ウスネオイデス(スパニッシュモス)の育て方
ウスネオイデスは栽培環境が個体にあっていればどんどん育ちます。乾燥にはある程度耐えられますが思っている以上に水分が必要で、かといって過湿しすぎると腐るというなかなか気難しい植物です。日差しは好きだけれど直射日光や西日は大嫌いなど手のかかるペットのようですが、それだけにうまく育ってくれたときには喜びもひとしおでしょう。ここからは育て方を見ていきます。
ウスネオイデスの育て方①用土と肥料
ウスネオイデスはエアープランツなので、用土は必要ありません。根が退化して土から水分吸収できず、無理に植えると土の水分で蒸れて枯れることがあります。生命力が強いので基本的に肥料も必要ありませんが、どうしても元気がないときには水やり(ミスティング)の水に少しだけ液肥を混ぜこんであげるのがいいでしょう。やりすぎると枯れます。
ウスネオイデスの育て方②水やり
エアプランツというと水やりしなくても育つというイメージをされがちですが、植物として生きているので、本当に水やりをしなければ枯れます。ただ、他の植物に比べて水分が蒸発して弱っていくのが遅く見えるだけです。思った以上に水やりは必要ですが、多湿は嫌います。個体差が大きいので自分のウスネオイデスをよく観察することが枯れさせないポイントです。
ミスティング
ウスネオイデスの水やりは基本的にミスティングでします。霧吹きに水を入れて、1週間に1回か2回葉の先から水がしたたるくらいあげましょう。ポイントはミスティングする時間です。ウスネオイデスは昼間は乾燥を防ぐために気孔を閉じ、夜開きます。ミスティングは夜にしてください。週に何回ミスティングするかは、ウスネオイデスを観察して個体差によって変えます。
間違って昼間ミスティングを繰り返すと蒸れて腐る原因になりますよ。梅雨は多湿になるので室内に避難させてあげましょう。
ソーキング
ソーキングとは水の中にウスネオイデスをお風呂のようにつけることです。気温と同じ温度の水に入れて4時間たったら引き上げ、逆さまにつるしてよく水を切ってください。6時間という説もありますがこれも個体差によって違います。それ以上入れておくと窒息するので、最初は4時間で様子を見るのがおすすめです。ソーキングも夜にしましょう。
ウスネオイデスの育て方③日当たり
ウスネオイデスは日当たりを好みますが直射日光や夏の西日は苦手です。春~秋にかけては梅雨以外は戸外で明るい日陰がよいでしょう。夏は気温が高く乾燥しがちなので日陰がおすすめです。冬は耐寒性が強くないので暖かいカーテン越しの日差しで、夜気温が下がる場合は部屋の中央に場所を変えます。窓の近くは気温が下がるからです。太く長く育つ場所を探しましょう。
戸外でも室内でも風通しがよく、蒸れないという条件がとても大切ですよ。続いて増やし方や管理方法を見ていきましょう。
同じお店で購入してもそれぞれ個体差があるので、この個体はどんな環境が好きなのかとよく観察するのが育て方のコツです。