さつまいも収穫後の貯蔵の仕方
さつまいもは、1度に収穫することが一般的ですが、1度で食べることはできません。ですので上手に貯蔵し、おいしく最後まで腐らすことなくいただきたいですよね。こちらでは、普通のご家庭でもできる貯蔵の仕方をご紹介します。
さつまいもを貯蔵するときに気を付けること
収穫のタイミングが大切
収穫のタイミングとしては、何日も晴れた秋晴れの日が最適です。土が乾いているため掘りやすく、土がさつまいもに付きにくいのです。そして、朝に掘り半日ほどしっかりと乾かしましょう。乾かすことで残っていた土も取れやすくなりますので、やさしく払い落します。土を払い落とすことで腐敗を防ぎます。
ボタ爺
さつまいもの選別
さつまいもは、傷のついたところから腐りやすいので、1つ1つ土を払う際にも確認しましょう。株切れや傷がついたり、皮がめくれたりしたさつまいもを選別し、早めに食べましょう。
貯蔵する場所にも注意
さつまいもは、寒さや霜に弱いです。貯蔵する場合でも寒さに弱いため、さつまいもを新聞紙などで包み、発泡スチロールに入れ保存しましょう。貯蔵する場所として、温度が13度から15度くらいが適温です。ですので、冷蔵庫の中ではなく、冷蔵庫の上などがちょうどいいです。
貯蔵するメリット
- さつまいもは掘りたての時よりも、1か月から2か月ぐらい寝かせた方が甘みがまします。ぜひ貯蔵にチャレンジしてくださいね。
さつまいもの保存食
さつまいもの保存食として有名な干し芋と芋けんぴを作り方も含めご紹介いたします。いつでも食べられるおいしいさつまいもの保存食は、重宝すること間違いなしです。
干し芋
干し芋はさつまいもを熱し乾燥させた保存食です。売られている干し芋の約8割が茨城県で作られています。正式名は「甘藷蒸千切」ですが、乾燥芋、きっぽし、いもかちとも呼ばれています。保存期間として、冷蔵庫でサランラップなどで密封した場合は、3か月くらい保存でき、冷凍の場合では半年以上保存できるのです。
ボタニ子
それならゆっくり楽しむことができるね。
ボタ爺
腐らさないようにしっかりと密封するんじゃよ。
干し芋の作り方
- ①さつまいもをきれいに洗う。
- ②鍋に入れて、たっぷりのお水を入れ湯がきます。
(必ずお水から茹でてくださいね。蒸すことでも作れます。) - ③竹串が刺さるくらいまで茹でて、冷まします。
- ④皮をむき、食べやすい大きさに切ります。
- ⑤網のようなものに並べ天日干しします。
(しっかりと干すことでカビを防止します。)
芋けんぴ
芋けんぴは高知県の郷土菓子の1つであり、堅干や健肥、犬皮と当て字を使うこともあります。現在では、各地の日常のおやつとして親しまれています。保存期間は、市販のもので3か月から4か月とされています。冷凍保存する方がもちろんもっと持ちますよ。
芋けんぴの作り方
- ①さつまいもを好みの大きさに切る。
- ②1を水にさらし、余分なでんぷんを落とします。
- ③その後水分を取るためにキッチンペーパーの上に並べ、水分を蒸発させます。
- ④さつまいもが乾燥したら、低温160~170度の油で揚げます。
(さつまいもをお箸で触ったときにコンコンというくらいの固さ。少し茶色くなりかけた頃が目安です。) - ⑤別の鍋に砂糖と水を入れて、キャラメル色になるまで煮詰めます。
(砂糖と水の比率は3:2です。) - ⑥4を5に入れ混ぜ合わせます。あとは冷めるとできあがります。
まとめ
さつまいもの収穫から貯蔵の仕方、保存食についてまとめました。さつまいもの収穫時期が早すぎることなく、折れたさつまいもを少しでも減らし、上手に収穫してくださいね。そして、貯蔵したり保存食としたり、腐らすことなくせっかく栽培したおいしいさつまいもを最後まで楽しんでくださいね。
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雨の日などの天気の悪い日の後は、収穫しない方がいいということじゃな!