菊(キク)の育て方・栽培方法!剪定方法や挿し木での増やし方など!

菊(キク)の育て方・栽培方法!剪定方法や挿し木での増やし方など!

菊は日本人にとってなじみのある花のひとつです。そんな菊を育ててみませんか?菊の育て方は大菊でもなければ初心者でも難しくありません。しかも手をかけた分だけ、見事な美しい花を咲かせてくれます。この記事では、菊の育て方を詳しく紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.菊ってどんな植物?
  3. 3.菊の育て方
  4. 4.菊の剪定
  5. 5.菊の増やし方
  6. 6.菊の種類
  7. 7.まとめ

育て方③水やり

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菊は、水が多すぎると根腐れを起こしやすい植物です。そのため鉢植えにした場合は、土の表面が完全に乾いたことを確認してから水やりをしてください。水やりをするときは、鉢底から水が流れ出るまであげましょう。これにより土の中の空気が入れ替わり、根がより酸素を吸収しやすくなる効果があります。地植えにした場合は、よほど乾燥した場合を除いて水やりは必要としません。

夏の水やりの仕方

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夏の時期に水やりをするときは、気温の高い昼間を避けるようにします。根を傷めないように、朝などの涼しい時間帯を選んで与えてください。夏菊でも秋菊でも、つぼみが付き始めたころから花の時期は、水切れに注意が必要です。開花中の水切れは、花が散りやすくなったり、花付きが悪くなったりする原因になります。水は花や葉にかからないよう、根元に注ぐように与えてください。

冬の水やりの仕方

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宿根草である菊は、通常冬の時期は休眠期にあたります。成長も鈍くなり、あまり多くの水を必要としません。根腐れを起こさないよう、やや乾燥気味に育てます。水やりは控えるようにしてください。ただし、12月~1月に咲く寒菊は、花が終わるまで水やりを続けます。寒菊も花が終わればその後は休眠期に入るため、ほかの菊同様に水やりは控えてください。

育て方④肥料

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菊は植物のなかでも肥料を大量に必要とすることで知られています。花付きをよくしたいときには、肥料をしっかりと与えましょう。肥料を過剰に与えすぎると今度は肥料障害になってしまいます。時期によって置き肥えや追肥を与えてバランスをとるようにしましょう。菊用の培養土を使う場合、元肥として肥料成分が配合されているものも多いため、先に確認が必要です。

追肥

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生育時期の肥料切れを防ぐため、油かすなどの乾燥肥料を土の上に数粒置いたら、軽く土をかぶせておきます。生育期はこの油かすを月1回程度与えて、株を充実させてください。開花期が近づく9月ごろから、花付きをよくするためにリン酸やカリウムに切り替えます。即効性の高い液体肥料を正確にはかって薄め、週1回程度与えましょう。

育て方⑤植え替え

出典:写真AC

菊は多年草のため、株は成長し続けます。同じ場所で育て続けると病害虫になりやすい傾向があるため、なるべく毎年植え替えましょう。植え替えも植え付けと同じ4~6月ごろにします。植え替えの手順や方法は、基本的に植え付けと一緒です。

植え替え方法

出典:写真AC

菊を植え替えるときは、鉢植えの場合は根詰まり防止のために一回り大きい鉢に移したり、株分けをしてサイズを調整したりしてから植え付けます。地植えの場合は、元の場所の土を入れ替えてから植え付けるか、日照や水はけなどがよい菊の好む別の場所に植え替えてください。株分けもおすすめです。

育て方⑥病害虫

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菊は大輪の品種ほど病害虫に弱くなる傾向があります。病害虫の被害が広がる前に、手入れや薬剤散布などでリスクを減らしましょう。

病気

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菊の栽培では、糸状菌と呼ばれるカビが原因の灰色カビ病やさび病、うどん粉病などに注意が必要です。風通しの悪さが原因の1つで、剪定などの手入れが欠かせません。病気にかかった枝葉はすぐに取り除きます。敷きワラやマルチングで根元の泥の跳ね返りを防いだり、定期的に殺菌剤を散布したりして病気のリスクを減らすようにしましょう。

害虫

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菊の栽培で気をつけたいのが、ハダニやアブラムシです。ハダニは乾燥している時期によく発生し、アブラムシは春先から長く悩まされます。数が少ないうちならばテープを使って引きはがすという手もありますが、基本は薬剤を散布してください。薬剤に耐性ができないように、異なる系統の殺虫剤、殺ダニ剤をローテーションで使用します。

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菊の剪定

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