菊の種類
日本で栽培されている菊には、たくさんの種類があります。日本で作られた「和菊」と呼ばれる品種のほかに、欧米でつくられた「洋菊」もあります。これらの菊の種類について紹介します。
古典菊
「古典菊」は江戸時代につくられた品種です。「狂い菊」や「舞菊」などとも呼ばれる「江戸菊」をはじめ、日本三大名菊の「嵯峨菊」、岐阜県南部で発達した「美濃菊」、肥後六花の1つの「肥後菊」、伊勢地方でつくられた大輪品種の「松坂菊」、中輪品種の「伊勢菊」などがあります。
洋菊
欧米でつくり出された品種で、見た目もさまざまなのが特徴です。一般家庭でも栽培が容易なスプレーマムなど、品種と花色が豊富なことから人気があります。大輪菊のような大きな品種から鉢植え用のポットマムまで、市場でもさまざまな品種が出回っています。
食用菊
食用菊とは食べやすいように苦みが少なく、さらに食用部分の花びらを大きく改良された菊です。食用菊にも種類があり、花の色も黄色や紫などがあります。花のサイズも豊富で、刺身などの飾りに使われる小菊から、おひたしなどに使われる大輪品種もあり、一言で食用菊といっても用途もさまざまです。
ドーム菊やざる菊って何?
ドーム菊やざる菊は、小菊を丸くドーム型に仕立てたものです。ただし、ざる菊は「クッションマム」という洋菊を品種改良してつくられた、神奈川県を中心に栽培されている品種でもあります。ドーム状に仕立てた小菊は、この他にもぼさ菊や玉菊などの呼び名がありますが、品種名ではありません。
まとめ
菊は日本人にとってなじみの深い花です。海外で品種改良された後、逆輸入されてきた洋菊も例外ではありません。菊は手をかけた分だけ美しい花を見せてくれます。そんな菊を一鉢育ててみませんか?満足する花を見せてくれることでしょう。
出典:写真AC