「クミン」ってどんなスパイス?栄養・効果・効能や使い方をご紹介!

「クミン」ってどんなスパイス?栄養・効果・効能や使い方をご紹介!

独特な風味が特徴的なクミンには、たくさんの栄養や効能があります。クミンを使ったことがない方でも、この記事を読み終わったころにはクミンを使いたくなることでしょう。クミンの栄養分や効能、簡単なレシピをわかりやすくご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.クミンとは
  2. 2.クミンの栄養
  3. 3.効能・効果
  4. 4.クミンの種類
  5. 5.クミンを使ったレシピ
  6. 6.まとめ

クミンとは

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クミンは、南アジアやヨーロッパで栽培されています。クミンという名は、ラテン語のクミニムが起源とされていますが、別名キュマンやジーラ、日本では、馬芹(ウマゼリ)とも呼ばれています。主にエスニック料理に使われ、カレー粉に混ぜたり、ガラムマサラに使われたりする香辛料として有名です。

生態

  • セリ科の一年草
  • 学名 Cuminum cyminum
  • エジプト原産

クミンの特徴

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カレーのスパイスに使われるため、日本人に馴染みのあるクミンは、数多くあるスパイスの中でも遥か昔から栽培されています。苦味や辛味、強い香りが特徴です。使い方はさまざまで、古代ギリシアや古代ローマでは、料理に加える調味料としてはもちろん、薬用や美容にも使われていました。

おまじないに使われる

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クミンは昔、おまじないにも使われていました。匂いをかぐと妊娠しやすくなる効果や、恋人が他の人に恋心を抱かない効果があるとされてきました。結婚式のときには、ライスシャワーにクミンを混ぜたり、少量のクミンをポケットに入れたりする風習がありました。

クミンの栄養

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主な栄養分

  • ビタミンA
  • ビタミンB群
  • カルシウム
  • ナイアシン
  • 葉酸
  • 鉄分
  • カリウム

豊富なビタミン

クミンはたくさんの栄養分を豊富に含んでいます。特にビタミンが豊富で、皮膚や粘膜をきれいな状態に維持してくれます。また、カルシウムが含まれているので、骨や歯を丈夫にしてくれます。

効能・効果

精神への効能

フリー写真素材ぱくたそ

独特な香りを放つクミンですが、成分の中にリモネンが含まれています。その成分には、疲れた神経を回復させる効能があります。アロマとして使用することでリラックスでき、安眠につながることで、疲労回復やストレス解消が期待できます。

体への効能

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栄養素がたくさん含まれているクミンには、鎮痛作用があります。胃痛や腹痛、筋肉痛や関節痛などに効果的です。女性の生理周期を正し、生理痛や貧血にも効果的です。体調にあわせて摂取するとよいでしょう。ほかにも、消化器官の活性化や、血圧をコントロールし、血液の巡りをよくする効果が期待できます。

脳への効能

フリー写真素材ぱくたそ

クミンには、ミネラルもたくさん含まれています。これにより記憶の向上が期待されています。クミンの信頼性はとても高く、インドでは、記憶をなくしてしまった患者の治療方法のひとつとして、クミンを使用することがあります。

ダイエット効果

出典:写真AC

植物ステロールという成分が含まれていることにより、コレステロール値が抑えられ、体脂肪を減らす働きがあるので、ダイエット効果も期待できます。さらに、クミンは便秘解消の薬としても知られ、消化促進やデトックス効果があるので、お腹の調子を整えてくれます。

注意点

出典:写真AC

アレルギー・副作用

セリ科の植物に対してアレルギーがあったり、以前、体に異常がでたりした人は、クミンの摂取量に気をつけましょう。副作用やアレルギーを起こしてしまうと、体のかゆみや呼吸困難、ひどくなるとアナフィラキシーショックを起こしてしまいます。

妊娠・授乳中の女性

栄養豊富なクミンですが、妊娠中や授乳中の女性は、なるべく控えたほうがいいでしょう。少なくとも、クミンは刺激物になるので、摂取する場合は、量の調整や体に副作用がでていないか、注意してくださいね。ただ、絶対に避けなければいけないものではないので、摂取する場合は、体の様子をみながらにしましょう。

クミンの種類

クミンパウダー

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クミンを使う手段として、パウダーを使用する方法があります。クミンパウダーは、スーパーや100円ショップで購入することができます。パウダーの長所は、香りがまんべんなく広がるところです。また、量の調整がしやすいため、調理方法は難しくありません。

クミンシード

フリー写真素材ぱくたそ

クミンシードとは、クミンの種子のことです。使い方は、油でクミンシードを炒め、香りを引き出して使う方法が一般的です。そうすることで、クミンの香りが際立ち、レベルの高い料理ができあがります。このように、油を使って香りを出すスパイスのことを、「スタータースパイス」と呼びます。

