ハナビシソウとは?特徴や育て方をご紹介!上手な管理方法のコツは?

ハナビシソウとは?特徴や育て方をご紹介!上手な管理方法のコツは?

ハナビシソウは耐寒性一年草の草花で、栽培や管理は初心者でも比較的簡単です。園芸品種もさまざまあるので春から初夏のガーデンシーズンを明るく鮮やかに彩ってくれるおすすめの一年草です。そんなハナビシソウの特徴や、育て方、管理のコツなどをご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.ハナビシソウとは?
  2. 2.ハナビシソウの特徴
  3. 3.ハナビシソウの育て方
  4. 4.ハナビシソウの植え付け・管理
  5. 5.ハナビシソウの種類いろいろ
  6. 6.まとめ

ハナビシソウとは?

ハナビシソウの花
Photo byPexels

「ハナビシソウ」は暑さには弱く、寒さに強い、夏には枯れてしまう耐寒性一年草です。栽培や管理は初心者でも比較的簡単で、園芸品種もさまざまあるので春から初夏のガーデンシーズンを鮮やかに彩ってくれるおすすめの一年草です。そんなハナビシソウの特徴や、育て方、管理のコツなどをご紹介していきます。

耐寒性一年草とは?

一年草に「耐寒性」とつくのは、寒さには強いけれど、夏の暑さや湿気を苦手とするため、秋まきが適している場合です。ただ単に一年草という場合には、春の種まき〜夏の開花で、花期が終わった後に枯れる草花のことをさします。「一年草」と「耐寒性一年草」はどちらも「花期が終わると種を残して枯れる草花」ですが、種をまく時期によって呼び分けられることがあります。

ハナビシソウの基本情報

分類 ケシ科ハナビシソウ属
学名 Eschscholzia California
和名 ハナビシソウ(花菱草)
英名 California poppy
別名 エスコルチア、キンエイカ
原産国 北アメリカ西部
開花時期 4〜6月

ハナビシソウは湿気や暑さを嫌う草花で、暑さが続くと枯れてしまいます。原産国である北アメリカ西部では夏の間は雨がほぼ降らず、夏は涼しく冬は暖かいといった気候の場所に自生します。原種の花色はオレンジ色ですが、園芸品種には赤や、ピンク、白、黄、複色などの花色があります。

ボタニ子

ボタニ子

かわいらしい花だけど、じつは寒さに強くてたくましいんだね!

ボタ爺

ボタ爺

酷暑には弱いんじゃがな。原産国では日本のような酷暑がないので多年草として扱われているぞ。

ハナビシソウの名前の由来

花菱の家紋

引用:イラストAC

日本には家系独自の紋様を表す「家紋」という文化がありますよね。ハナビシソウの和名は家紋が由来となっています。ハナビシソウの4枚の花弁が広がると全体が菱形(ひし形)になり、家紋の「花菱(ハナビシ)」にそっくりだということから、「花菱草(ハナビシソウ)」の和名がつけられました。

ハナビシソウの原産国での呼び名

ハナビシソウはアメリカ・カリフォルニア州の州花として親しまれ、「ポピー」の花に似ていることから、英名では「カリフォルニア・ポピー」と呼ばれています。南カリフォルニアに位置する、ランカスターでは毎年、春になると「カリフォルニア・ポピー祭」が行われ、世界中からたくさんの人々が集まる大型の行事が行われます。また、ランカスターから少し離れたところには、自生するカリフォルニア・ポピーの保護区があります。

ボタニ子

ボタニ子

ハナビシソウは原産国でとても大事にされている花なんだね!

ハナビシソウを楽しめるスポット

出典:写真AC

カリフォルニアだけでなく、日本でもハナビシソウを楽しめるスポットがありますよ。一面にハナビシソウが咲く素敵なスポットが、埼玉県秩父郡の長瀞町(ながとろまち)にある「花の里ハナビシソウ園」です。また、ハナビシソウ園から車で30分程の場所には「天空のポピー」と呼ばれる、ハナビシソウの観光スポットもあります。じゅうたんのように咲くハナビシソウはとてもきれいです。

ボタニ子

ボタニ子

一面ハナビシソウが咲いていてすごくきれい!埼玉県にはハナビシソウで有名なスポットが2つもあるんだ!

ハナビシソウの特徴

出典:写真AC

ハナビシソウは、一般的に「ポピー」と呼ばれる同じケシ科の花とも似ていますが、ポピーは「ケシ科ケシ属」に分類され属性が異なります。ハナビシソウの花付きや、葉の形について詳しく見ていきましょう。つぼみが独特で、おもしろい形状をしている花ですよ。

花の特徴

ハナビシソウの花
Photo byskeeze

ハナビシソウは40〜60cm程の花茎を伸ばし、伸びた茎の先にオレンジ色で扇型の花弁を4枚つけた花を咲かせるのが特徴です。花径は4〜7cm程になり、花は太陽が出ている日中は開花しますが、暗くなると閉じる性質を持っています。園芸品種には華やかな八重咲きのものや、花色が赤、ピンク、白、黄などのハナビシソウもあります。

つぼみの形がおもしろいハナビシソウ

出典:写真AC

開花前はガクがつぼみに覆い被さるような状態で、ハナビシソウのつぼみをがっちりとガードしています。開花前のつぼみはガクに覆われ緑色をしていて、上に向かって伸びていくので、オクラの実のつき方にも似ています。花が咲く頃になるとガクを脱いで中から色鮮やかなつぼみが顔を出します。

ボタニ子

ボタニ子

ハナビシソウのつぼみは不思議な形状をしているんだね!なんだかかわいいね。

ボタ爺

ボタ爺

とんがり帽子のようにも見えるのぅ。

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葉の特徴

出典:写真AC

ハナビシソウは線状に細く3裂ほどした葉を、長い柄に「互生」してつけるのが特徴です。見た目はニンジンの葉にも似ていてます。開花時期には葉の勢いも旺盛になります。

ボタニ子

ボタニ子

「互生」は1本の茎の側面から互い違いに葉をつけることだね。

次ページから、ハナビシソウの育て方を紹介していくよ!

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ハナビシソウの育て方

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