カリフォルニアポピーとは
カリフォルニアポピーという花を知っていますか?名前の通り、カリフォルニア州の州花として親しまれている美しい花です。日当たりのよい山や野原に自生しているカリフォルニアポピーは、黄色やオレンジ色をしています。たくさんのカリフォルニアポピーが咲き乱れる姿は、太陽のように輝かしくとても魅力的です。そんなカリフォルニアポピーの、特徴や育て方などをご紹介します。
カリフォルニアポピーの基本情報
科名 | ケシ科 |
属名 | ハナビシソウ属 |
和名 | 花菱草 |
原産地 | 北アメリカ西部 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
カリフォルニアポピーの特徴
カリフォルニアポピーは、害虫被害や病気にもかかりにくく、初心者でも簡単に育てることのできる魅力的な花です。日当たりのよいところに、野生で生えているカリフォルニアポピーは黄色やオレンジ色が多いですが、品種改良が進み、園芸用には赤色やピンク色などカラフルな色がたくさんあります。
カリフォルニアポピーの名前の由来
カリフォルニアポピーは、名前の通りカリフォルニアのシンボルになっている花です。そのため「カリフォルニア」という名前が入っています。また、和名は花菱草(ハナビシソウ)といい、カリフォルニアポピーの花が、家紋で使われている「花菱(ハナビシ)」に似ているところから名付けられたといわれています。
カリフォルニアポピーの花言葉
カリフォルニアポピーには「富」「成功」という花言葉がついています。またカリフォルニアポピーは珍しく英語の花言葉もついている花です。英語で「Do not refuse me」という花言葉で、日本語にすると「私を拒絶しないで」という意味になります。
カリフォルニアポピーの効果と効能
カリフォルニアポピーは、ハーブティーにして飲むことができます。乾燥ハーブなどとして売られていることが多く、さまざまな効き目があります。カリフォルニアポピーの効果や効能は以下の通りです。
- 鎮痛作用
- 痛みの軽減
- 不安や緊張の緩和
- リラックス効果
- 不眠
- 利尿効果
- 血圧の低下
カリフォルニアポピーの育て方
カリフォルニアポピーは育てやすい上に、開花期も長いので初心者にも人気の花です。品種改良が盛んで、園芸コーナーなどでは赤色やピンク色、黄色やオレンジ色など、さまざまな色のカリフォルニアポピーの種が売られています。カリフォルニアポピーの種まきから水やり、用土や肥料などの育て方についてご紹介します。
育て方①置き場所
カリフォルニアポピーは日当たりの良い場所で育てるとすくすくと育ちます。また、湿気を嫌うので、水はけのよい場所を選ぶのも重要です。風通しのよい場所で育てると、害虫被害や病気を防ぐこともできるのでおすすめです。
育て方②用土
カリフォルニアポピーは、酸性の土が苦手です。ホームセンターなどに売っている培養土が適していますが、今まで自然の草花が生えていたような用土なら、そのままの用土で植えることもできます。
育て方③種まき
カリフォルニアポピーの種はとても小さいので、種まきをした後に風に飛ばされてしまわないように注意が必要です。カリフォルニアポピーは気温15度〜20度の間で発芽するという性質があります。そのため種まきは春頃に行うのがおすすめです。
育て方④水やり
カリフォルニアポピーは山野で自生もしている花です。雨水だけで十分育つので、水やりの必要はあまりないとされています。水やりをしすぎると、根腐れしてしまう恐れもあるので、土の表面が白っぽくなるほど乾燥していたら、適量の水を与えるようにしてください。
育て方⑤肥料
カリフォルニアポピーは、肥料をあまり与える必要のない花です。肥料を与えすぎると花付きが悪くなる恐れもあります。地植えの場合は肥料は与えないほうがよいですが、鉢植えの場合は様子をみながら少量ずつ与えても構いません。
