ダッチオーブンで焼き芋を作れる!
煮る・焼く・蒸す・揚げるなど、さまざまな調理法に対応できるダッチオーブンが人気急上昇中です。重い蓋のおかげで蒸気をのがさずに調理でき、鉄製のダッチオーブンならではの高温調理もかないます。いつものレシピがより美味しく仕上がりますよ。アウトドアでは、ダッチオーブンの蓋の部分にも炭などを置き、上と下両方から熱を加えられるためオーブンのような焼き方も可能です。
ダッチオーブンを使った焼き芋の作り方
ダッチオーブンを使った焼き芋の作り方は3種類あります。アウトドアシーンや自宅など状況や好みにあわせて焼き方を使い分けが可能です。近年は、使い始めのシーズニング作業が必要ないダッチオーブンも登場していて、初心者でも簡単に美味しい焼き芋作りにチャレンジできますよ。石焼き芋にもぜひ挑戦してくださいね。
ボタニ子
作り方①石なし×ガスコンロ
キャンプやバーベキューに行かなくても、自宅のガスコンロやカセットコンロでもおいしい焼き芋が簡単に作れます。安全装置がついているものは、途中で反応することもあるため注意してください。その際はカセットコンロなど安全装置のついていないタイプのものを使いましょう。
作り方
- さつまいもをよく洗う
- 濡れたままのさつまいもをアルミホイルで巻く
- ダッチオーブンに入れる
- 蓋をして15~20分ほど火にかけひっくり返す
- 15~20分程度火にかけたあとに火をとめる
- そのまま20分ほど放置する
- 串がすーっと通ったら完成
ボタニ子
石なしでもダッチオーブンまかせで美味しい焼き芋が完成しちゃう簡単なレシピね。
さつまいもひとつひとつにアルミホイルを巻くのが大変なときは、ダッチオーブンの底にアルミホイルをくしゃくしゃにして敷いてもいいのよ。
作り方②石あり×ガスコンロ
石焼き芋が自宅でも作れます。石は、ホームセンターで石焼き芋用の石を購入してもよいですし、河原でも拾えます。ただ、河原の石のなかには、熱に弱い石もあり注意が必要です。石の上に直接さつまいもを置くため、しっかりと石を洗います。石のちからで本格的な美味しい焼き芋を、自宅で簡単に楽しみましょう。
作り方
- 石をよく洗いダッチオーブンの底に敷く
- 30分程度時々かき混ぜながら蓋をして石のみを熱する
- 蓋を開け洗ったさつまいもを濡れたまま石の上にのせる(アルミホイルでまいてもよい)
- 蓋をして30分~40分ほど加熱する(15~20分程度でひっくり返す)
- 串がすっと通ったら完成
ボタニ子
石でお芋をサンドするようにおいてもいいのかな?
もちろん。ひっくり返す手間がはぶけるかもね。石がとっても熱くなるから軍手があると便利だよ。
作り方③炭火
キャンプやバーベキューに行ったならば、ぜひ試してみたい炭火を使った焼き芋の作り方です。大きな特徴は蓋の上に炭を置くことで、上からも加熱ができることです。上下から加熱することで美味しい焼き芋が完成しますよ。川でのバーベキューであれば石を拾って石焼き芋にするのも楽しいですね。
作り方
- 火を起こす
- 石焼きにする場合は石を熱する
- ダッチオーブンにさつまいもを入れる(ホイルで包んでもよい)
- 火力が足りない場合には蓋の上にも炭をのせる
- 串が通ったら完成
炭火での焼き芋の注意点
美味しい焼き芋のポイントは弱火でゆっくりな焼くことで、焚火の火力では少し強すぎることもあります。焚火を使う場合にも、ある程度炭が熱されたあとは、炭火でじっくり火を通しましょう。
ボタニ子
結局焼き芋を焼くのにベストな焼き時間って何分くらいなのかしら?
お芋の大きさや太さ、コンロの仕様などによっても何分かは違うんだけど、だいたい40分~1時間くらいかな?
ボタニ子
なるほど。目安で何分かタイマーをかけながらとにかくゆっくり時間をかけて作るのが美味しい焼き芋の秘密なんだね。
ダッチオーブンで甘い焼き芋を作る焼き方のコツ
スーパーで買ってきた手頃な価格のさつまいもでも、ダッチオーブンで作るコツを習得すればいつでも美味しい焼き芋が楽しめますよ。特に準備も必要なく、簡単ですぐにできるものばかりです。
コツ①低温でゆっくり加熱する
ダッチオーブンに限らず、焼き芋を美味しくするポイントは「低温でゆっくりと」です。さつまいもが甘くなる成分は、低温でゆっくり加熱することで生成されるといわれています。ダッチオーブンならじんわりとした熱をさつまいも全体に与えるため、焼き芋を作るのにはピッタリですね。
コツ②余熱でさらにじっくりと
ガスコンロなどキャンプ以外で長時間調理しようとすると、電気代が気になるでしょう。ダッチオーブンなら保温にもすぐれているため、ある程度火を通してから余熱で調理することも可能です。低温でじっくりと調理できて、保温効果の高いダッチオーブンは、甘い焼き芋を作るにはうってつけですね。
コツ③水分をとばす
焼き芋は、水分を飛ばすほどさつまいもの糖分濃度があがり、より甘くなるといわれています。蓋をしたままでも美味しく仕上がるレシピもありますが、味見をして甘味が足りないと感じた場合には蓋を全開か、1/3程度ずらしてから再度加熱し水分を飛ばすとよいでしょう。
シーズニングとは、出荷時の錆止めのワックスを落とし、植物油でコーティングする作業です。油を塗り加熱する作業を繰り返すので、時間と手間が必要です。