園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草(短命な多年草) |
樹高・草丈 | 20~60cm |
花の色 | 白、ピンク、赤、オレンジ、黄 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 開花期間が長い・花畑 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
別名「カリフォルニア・ポピー」とも呼ばれるハナビシソウは、カルフォルニア州に広く自生し、州花としても親しまれています。花には日中のみ開き、夜間や曇天、雨天時は閉じてしまうという特徴があります。また、葉はコスモスの葉のように細かく切れ込み、風の抵抗を受け流す形状になっています。
ハナビシソウの名前は、完全に開ききった4枚の花弁の形が、家紋の「花菱紋」に似ていることが由来とされています。また学名の「Eschscholzia」はドイツの医師であり、博物学者でもあるヨハン・エッショルツ氏の名前からきています。
【輸入種子】 Johnsons Seeds Sarah Raven Brilliant for Bees & Butterflies Eschscholzia Orange King サラ・レイブン・ビー&バタフライ エスコルシア・オレンジ・キング ジョンソンズシード
参考価格: 770円
基本となるオレンジ色のハナビシソウのなかでも大輪の花を咲かせる品種です。切れ込みのあるレース状の葉も大きく横に広がるので、直まきの場合は株間を20cm以上あけましょう。
内容量 | 約300粒 |
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タキイ種苗 草花 種子 花菱草 ミルクメイド
参考価格: 220円
草丈は低めで、セミダブルのクリーム色の花弁が華やかです。淡い花色には若干個体差があります。青味のあるシルバーがかった葉の色は大人っぽくおしゃれなイメージになります。
種子 | 約70粒 |
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タキイ種苗 草花 種子 花菱草 ジェリービーンズ
参考価格: 440円
オレンジ・ピンク・黄色のミックス種で、花弁も一重、半八重、八重咲とバリエーションが楽しめます。花色には個体差があるので、ハナビシソウのさまざまな表情を楽しめます。
種子 | 約80粒 |
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種まきの時期(直まき) | 3月~4月 |
開花時期 | 4月中旬~6月頃 |
ハナビシソウの発芽に適した気温は15~20℃なので、春と秋の年に2回、種まきのチャンスがあります。春まきのメリットは、寒冷地でも確実に発芽させ、成長させられるという点です。また秋まきのメリットは、春まきの花よりも株が充実するため、大きな花を咲かせられることにあります。
ハナビシソウはやせた土地に自生する植物です。放任でもたくましく育つので、初心者でも簡単に栽培できます。乾燥気味の土を好むので、多湿にならないよう気をつければ問題なく育てられ、病害虫の心配もありません。
屋内や暗い場所では花が開かないので、必ず屋外の日当たりのよい場所で育ててください。
用土はとくに選ばず、やせた土でも育ちます。多肥にならないように気をつけてください。また酸性の土を嫌うので、アルカリ成分の強い苦土石灰などであらかじめ中和しておくとよいでしょう。
地植えの場合は降雨のみで水やりの必要はありません。鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたっぷりと与えましょう。多湿は根腐れから枯れる原因になります。
荒れ地に自生している植物なので、多肥は株を軟弱にし、徒長や花つきの悪くなる原因になります。種をまく前に腐葉土を混ぜておけば、肥料を追加する必要はありません。鉢植えの場合は様子を見ながら液肥を施します。肥料は窒素の割合が少ないものを使用してください。
害虫の被害はほとんど見られません。
多湿が原因で発芽して間もない時期に、立枯れ病になる場合があります。病気にかからないよう、水はけのよい土と日当たりのよい場所で管理してください。また、株間が混みすぎると灰色カビ病が出ることがあります。
花後は花弁が自然に落ち、そのあとにオクラのような形状の先のとがった莢(さや)ができます。成熟するまで待って種を採り、秋か翌年の春にまくとよいでしょう。
発芽に必要な気温は15~20℃です。ハナビシソウの根は太くて真っすぐな直根性です。庭やプランターなどに直まきにしましょう。種は移植を極端に嫌うので多めにまき、育っていく間隔を見ながら混んでいる場所を間引くとよいでしょう。嫌光性種子なので覆土はしっかり行ってください。
ハナビシソウは、春まきよりも秋まきのほうが大きく花が育ちます。ポットに種をまき、春になってから苗を庭に植えつける場合は、土を崩さないように行ってください。直根性の根を傷つけることは枯れる原因となります。
ハナビシソウは直根性の植物です。植え替えの際に根を痛めて枯れる場合があることから、植え替えはおすすめできません。
秋まきの場合は冬越しをします。-5℃までの耐寒性があるので暖地ではとくに問題ありません。寒さには強いですが、霜などで直根が切れて枯れる場合があります。寒冷地などでは春まきにしたほうが無難でしょう。
増やし方は種まきが一般的です。発芽率もよいので問題なく増やすことができます。日当たりと水はけのよい場所では、こぼれ種でもよく増えます。
出典:写真AC