カリフォルニアポピーの管理のコツ
カリフォルニアポピーは、特別な管理は必要ありません。1年で花を終えてしまうので、種まきをしたまま放っておいても、すくすくと育つのが特徴です。しかし上手に管理して育てると、開花期を長く楽しむことができたり、枯れることがなくなったりと育てやすくなります。
剪定
カリフォルニアポピーは、1年で枯れてしまう花です。したがってカリフォルニアポピーを剪定する必要はないとされています。しかし、花が咲き終わったら、その花がらを早めに摘み取ってあげると、長く花を持たせることができるのでおすすめです。
一年草とは
種をまいてから花が咲いて枯れてしまうまでのサイクルが、1年で終わる花のことを一年草といいます。一年草は成長が早く、特別な手入れを必要としないのが特徴です。そのため、ガーデニング初心者にも親しみやすいという魅力があります。
冬越し
カリフォルニアポピーは寒さに強く、マイナス5度くらいまでは耐えられるといわれています。しかし寒さが厳しいような地方では無理に冬越しをさせず、春に種をまいて梅雨から夏にかけて花を楽しむ育て方がおすすめです。
夏越し
カリフォルニアポピーは、梅雨や夏頃には花が終わってしまいます。そのため、カリフォルニアポピーに夏越しは必要ないとされています。もともと湿気に弱い性質があるので、梅雨の時期がくる前まで楽しむ花として育てられている花です。
カリフォルニアポピーの増やし方
カリフォルニアポピーは種を採取して増やしていくことができます。カリフォルニアポピーの増やし方は以下の通りです。
種を採取する
カリフォルニアポピーは、咲き終わった花がらを早めに切り取ることで、次々と新しい花が咲きます。しかし種を採取したい場合には、花が枯れたあとも切り取らずにそのままにしておくことが重要です。枯れた花がらが乾いてくると、中から種を採取することができます。
種まき
花がらから採取した種は、乾燥させて保管しておきます。春がきたら、また種まきをして育てていきます。秋にすぐ種まきをしたい場合にはポリポットなどに種をまき、室内で育てるのがおすすめです。春にその苗を地面に植え替えて育てていきます。
間引き
種まきをして増やしたカリフォルニアポピーは間引きが必要です。花と花がぶつかっていたり、葉が混み合っていたりするところを間引いていきます。間引きを行うと、花付きがよくなり、病気にもかかりにくくなるので重要な作業です。
カリフォルニアポピーの病気と害虫
カリフォルニアポピーは、病気や害虫にかかりにくいとされています。しかし、湿気が苦手な性質があるので、湿気の多い梅雨の時期には注意が必要です。カリフォルニアポピーのかかりやすい病気や害虫被害などをご紹介します。
立ち枯れ病
梅雨時に発生しやすい立ち枯れ病は、カビが原因の病気です。カリフォルニアポピーは湿気に弱く、根が水浸しになっている状態が続くと、葉や茎が黄色く変色してきます。そのまま放っておくとしおれてしまう恐れがあるので注意が必要です。日当たりがよく、水はけもよい場所で育てると予防ができます。
灰色カビ病
灰色カビ病は、その名前の通りカビが原因の病気です。この病気も湿度が高いと発生しやすい病気で、葉や茎が灰色に変色してしまい、灰色の範囲が広がると枯れてしまうこともあります。葉が茂っていると風通しが悪くなり発生することがあるので、間引きを行うなどして、風通しをよくすることで予防ができます。
アブラムシ
アブラムシは集団で寄生し、カリフォルニアポピーの汁を吸って成長します。アブラムシが持っている菌から、ウイルス病に感染してしまう恐れもあります。アブラムシを見つけたら、すぐに殺虫剤などを使い、早めの駆除が必要です。
まとめ
カリフォルニアポピーの特徴や育て方、管理のコツなどをご紹介しました。育て方も簡単で初心者にも人気のカリフォルニアポピーは、色鮮やかで長く楽しめる花です。ぜひ、魅力的なカリフォルニアポピーを育ててみてはいかがでしょうか?
出典:写真AC