さつまいもの保存方法【常温保存】
さつまいもはほかの根菜類と同じように、常温での保存が可能です。また常温保存することで熟成が進み、甘みが増します。保存環境がよければ長期保存ができ、半年ほど日持ちさせられますよ。
常温保存の方法
①新聞紙で包む
常温保存するときは、湿度を管理するためにさつまいもをひとつずつ新聞紙で包んでください。さつまいもは、水分に触れると傷んでしまいます。外部の湿度から守るために、新聞紙で全体を包みましょう。また新聞紙で包むことで光を遮ることができ、芽が出にくい状態になります。
新聞紙で包むことで土の中と似たような状態をつくれ、長持ちします。
新聞紙ないときは、キッチンペーパーで代用できます。青果用の保存袋を使うのも、日持ちできておすすめです。
NIPRO(二プロ) 愛菜果
NIPRO(二プロ) 愛菜果 鮮度保持袋 5枚入 L
参考価格: 132円
さつまいもを常温保存するとき、青果用の保存袋を使ってみるのもよいでしょう。保存袋は野菜の鮮度を保つ効果があり、新聞紙よりも野菜を日持ちさせられます。
②冷暗所で保存する
さつまいもの保存には、冷暗所が向いています。さつまいもはもともと暖かい地域のもので、寒さに弱いです。そのため、冷たい場所で保管すると低温障害になり傷みやすくなってしまいます。しかし高温で保存しても傷んでしまうので、温度変化の少ない環境で保存するのがおすすめです。
常温保存の注意点
注意点①夏は常温保存は避ける
さつまいもを保存するときの温度は、12℃~17℃が最適です。保存場所の温度が18℃を上回ると傷みやすくなるため、夏の常温保存は避けてください。長持ちさせたいときは、夏は冷蔵庫の野菜室で移動させるとよいでしょう。ただし寒冷地の場合は、夏場でも常温保存が可能です。
寒冷地では、冬の常温保存に注意が必要です。気温が10℃を下回るようになったら保存場所を変えてくださいね。
注意点②水洗いしない
とれたてのさつまいもを保存するときは、水洗いせず土が付いた状態で保存します。洗わないことで、長期間保存が可能です。1週間程度陰干しをしてから常温保存すると、熟成が進んで甘さがより際立つようになります。
スーパーで売っているものは、あらかじめ水洗いされているものがほとんどです。水洗いしたものは、土付きのものよりも傷みやすいです。
スーパーで買ってきたものは、常温保存より冷蔵庫で保存したほうが長持ちするでしょう。
常温保存の保存期間
さつまいもを常温で保存した場合の保存期間は、約1カ月~3カ月です。さらに新鮮なものを土が付いた状態で常温保存すると、状態がよければ半年程度まで長持ちさせられますよ。新聞紙で包んださつまいもをさらにダンボールに入れるなどして湿度管理をすれば、日持ちしやすいです。
発泡スチロールも、湿度を一定に保つのに有効です。ダンボールがないときは、発泡スチロールの容器に入れて保存してもよいですよ。
設備や環境が整っている八百屋さんでは、半年どころか1年以上常温で保存できるそうです。
さつまいもの保存方法【そのまま冷蔵保存】
スーパーで販売しているような水洗い後のさつまいもは、冷蔵庫での保存がおすすめです。そのまま冷蔵庫で保存するときは、切って保存する場合と比べて、切り口が変色しにくいというメリットがあります。またうまく状態を保てれば、長期保存も可能です。大量のさつまいもでも手軽に保存できます。
そのまま冷蔵保存する方法
①新聞紙で包む
さつまいもは冷気に弱く、冷蔵庫の冷気が直接当たらないようにする必要があります。冷蔵庫で保存するときは、冷気が当たらないように新聞紙で包んでください。新聞紙ないときは、常温保存と同じようにキッチンペーパーで包めば問題ありません。
新聞紙ないときは、発泡スチロールを使って温度を管理をしましょう。
さつまいもをラップで包んでも、冷気が防げません。ラップだけだと温度が低く、低温障害を起こしてしまいます。
②野菜室で保存する
さつまいもを冷蔵庫で保存するときは、野菜室で保存してください。冷蔵庫の冷蔵室の温度はだいたい4℃程度で、さつまいもを保存するには温度が低すぎます。一方の野菜室は5℃~10℃に設定されていて、さつまいもを保存するのに適しています。
野菜室の温度は冷蔵室よりも高温ですが、それでも低温障害を起こすことがあります。
どれくらいの温度で低温障害を起こすかというと、およそ5℃といわれています。
そのまま冷蔵保存するときの注意点
注意点①乾燥しないようにする
さつまいもは、乾燥にも弱いです。乾燥しないようにするためには新聞紙で包み、さらにポリ袋などで入れて保存するとよいでしょう。
ポリ袋に入れたら、口は軽くしめておきましょう。そうすることでさらに日持ちします。
ポリ袋の口は、完全に口をしめてしまうと蒸れの原因になります。軽くしめる程度にしておきましょう。
保存期間
さつまいもを冷蔵庫の野菜室で保存した場合の保存期間は、約1カ月です。
湿度が保たれた状態だと、さらに長持ちします。どれくらい長持ちするのかというと、1カ月くらいは保存期間がのびるようです。
さつまいもの保存方法【切ったあとで冷蔵保存】
さつまいもを切ってから保存すると、そのまま料理に使えて便利です。ただし一度切ってしまうと乾燥しやすく、早めに使いきる必要があります。何日も保存しておくと傷んでしまいますよ。
切ったあとで冷蔵保存する方法
①ラップで包む
さつまいもを切ったら、切り口から乾燥してきます。乾燥を防ぐために、ラップでしっかりと切り口を包んでください。
②野菜室で保存する
切ってしまったさつまいもを保存するときも、野菜室で保存します。すぐ使うつもりでも、冷蔵室で保存すると低温障害を起こして傷んでしまう可能性があります。低温障害を起こしたさつまいもは黒く変色し、苦味が強いのが特徴です。
低温障害を起こしたさつまいもは食べても害はありませんが、おいしくないので取り除くことをおすすめします。
切ったあとで冷蔵保存するときの注意点
注意点①水にさらして保存もできる
切ったあとのさつまいもは、保存容器などに入れて水につけて保存もできます。さつまいもがかぶるくらいの水にさらして保存しておけば、乾燥しにくく風味も消えにくいです。ただし水にさらす場合は、毎日水を交換しなければなりません。
保存期間
さつまいもを切って冷蔵保存するときの保存期間は、約1週間です。カットしたあとに水にさらして保存する場合は、毎日水を交換しても2日~3日程度しか日持ちしません。切って冷蔵保存しているものは何日も保存せず、数日のうちに使いきるようにしましょう。
風味を保ちながら日持ちさせたいなら、常温保存がおすすめです。ただし、真冬と真夏は保存場所に注意する必要があります。