サギナとは?グランドカバーにおすすめな理由や枯らさずに管理するコツ!

サギナとは?グランドカバーにおすすめな理由や枯らさずに管理するコツ!

サギナは、もふもふな見た目や色鮮やかなグリーンが魅力的です。ガーデニング初心者の方でも、手入れのコツを掴んでおけば、比較的簡単に育てられます。この記事では、サギナの育て方や増やし方、グランドカバーとしてのおすすめな理由を紹介します。

記事の目次

  1. 1.サギナとは
  2. 2.グランドカバーとしておすすめな理由
  3. 3.サギナの育て方
  4. 4.サギナの増やし方
  5. 5.サギナを枯らさない手入れ方法
  6. 6.まとめ

サギナとは

出典:写真AC

サギナとは、見た目がふんわり、もふもふした特徴的な植物です。常緑性多年草で、一年中緑の葉が楽しめます。

基本情報

形態 常緑多年草
学名 Sagina subulata
英名 Corsican pearlwort、Scotch Moss
別名 アイリッシュモス、スコッチモス
科属名 ナデシコ科サギナ属
原産地 ヨーロッパ
草丈 10cm
開花期 5月~8月

特徴

サギナには、葉色が目に優しい濃いグリーン「アイリッシュモス」と、ライトグリーン「スコッチモス」の2種類あります。「モス」は苔という意味ですが、ナデシコ科の仲間です。ふんわりとした手触りと、見た目がもふもふしているので「モフリッチ」という流通名もあります。高温と直射日光に弱いですが、グランドカバー向きの植物です。初夏には白い小さな花を咲かせる特徴もあります。

花言葉

サギナの花言葉は「可憐」です。初夏に小さな白い花を咲かせることから付けられたといわれています。また原産地であるヨーロッパでは、サギナの葉はお金や運、保護の象徴とされ、持ち歩いたり絨毯の下に挟んだりすると幸運が訪れるとされていました。

グランドカバーとしておすすめな理由

グランドカバーとは、芝生のように地表を覆うために植栽する植物のことで、庭づくりに欠かせない存在です。

強い性質がある

サギナは耐寒性に強く、乾燥した場所や日陰でも十分に成長してくれる強い性質をもってます。また、ある程度の踏みしめにも耐えられるため、グランドカバーとしておすすめです。

庭の見栄えがよい

サギナの葉は、きれいな緑です。鮮やかな緑色は、庭に明るさと華やかさを与え、見栄えがよくなります。濃いグリーンとライトグリーンの2種類を自分好みに植えることで、庭をきれいに見せられますよ。

雑草対策になる

サギナを庭木の足元などに植えると、雑草が生えにくくなります。サギナは横に広がるように成長し、また成長速度も速いため雑草対策になります。

サギナの育て方

サギナは常緑性多年草で、枯らさずに育てれば一年中美しい緑が鑑賞できます。ガーデニング初心者の方でも、比較的簡単に栽培できますよ。

育て方①環境

フリー写真素材ぱくたそ

サギナは、半日陰の環境を好みます。直射日光に弱く、真夏の強い日差しを浴びてしまうと、葉焼けを起こしてしまいます。そのため、グランドカバーとして利用するときは、庭木の下がおすすめです。鉢植えで屋外で栽培する場合は、遮光ネットを使用し直射日光に当たらないよう対策しましょう。屋内は日が入る場所へ置いてください。また、エアコンの風が直接当たってしまうと葉が傷むため、当たらないところへ置きましょう。

育て方②用土

サギナの栽培には、水はけのよい土が適してます。水はけが悪いと、根腐れを起こしてしまいます。自作調合する場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合で用意してください。また、赤玉土、鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で表面を覆うと、害虫であるコバエの発生を防げます。

育て方③植え方

Photo bycongerdesign

地植えの場合は、地面を30cmほど掘り返し、サギナの苗より一回り大きな植穴を掘ってください。根についた土を軽くほぐして植えましょう。いくつか植える場合は、株間を20cmほどとって植えてください。鉢植えの場合は、苗より一回り大きい鉢に鉢底石を敷き、赤玉土5:腐葉土2:川砂2:ピートモス1の割合で土を入れましょう。

育て方④水やり

Photo byannawaldl

サギナを地植えで育てる場合は、特に水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥していたら水を与えます。受け皿に溜まった水は、こまめに捨ててください。水やりの際、葉に水がかからないように株元へあげましょう。サギナは湿気に弱く、蒸れると根が腐り枯れるので、水のやりすぎに注意してください。また、気温が低くなると休眠します。気温や室温で水やりのタイミングを変えましょう。

