や草原で見かけるマーガレットはもしかしたらフランスギクかもしれません。ぜひ近づいて葉っぱを観察してみてくださいね。

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