枝垂れ桜とは?花の色・開花時期・特徴などを品種ごとに一挙ご紹介!

枝垂れ桜とは?花の色・開花時期・特徴などを品種ごとに一挙ご紹介!

枝垂れ桜は、枝が上から下に垂れ下がった優美な姿で人々を魅了します。日本人は桜が好きですが、桜の中でも独特なのが枝垂れ桜です。今回は、枝垂れ桜の花の色や開花時期を、品種ごとに紹介します。品種によってさまざまな特徴があるので、その違いを楽しみながらご覧ください。

記事の目次

  1. 1.枝垂れ桜とは
  2. 2.枝垂れ桜の品種
  3. 3.おすすめの枝垂れ桜8選
  4. 4.優美な枝垂れ桜を楽しもう

おすすめの枝垂れ桜8選

全国には、有名な枝垂れ桜が多数あります。見頃の時期を迎えると、枝垂れ桜ならではの優美な姿を見せ、人々を魅了してくれます。

①三春滝桜

三春滝桜は福島県三春町にある、国の天然記念物に指定されている枝垂れ桜です。品種はベニシダレで、樹齢は1000年以上になるといわれています。山梨県の山高神代桜、岐阜県の根尾の淡墨桜と並んで日本三大桜に選ばれており、満開の時期には淡紅色の花が四方から流れ落ちる姿が見られます。見頃は4月上旬~下旬で、周辺には他にも桜の銘木が咲き誇っています。

②合戦場の枝垂れ桜

合戦場の枝垂れ桜は、戊辰戦争の合戦地となった福島県二本松市にある枝垂れ桜です。三春滝桜の孫といわれており、2本の樹が寄り添うように立つ夫婦桜です。見頃は4月中旬~下旬で、菜の花の咲く季節と被るため、昼間は桜の紅色と菜の花の黄色のコントラストを楽しめます。

③角館武家屋敷通りの枝垂れ桜

秋田県仙北市は、武家屋敷や蔵造りの美しい街並みが残る町です。この町は春になると樹齢300年を超える枝垂れ桜が町を彩り、武家屋敷通りに咲き乱れます。東北屈指の桜の名所として有名で、見頃は4月下旬です。漆黒の街並みを淡く染める桜は必見です。

④半木の道

半木の道は、京都府立博物館の西川にある賀茂川沿いにあり、約800mにわたって約70本の紅枝垂れが植えられています。4月上旬~中旬の満開の時期になると、紅枝垂れのトンネルを歩けます。市街地から離れているため落ち着いた雰囲気であり、川沿いの心地よい風を感じながら散策することをおすすめします。

⑤MIHO MUSEUM

MIHO MUSEUMは滋賀県の甲賀市にある美術館です。桃源郷をイメージして作られており、4月中旬になると約80本の枝垂れ桜が見頃を迎えます。最大の見どころはトンネルの中から見る枝垂れ桜で、絵画のように切り取られた桜は絶景です。また、トンネル内も桜色に染まり、幻想的な雰囲気を味わえます。

⑥ゆうかの里

徳島県神山町にあるゆうかの里には、約500本の枝垂れ桜が3月下旬~4月上旬に見頃を迎えます。同じ時期にはレンギョウの花も満開になり、黄色と淡紅色が視界を埋め尽くします。特に、レンギョウと枝垂れ桜に挟まれた通路は人気のスポットです。また、高台から見ると桜の雲海のような美しい風景を楽しめます。

⑦浄専寺

宮崎県五ヶ瀬町にある浄専寺には、江戸時代に住職が京都から持ち帰ったとされる樹齢250~300年の枝垂れ桜があります。ウバヒガンという品種の変種で、宮崎県の天然記念物にも指定されています。三重塔を背景に眺めるのが人気です。また、五ヶ瀬町にある約300本の枝垂れ桜は、すべて浄専寺の枝垂桜から株分けされたものです。浄専寺の枝垂れ桜は町のシンボルとして、人々を癒していることでしょう。

⑧霧島神宮

鹿児島県霧島市にある霧島神宮には、境内に約200本の桜が咲き誇ります。満開の季節になると「西の日光」と呼ばれる朱塗りの本殿に淡い桜が映え、この時期ならではの美しい風景を楽しめます。特に拝殿を背景にした枝垂れ桜が美しく、人気のスポットです。

優美な枝垂れ桜を楽しもう

日本人にとって特別な花である桜の中でも、枝垂れ桜は特に印象的です。その優美な姿は人々を魅了し、独特の世界へ引き込みます。品種によって花の色や咲き方、満開の季節も違うので、それぞれの品種の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

藤本一志
ライター

藤本一志

米農家です。果樹、野菜も多少経験しています。現場から学んだことをお伝えします!

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