植え方③プランター栽培
プランター栽培の植え付け時に必要なものは、以下の通りです。
- 苗
- プランター
- 鉢底ネット
- 鉢底石(軽石)
- 用土
- 苦土石灰
- 肥料
- ガーデンスコップ(移植ごて)
- ジョーロ
用土
用土は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせ、苦土石灰を一握り加えて酸度調整しておきます。バケツなど別の容器で混ぜ合わせて下さい。市販の野菜用培養土を使うと便利です。酸度調整済みの用土なら、苦土石灰は不要です。イチゴ用の培養土も販売されています。
適したプランター
イチゴは浅根性の植物です。深く根を張らないので、それほど深さのないプランターでも大丈夫です。横長プランターなら2~3株植えることができます。ストロベリーポットやハーベリーポット、ハンギングポットを使うとおしゃれですね。普通の素焼きの植木鉢でもOKです。
植え方手順
- 鉢底ネットを敷く(網目状の鉢底なら不要)
- 底が隠れる程度に鉢底石を入れる
- 用土を1/3ほど入れて緩効性肥料を元肥として施す
- 用土をウォータースペースまで入れて少し湿らせ、植え穴をあける
- 苗のランナー跡が鉢の内側になる向きに植える
- クラウンが隠れない程度に土を被せる
- たっぷり水やりする
植え方の注意点
植え方の注意点としては、ランナー跡の反対側が手前にくるように植えるようにすることです。見映えもよく、収穫しやすくなります。ランナー跡の反対側に実を付ける習性があるからです。株もとのクラウンが見える程度に植えます。クラウンは成長点なので、埋めてしまうと発育が悪くなります。幅広の鉢の場合、真ん中よりもやや縁寄りに植えると、実を垂らすことができます。複数株並べて植える時の株間は、15~20cmです。
植え方③地植え
土づくり
日当たりと水はけのよい場所で、バラ科の植物を数年間植えていない場所が適しています。2~3週間前によく耕し、苦土石灰で酸度調整をしておきます。その後、堆肥と元肥を施して畝を立てます。
植え方の手順
- 植え付け2~3週間前に苦土石灰を施して耕す
- 植え付け1週間前に緩効性肥料を施して畝を立てる
- 畝にフィルムを被せ、四方を埋めてマルチングする(2月頃に行ってもよい。藁を敷く場合は不要)
- 株間を20cmあけて、植え穴を掘る
- クラウンを埋めないように、ランナー跡の向きを揃えて植える
- たっぷり水やりをする
植え方の注意点
- 畝は高畝にすると水はけがよくなります。
- クラウンを埋めないように植えましょう。
- ランナー跡の向きをそろえると収穫しやすくなります。
いちご栽培②育て方
育て方①肥料
元肥には堆肥と緩効性肥料を使用し、追肥には化成肥料などを使います。一般的な化成肥料の場合は、1株につき軽く一握り(10g)程度です。肥料入りの培養土を使った場合は5g程度にしておきましょう。イチゴ用の肥料もあります。ただし肥料の量は目安です。それぞれの製品の注意書きに従って下さい。
追肥のタイミング
追肥は、生育を始める2月頃と開花の頃に行います。
注意点
肥料での注意点はチッ素分の多い肥料に気を付けるということです。チッ素分が多いと、葉が茂り過ぎて花つきが悪くなります。チッ素、カリ、リン酸が均等の肥料か、リン酸多めの肥料が適しています。葉が黄色く緑が濃くならない場合は、肥料不足の可能性があります。それから実が大きくならないからといって、肥料の与えすぎは禁物です。イチゴは肥料が多すぎると肥料焼けをおこしがちで、葉の縁が茶色くなってしまいます。
育て方②受粉
受粉が必要
ミツバチが訪れる環境ならば、自然に受粉をおこなってくれます。しかし、受粉が行われてなかったり不完全だったりすると、いびつな形の実になりがちです。実が大きくならないこともあります。簡単ですので、こまめに人工授粉をするのが確実です。
人工授粉の方法
イチゴは、1つの花の中に雄しべと雌しべを併せ持つ両性花です。中央のこんもりした雌しべの群れを、雄しべが取り囲んでいます。開花したら、綿棒や筆などを使って雌しべ全体にまんべんなく撫でつけて受粉します。
受粉の注意点
- 花粉は、開花の2日後くらいに出てきます。
ボタ爺
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