ユーカリオイルの利用方法
蒸気吸入
蒸気吸入はユーカリオイルの最も代表的で手軽に効果を得られる使い方です。蒸気と一緒になってユーカリオイルが鼻から肺まで吸入されることで、鼻づまりが解消されます。それだけでなく、鼻腔内や気管支などの呼吸粘膜が乾燥から守られるとともに、付着されていたウイルスが死滅するため風邪予防にもなります。
ユーカリオイルの蒸気吸入の方法
用意するもの
- ユーカリの精油 1~2滴
- 洗面器やティーカップ
- お湯
- タオル
洗面器やティーカップにお湯を注ぎ、ユーカリオイルを垂らします。あまり顔を近づきすぎないようにして、蒸気を鼻で吸います。この時に、タオルで顔を覆うと蒸気を逃がさずに吸い込むことができるので、ゆっくり吸い込んでください。何回か繰り返すことで、鼻もすっきりし気持ちも爽やかになります。
ハンカチへ香り付け
アレルギーの人にはつらい花粉をどうにかしたい場合にもユーカリオイルはおすすめです。ハンカチにユーカリオイルを数滴しみ込ませることで手軽にユーカリの香りを携帯することができます。外出中、花粉症の症状になりかけたときにハンカチで鼻を抑えることで緩和されます。また、香りがぼんやりした頭をすっきりさせ、イライラも和らげてくれます。
ユーカリオイルの携帯方法
用意するもの
- ユーカリの精油 1~2滴
- ハンカチやコットン
ハンカチやコットンにユーカリオイルをしみ込ませてください。ユーカリのエッセンシャルオイルは無色透明のためシミになることはないので安心してよいです。鼻に近づけるときは、精油のついた部分を口元や顔に直接当てないように注意してください。また、マスクに垂らして着用する方法は刺激が強すぎるので止めましょう。
化粧水
ユーカリのエッセンシャルオイルには抗菌作用だけでなく、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、肌の炎症を抑えるという抗炎症効果もあります。この効果をえるためには、ユーカリオイルを使った手作り化粧水を使うだけでよいです。さらに、ユーカリオイルには肌の潤いを維持するセラミド生成促進効果にかかる研究報告もでており、アンチエイジング効果も期待できます。老若男女を問わず肌に悩む方とっておすすめの使い方です。
ユーカリオイル配合化粧水の作り方
用意するもの
- 無水エタノール5mL
- 精製水(ミネラルウォーター)45mL
- ユーカリ・ラディアータ精油3滴
- ビン
ユーカリオイルを使った化粧水を作るのはとても簡単です。使用するユーカリの種類は最も肌刺激が少ない、ユーカリ・ラディアータを選びましょう。作り方はビンの中に無水エタノールを入れてユーカリオイルを3滴垂らしたあとに、よく攪拌します。その後、精製水を加えるだけで完成です。化粧水は顔を洗った後にたっぷりと顔になじませましょう。ただ、早く効果を得ようとユーカリオイルの量を増やすと、刺激が強くなりすぎてしまいますので注意しましょう。
アロマルームスプレー
ユーカリオイルの防虫防菌作用はルームスプレーとしても抜群の効果がありあらゆる場面で使用できます。このスプレーはタバコや生ゴミの嫌な臭いもシュッとひとかけすることで消臭でき、靴の嫌な臭いだけでなく水虫の発生も抑えるという優れものです。他にも、押し入れや布団を干したさいにスプレーをかけることでダニの発生を抑えることができたり、窓際に散布することで蚊やハエの侵入も抑えられたりと、これ一本でいろいろなことができます。
ユーカリオイルのアロマルームスプレーの作り方
用意するもの
- ユーカリオイル3滴
- お好みのエッセンシャルオイル3滴
- 無水エタノール5mL
- 精製水(ミネラルウォーター)25mL
- 遮光スプレーボトル
ビーカーなどに無水アルコールを入れ、ユーカリオイルを垂らしてよく混ぜます。ユーカリのスッキリした匂いが苦手な人はレモンやゼラニウムなどの他の香りの精油を足すとよいです。その後は、精製水を加えてスプレーボトルに詰めたら完成です。レモンユーカリは虫の忌避効果がありますので、防虫メインで使いたい方におすすめの精油です。
ユーカリオイルの利用の注意点
経口毒性に注意
さまざまな効果のあるエッセンシャルオイルですが、植物の成分が濃縮されていますので取り扱いには注意してください。特にユーカリオイルは経口毒性が高く、大人でも100mL近く飲用すると命の危険に及びます。そのため、乳幼児期の手の届かないところに保管するようにしてください。ただ、ユーカリのルームスプレーで濡れた床などは、ユーカリオイルが極微量のため毒性が低く、乳児が舐めても安心です。
皮膚刺激に注意
ユーカリオイルには皮膚や眼に対して刺激性があるため、精油を直接つけないよう気をつけてください。また、ユーカリオイルをキャリアオイルや化粧水と混ぜて肌につけるときも、ユーカリ・ラディアータ以外の精油は皮膚刺激性が強いので間違いに注意です。なお、妊婦さんはつわりが悪化することもあるためユーカリオイルの使用は妊娠中期まで控えてくださいね。
まとめ
ユーカリオイルについていかがだったでしょうか。ユーカリオイルを入手するさいは、アロマテラピー専門店や雑貨屋などを訪ねてみてください。オーストラリアでは、部屋に臭いがこもっているときはユーカリの葉をちぎり鍋で沸かすことで消臭するという習慣があります。このように、生活の中に香りを取り入れることで嫌な臭いを抑えられるだけでなく、気持ちも明るくリフレッシュすることができますので、まずはユーカリオイルを用いた風邪予防から始めてみてはいかがでしょうか。
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出典:写真AC