10℃以上の場合

春~秋の成長期は、土の表面が乾燥していたらたっぷりと水やりをします。水の与えすぎは、枯れる原因になるため注意しましょう。

10℃以下の場合

気温が下がるとサギナの成長は緩くなるため、水やりの回数を減らしてください。土の表面が完全に乾燥してから2日~3日後くらいがちょうどよいタイミングです。水やりの回数を減らして葉が落ちるようならば、回数増やすなど調整して与えましょう。

育て方⑤肥料

Photo by salchuiwt

基本的にサギナには肥料を与えなくてもよいですが、与えると成長が早くなります。しかし冬場は成長が緩くなるため、肥料を与えると肥料焼けを起こす恐れがあります。肥料を与える時期は、3月~4月と10月~11月の年2回、薄めに希釈した液肥を10日1回の頻度が好ましいです。もしくは、緩効性肥料を規定量よりも少なめに与えるとよいでしょう。また、化成肥料でコバエ予防をしておきましょう。

育て方⑥植え替え(鉢替え)

鉢植えでサギナを育てる場合は、1年に1回植え替えてください。植え替える時期は、3月〜5月、9月〜10月が適期です。サギナは広範囲に成長します。植え替えるときは、根詰まりを起こさないためにも、一回り大きな鉢を用意しましょう。また、植え替え作業と同時に株分けをするのが効率よいです。

サギナの増やし方

サギナは、比較的簡単に増やせる植物です。増やし方は株分けです。植え替える際に、株分けを同時にして増やしてみましょう。

株分け

サギナの株分けをする時期は、植え替えと同じで3月~5月、もしくは9月~10月が適期です。寒い時期や暑い時期に株分けをすると株が傷む可能性があります。適期にするのがおすすめです。

株分けの手順

  1. サギナの根を傷めないように株回りを掘る
  2. 取り出した株の根を手で優しくほぐす
  3. 株に茎葉、根が十分つくように手やナイフで縦に切り分ける
  4. カットした大きさに合わせて鉢や地面に穴を掘って植える
植え付けたら、水を与えて株が安定するのをサポートしましょう。

サギナを枯らさない手入れ方法

サギナは高温多湿に弱く、虫が発生しやすい植物です。手入れをせずに放っておくと病気の原因になりかねません。定期的に手入れをして、枯れないように対策しましょう。

剪定

サギナは、想定外な場所にまで育ってしまうことがあります。季節関係なく定期的に剪定をすることにより、好みの範囲に広げられます。根が残っていると再び育ってしまうこともあるため、根から取り除くようにしましょう。

切り戻し剪定

サギナは、切り戻し剪定をしましょう。茂りすぎているところをこまめに切り落としてください。茎が伸びて茂ると、蒸れて枯れる原因になります。鉢植えの場合は、短く刈り込みましょう。丸く仕立てると、とてもかわいらしいフォルムに仕上がります。

害虫・病気対策

Photo byblickpixel

サギナは害虫が発生しやすいため、害虫予防の薬剤をまいて対策しましょう。放っておくと幼虫などがさらに増えて、悪化してしまいます。虫を寄せ付けないためにも、有機肥料ではなく化成肥料を使う工夫もしましょう。事前に害虫対策しておくことで、枯れたり、しおれたりすることなく元気に成長します。

ダンゴムシ・ナメクジ・バッタ

ダンゴムシやナメクジ、バッタはサギナを食害し、成長を妨げて枯れる原因をつくる害虫です。見つけた際は、割り箸などで取って捕殺しましょう。

アブラムシ・ハダニ・カイガラムシ

アブラムシやハダニ、カイガラムシに吸汁されてしまうと、株が弱まり枯れる原因となります。対策として、葉水(はみず)をかけてあげましょう。防虫効果があるだけでなく、葉についたホコリや汚れなども落とせて乾燥を防げます。頻度は毎日1回、霧吹きを使用しましょう。

まとめ

鮮やかなグリーンカラーで、もふもふした見た目が特徴のサギナ。枯らさずに上手に育てれば、一年中緑が楽しめる魅力的な植物です。ガーデニング初心者の方でも簡単に育てられます。また、イングリッシュガーデンのような庭づくりをしているガーデナーにもおすすめな植物です。ぜひサギナをグランドカバーとして育ててみてください。

YAMA
ライター

YAMA

関連記事

Article Ranking