アネモネは赤色や白色、ピンク色や青色など、さまざまな色の花を咲かせる多年草です。開花時期が長く、花壇の寄せ植えやロックガーデンに利用されています。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 15cm~50cm |
花の色 | 白、赤、ピンク、青、紫、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 球根植物、開花時期が長い、寄せ植え、切り花 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
アネモネは「ボタンイチゲ」や「ハナイチゲ」とも呼ばれており、花の少ない2月頃から花を咲かせるのが特徴です。一重咲きや八重咲き、半八重咲きなど花弁の形も豊富で、切り花や贈り物としても人気があります。
アネモネの花言葉は?
アネモネ全体の花言葉は「薄れゆく希望」「恋の苦しみ」など、悲しい花言葉が多いです。しかし色別に見ると、赤色のアネモネは「君を愛す」、白色のアネモネは「真実」「希望」など素敵な花言葉がついています。贈り物にアネモネを使用する場合は、色別の花言葉を調べておくと安心です。
国華園 秋植え球根 アネモネ ミストラルセット 2種10球 (各5球)
参考価格: 1,639円
アネモネのミストラルシリーズは、パステルカラーの花弁がかわいらしい品種です。ミストラルピンクやミストラルワインなど、花色のバリエーションが豊富にあります。
花色 | パステルピンク、ワインレッド |
---|---|
草丈 | 20cm〜40cm |
アネモネ・モナーク ホワイト(白)【球根】20ml内外 _ アネモネ_秋植え_球根_販売_通販_
参考価格: 450円
モナークホワイトは、名前のとおり美しい白色の花を咲かせます。やや小ぶりな八重咲きの品種で、ほかの花との相性がよく、切り花やフラワーアレンジメントにもおすすめです。
花色 | 白 |
---|---|
草丈 | 8cm~20cm |
植え付け時期 | 10月〜11月 |
植え替え時期 | 10月〜11月 |
肥料の時期 | 1月〜4月 |
剪定の時期 | 3月〜6月 |
花が咲く時期/開花時期 | 2月〜5月 |
アネモネは、地植えでも鉢植えでも育てられます。球根が乾いた状態で植え付けると、球根がひび割れてしまい、上手に発芽しない恐れがあるので注意しましょう。植え付ける1週間ほど前に、湿らせたバーミキュライトに球根を浸し、しっかりと吸水させておくのがポイントです。
アネモネは、日当たりと水はけのよい場所で管理しましょう。日当たりの悪い場所で育てると、茎だけが間延びして花付きが悪くなります。室内で育てる場合は、レースのカーテン越しの窓辺など、優しく日光の差し込む置き場所で管理してください。
葉が黄色く変色する理由は?
日当たりの悪い場所で育てると、花付きが悪くなる以外にも、葉が黄色く変色する恐れがあります。ほかの植物や建物の陰になっている場合は、日当たりのよい場所へ移動させましょう。
アネモネは、排水性の高い用土で育てます。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を混ぜ込んでから、少量のピートモスを加えた用土を使用してください。酸性の用土を嫌うため、地植えにする場合は有機石灰をすき込み、用土を中和してから植え付けましょう。
地植えでアネモネを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾ききってから水やりをします。開花時期が終わると、地上部が枯れて休眠期に入り、水をあまり吸わなくなります。花後〜10月までの間は、水やりを控えめにして、やや乾燥気味に管理してください。
1月〜4月にかけて、2週間に1回の割合で液体肥料を施します。栄養分が足りないと、きれいに花が咲かない場合があるので注意しましょう。休眠期には、肥料を与える必要はありません。
アブラムシは集団で寄生して、アネモネの成長に必要な栄養分を吸汁する害虫です。数が少ない場合は、ガムテープなどに貼り付けて駆除しますが、大量発生した場合は殺虫剤を散布してください。
うどんこ病は、カビの菌糸が原因で発生する病気です。感染した部分が、名前のとおりうどん粉をまぶしたように白色の粉をふきます。光合成が妨げられてアネモネが枯れてしまうため、風通しのよい場所で管理して、うどんこ病を予防しましょう。
アネモネをポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、花芽のたくさんついている苗を選びましょう。葉の裏側までチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入してください。
アネモネは、地上部の葉を落とした状態で冬越しします。耐寒性は強いですが、球根に雪や霜が当たらないように対策が必要です。冬がくる前に、球根を掘り起こして室内で保管しても構いません。地面に植えたまま冬越しさせる場合は、ビニールやバークチップを利用して、マルチングをしておきましょう。
アネモネの分球は、6月か8月に行います。大きく成長した親球から、子球を丁寧に切り離して分球していきましょう。
アネモネの品種によっては、分球しにくい品種があります。無理に分球すると、球根を傷つけてしまう恐れがあるため、その場合は花後に種を採取して増やしていきましょう。花後に剪定を行わず、立ち枯れるまでそのまま育てます。種子が黒くなり完全に立ち枯れたら、種子を軽く振って中から種を採取してください。
出典:写真AC