チランジアの人気種【緑葉種】10選
緑葉種のチランジアは葉の表面のトリコームが銀葉種より少ないため葉の色が緑色に見えます。チランジアはトリコームから水を吸収しますが、緑葉種にはトリコームが少ないことから乾燥に弱いことが特徴です。緑葉種の生育時には、銀葉種よりも少し暗い場所に置き湿度に配慮してあげましょう。
①ストリクタ
ストリクタは流通量が多く、ホームセンターやダイソーなどでも手に入りやすい品種です。葉はやや濃いめの緑色で緑葉種に分類されています。ストリクタは丈夫で花を咲かせやすくクランプもしやすいので気軽に栽培をはじめてもよいですね。ストリクタは水を好むので水をあげると元気によく育ちます。
②トリコロール
トリコロールは花序と花が3色であることからそれを表して命名されました。トリコロールの細い葉はあまり広がらず、シャープでスタイリッシュな印象を与えます。トリコロールはエアータイプのチランジアですが根元に水を貯められる半タンクタイプでもあり、鉢に植えてタンクに水を貯めて育てることも可能です。
③モンタナブラック
モンタナブラックはモンタナの一つで、基本種のモンタナよりも葉の色が黒っぽく見えるのが特徴です。モンタナブラックの葉は硬質で少し幅広く、肉厚で弾力があります。密度が高く放射状に伸びた濃いグリーンの葉がとても美しく魅力的です。モンタナブラックは丈夫で栽培しやすい品種ですが、成長はゆっくりしています。
④ブルボーサ
ブルボーサの名は「球根」という意味からつけられ、その名の通り球根のように膨らんだ株が特徴です。また緑色の葉が大胆に四方八方にうねりながら伸びる様子には、とても妖艶な魅力がありますね。丈夫で室内の半日陰くらいの場所で育ちやすいので、気軽に室内で栽培を始めるのもおすすめです。
⑤ブッツィー
ブッツィーはカプトメデューサエやブルボーサと同様に、うねった葉が魅力的なチランジアです。しかし一番の特徴は独特の縞模様にあり、妖しくも美しいこの縞模様に人気があります。ブッツィーのつぼのふくらみは屋外ではアリが住み着くこともあり、アリと共生するアリ植物といわれていますが、室内の栽培なら心配はいらないでしょう。
⑥フィリフォリア
フィリフォリアの名前には「糸のように細い」という意味があります。その名の通りフィリフォリアはわずか1mmほどの極細の針のような葉が特徴です。濃い緑色の葉先は尖っており、根元から放射状に美しく広がっています。フィリフォリアは穂状の花序から薄紫色の花を咲かせます。
⑦ブラキカウロス
ブラキカウロスは、緑葉種のチランジアの中でも定番の品種の一つです。丈夫で育てやすく人気がありますが、多くの交配種も存在し見分けが難しい品種でもあります。ブラキカウロスは紫色の花を咲かせます。開花時には、緑色の葉が赤く紅葉するのも特徴です。
⑧カピタータ
カピタータはパイナップルの葉によく似た尖った葉をしています。カピタータ・レッドの流通量が多いですが、葉の色によってカピタータ・ピーチ、カピタータ・イエロー、カピタータ・ルブラなどに分かれており種類も豊富です。繁殖力が強く子株も出しやすい品種で、大きく育つこともあります。
⑨サマンサ
サマンサはカルバチェリとモーレアナの交配種で、さわやかな明るいグリーンの葉が特徴です。柔らかにカーブを描く幅広の葉はとても美しく、キセログラフィカに似た優美さを感じさせますね。成長も早く、50㎝以上の大型に成長することもあります。
⑩アンドレアナ
アンドレアナは「チランジアの宝石」とも称される美しさをもっています。細い葉がまるでマリモのようにふわふわとした球体をつくり、とても愛らしい表情のチランジアですね。またアンドレアナは開花時の美しさも特徴の一つです。オレンジがかった一輪の花を、無数の細い葉がふんわりと包むような姿は見ごたえがあります。アンドレアナはデリケートな品種なので湿度や温度に注意が必要です。
出典:写真AC