100均で買えるエアプランツの種類は？育て方や選び方をご紹介！

チランジア・ストリクタも100均で人気のエアプランツです。さまざまな亜種がありますが、基本種はストリクタ・ソフトリーフと呼ばれる、緑色の柔らかい葉のものです。水を好む性質があり、水を与えれば与えるほど元気に大きく成長します。ピンク色で丸く大きな花苞は見ごたえがあります。花つきがよいのも魅力です。

チランジア・フクシーは葉が針のように細くて美しい、銀葉種のエアプランツです。全体的に丸い形状をしており、ウニのようなかわいらしい形をしています。葉が細いため、銀葉種でも乾燥には比較的弱く、そのためこまめな水やりが必要です。花は小ぶりで、長い花茎をのばして紫色の可憐な花を咲かせます。

チランジア・メラノクラテルは半タンクタイプ、緑葉種のエアプランツです。株元に水をためておくことができ、丈夫で育てやすいため初心者にぴったりです。開花時期には赤と黄色の花序を出し、紫色の花を咲かせます。

チランジア・ジュンセアは箒のような長い葉が特徴の、銀葉種のエアプランツです。スタイリッシュなその姿から、ダイソーやセリアなど100均で買えるエアプランツの中でも人気があります。ジュンセアも比較的丈夫で育てやすいタイプです。

チランジア・カピタータは緑葉種で比較的大型のエアプランツです。カピタータレッド、カピタータマロン、カピタータイエロー、カピタータドミンゲンシスなど多品種がありますが、100均で買えるカピタータは開花期に葉が赤くなるカピタータレッドが多いようです。水と日光を好むため、明るい場所で育て、頻繁な水やりが必要です。

エアプランツは基本的に風通しのよい明るい場所を好みます。室内なら、カーテン越しの日光が当たるところで育てるとよいでしょう。夏場は30℃以上になる場所は避け、クーラーの風が当たらない場所に置きましょう。屋外でも、高温や直射日光を避けられれば栽培可能です。また、冬場は成長が止まるため、10℃以下になったら屋内で管理します。

春～秋は、週に2～3回、霧吹きで株全体に水を吹きかけましょう。これをミスティングといます。成長が止まる冬場のミスティングは、週1回程度に減らします。

乾燥が気になる場合は、普段の水やりのほかに、ソーキングやディッピングを行います。6時間ほど株全体を水に浸すのがソーキング、1～2分水に浸すのがディッピングです。どちらも、月に1～2回を目安としてください。水から引きあげた後はよく水を切り、しばらく逆さまにして風通しのよい場所で乾かしましょう。

エアプランツは、基本的に肥料を必要としない植物です。しかし、より大きく元気に育てたい場合は、春と秋の成長期に液体肥料を1000～1500倍に薄めて、株全体に霧吹きするかディッピングします。肥料を与えた後は、肥料焼けしないように水を多めに与えましょう。

土がなくても育てられるエアプランツですが、流木やバークに着生させ、根を張らせるとより生育が安定して株がいきいきとしてきます。着生させたい素材に穴をあけ、裏側をホチキスで止めたり、柔らかいワイヤーで株を固定したりします。株と着生材の間に水をよく絞った水苔を挟むのもよいでしょう。好みの形の流木に着生させるとインテリアのポイントになりますね。

エアプランツの増やし方には、種から育てる方法と、株分けする方法があります。種から育てるのは初心者には難しく、また成長に4～5年かかるため、株分けをするのがおすすめです。花が終わると、親株の根元に子株が育ってきます。株分けは、子株が親株の2/3程度の大きさになったら行います。子株を取り外すときは、無理に引っ張らず、優しく取り外しましょう。

子株が出てきたとき、あえて株分けせず、群生状態にすることをクランプといいます。クランプさせると株全体が大きく見栄えがしますよ。花が咲き終わり、子株が育つと親株は1～2年ほどで枯れてしまうため、枯れた親株は優しく取り外しましょう。そのままつけておくと、根腐れの原因になります。

100均で買えるエアプランツは大きくなる品種のものでも、販売時点では小ぶりなものが多いです。その分、水やりなどの世話をすることで大きく育てる楽しみがありますね。うまく育てて花を咲かせたり、子株を成長させたりして長く楽しみましょう。