ボタニ子

ボタニ子

クミンシードの見た目は、フェンネルやキャラウェイと似ていますが、香りはぜんぜん違います。

黒クミン

Photo byAjale

黒クミンは、日本ではほとんど栽培されておらず、入手することが難しい、とても珍しい植物です。クミンはセリ科で、黒クミンはキンポウゲ科です。まったくの別物ですが、調理方法はクミンと同じように使えます。スタータースパイスとしても、アロマオイルとしても活用できます。

クミンを使ったレシピ

からあげ

Photo by june29

材料

  • とりもも肉・・・1枚
  • しょうが・・・1かけ
  • にんにく・・・1かけ
  • 酒・・・大さじ1
  • しょうゆ・・・小さじ1
  • クミンパウダー・・・小さじ2
  • 小麦粉・・・大さじ2
  • 片栗粉・・・大さじ2
  • 塩こしょう・・・適量

とりもも肉を食べやすい大きさに切り、しょうが・にんにく・酒・しょうゆ・クミンパウダー・塩こしょうと一緒に袋に入れ、揉み込んだら10分おきます。小麦粉と片栗粉を混ぜ、とりもも肉に付けて180度の油でカリッと揚げたら完成です。

チャーハン

Photo bytakedahrs

材料

  • ご飯・・・150g
  • たまご・・・1個
  • ハム・・・1枚
  • 玉ねぎ・・・1/6個
  • クミンパウダー・・・小さじ1
  • しょうゆ・・・小さじ1
  • 塩こしょう・・・適量
  • ごま油・・・適量

まずは玉ねぎをみじん切り、ハムを1cm角に切ります。フライパンにごま油を入れて熱し、溶きほぐした卵を入れ、すばやく混ぜます。一度卵を取り出し、同じフライパンで玉ねぎとハムを炒め、次にご飯を入れ、混ぜ合わせます。卵をフライパンに戻し、しょうゆ・クミンパウダー・塩こしょうで味を調えましょう。

ボタニ子

ボタニ子

クミンパウダーではなく、クミンシードで作るのもおすすめです。ごま油を熱するときに、クミンシードも入れて作ってみてくださいね。

にんじんサラダ

Photo byRitaE

材料

  • にんじん・・・1本
  • オリーブオイル・・・小さじ1
  • クミンシード・・・小さじ1
  • にんにくチューブ・・・2cm
  • 塩こしょう・・・適量

にんじんの皮をむき、千切りにします。フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、クミンシードを軽く炒めます。香りがたったら、にんじん・にんにくチューブ・塩こしょうを入れ、全体的に混ぜ合わせたら完成です。温かいうちに食べるのがおすすめですよ。

豚バラ肉と長ネギのクミン炒め

フリー写真素材ぱくたそ

材料

  • 豚バラ肉・・・150g
  • 長ネギ・・・1本
  • クミンシード・・・小さじ2
  • にんにくチューブ・・・2cm
  • オリーブオイル・・・適量
  • 塩こしょう・・・適量

豚バラ肉は食べやすい大きさに、長ネギはみじん切りにします。フライパンにオリーブオイルとクミンシードを入れ、少ししてから豚バラ肉も入れて炒めます。豚バラ肉の色が変わってきたら、長ネギ・クミン・にんにくチューブ・塩こしょうを加え、味を調えましょう。長ネギの食感を残すため、炒めすぎないように注意します。お皿に盛り付けたら完成です。

クミンライス

Photo by yto

材料

  • 米・・・2合
  • クミンシード・・・小さじ1
  • サラダ油・・・大さじ1
  • バター・・・5g

米を洗って炊飯器に入れ、目盛りまで水を入れます。フライパンでサラダ油を熱し、クミンを入れて香りがでてくるまで炒めます。香りがでたら、油ごと炊飯器に加え、バターも入れて軽く混ぜます。炊飯器のスイッチをいれて、ご飯が炊けたら完成です。カレーと一緒にどうぞ。

いろいろな料理に

出典:写真AC

クミンを使った、おすすめレシピをご紹介しました。このほかにも、ハンバーグのタネに入れてみたり、野菜炒めの仕上げの香りづけにふりかけてみたり、使い方はいろいろあります。朝に、ヨーグルトの上に小さじ1をかけて食べてみるのもいいでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

アレルギーや副作用が不安な場合は、料理に少しずつ加えて様子をみてみましょう。一度にクミンをたくさん摂取しないように注意してくださいね。

まとめ

Photo bymonicore

いかがでしたか?クミンは一見、クセがつよいスパイスだと思われがちですが、肉料理や野菜料理にはもちろん、パンやチーズとの相性も抜群です。レシピ次第では、お酒のお供にもなります。栄養分が豊富で、ダイエットにも取り入れられるほど万能なクミンなので、ぜひ試してみてくださいね。

あゆ
ライター

あゆ

初めまして。花の栽培や、花言葉について調べたり、育てたりすることが大好きです。記事を読んでいただき、ありがとうございます。どんな方にでも見やすい記事を書いていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

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