サギナの育て方!枯らさずに管理する水やりのコツや株分けでの増やし方 | 植物図鑑

サギナ(花)
サギナ(葉)
学名Sagina subulata
和名
別名アイリッシュモス、モフリッチ
英名Scotch Moss
科・属名ナデシコ科・サギナ属
原産地ヨーロッパ
花言葉可憐

サギナの概要

出典:写真AC

サギナは、ふわふわとした手触りが楽しめるコケ植物で、かわいらしい白い花を咲かせるのが特徴です。花壇の寄せ植えや鉢植えだけでなく、シンボルツリーの下草やグランドカバーなどに幅広く利用されています。

基本情報

園芸部類 草花、コケ植物
形態 多年草
樹高・草丈 10cm〜20cm
花の色
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
特性・用途 グランドカバー、寄せ植え、鉢植え、観葉植物
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

サギナは、もふもふとした草姿から「モフリッチ」という別名でも流通しています。5月〜8月にかけて、白色の小花を咲かせるのが特徴です。原産地でもあるヨーロッパでは、サギナの葉が金運アップのアイテムとしても親しまれており、財布の中に入れて持ち歩くと幸運が訪れるともいわれています。

サギナの育て方①時期

出典:写真AC

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 3月〜5月、9月〜10月
植え替え時期 3月〜5月、9月〜10月
肥料の時期 3月〜4月、10月〜11月
剪定の時期 3月〜11月
花が咲く時期/開花時期 5月〜8月

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花時期
休眠期

サギナの育て方②栽培環境

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栽培方法

プランター・鉢植え・露地

サギナは、地植えでも鉢植えでも育てられます。しかし、耐暑性が弱く、夏の暑さで枯れてしまう恐れがあるため、初心者は鉢植えにして移動させながら管理しましょう。グランドカバーとして利用する場合は、木やほかの植物の影になるような場所を選ぶか、寒冷紗を利用して30%~50%ほど遮光してください。

育てる場所

室内・屋外/置き場所・日当たり

サギナは、風通しのよい半日陰で管理しましょう。適度な日当たりは必要ですが、日光に長く当てると葉焼けを起こし枯れる恐れがあります。夏場は日差しをしのげる軒下や、室内に移動させると安心です。室内で育てる場合は、レースのカーテン越しの窓辺など、優しく日光の差し込む置き場所で管理してください。

用土

サギナは排水性の高い用土で育てましょう。市販されている「草花用培養土」や「観葉植物用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と鹿沼土を混ぜ込んだ用土を使用してください。室内で育てる場合は、土の表面に化粧砂を敷き詰めておくと、コバエの発生を予防できます。

サギナの育て方③管理のポイント

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水やり

サギナを地植えで育てている場合は、降雨のみで十分なため、水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してからたっぷりと水を与えてください。冬は休眠期に入り、水をあまり吸わなくなります。そのため、水やりは控えめに行い、適度に葉水を与えながら管理しましょう。

肥料

サギナは肥料を与えなくても問題なく育ちます。しかし、株を大きくしたい場合や、成長が滞っているようならば、3月〜4月と10月〜11月に緩効性の液体肥料を施してください。植え付けの用土に、あらかじめ緩効性の化成肥料を施しておいても構いません。室内で育てる場合は、有機肥料ではなく化成肥料を使用すると、肥料独特の臭いが気にならないでしょう。

害虫対策

ハダニ

ハダニは、やや乾燥している環境で発生しやすい害虫です。サギナの成長に必要な栄養分を吸汁するため、サギナが枯れる恐れがあります。発見したら、殺虫剤を散布して早めに駆除してください。ハダニの水が苦手な性質を利用して、定期的に葉水を行い予防しましょう。

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ナメクジ

ナメクジは梅雨時期など、湿度の高い時期に発生しやすい害虫です。ナメクジの通ったあとは、白くネバネバとした液体が付着しているのが特徴で、サギナを這うように移動しながら食害します。ナメクジには塩をかけて駆除するイメージがあるかもしれませんが、塩をかけても小さくなるだけで駆除はできないので、箸などを使って引き剥がしてください。

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病気対策

サギナは害虫被害は受けやすいですが、病気には強い植物です。病気対策はとくに必要ありません。

花後の管理

花後は、その都度花がら摘みを行いながら育てましょう。花がらを放置するとカビが発生しやすくなるため、注意が必要です。

サギナの育て方④詳しい栽培方法

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苗の選び方

サギナをポット苗の状態で購入する場合は、株元や葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を選びましょう。

植え替え

地植えでサギナを育てている場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために、2年〜3年に1回は植え替えをしてください。根についている古い用土を落としてから、ひと回り大きな鉢に植え替えていきましょう。

剪定

サギナは放任で育てると葉が茂り過ぎてしまうため、適度に剪定を行いながら育てます。茎が伸び過ぎている部分や、葉が込み入っている部分を剪定して草姿を整えましょう。

冬越し

サギナは耐寒性が強く、地植えでも冬越しが可能です。しかし、店頭で購入したばかりの苗は、寒さに対する耐性が備わっていない場合があるため、初めの1年はマルチングをしてから冬越しさせるとよいでしょう。

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増やし方

株分け

サギナは3月〜5月か、9月〜10月に株分けで増やします。植え付けや植え替えと同時に行うのがおすすめです。大きく成長している株を選び、根を傷つけないようていねいに掘り起こしていきます。根を手でほぐして簡単に分かれる部分で株分けし、新しい用土に植え付けてください。

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