皇帝ダリアの育て方!手入れのコツから病害虫対策&増やし方まで

皇帝ダリアの育て方!手入れのコツから病害虫対策&増やし方まで

秋空にそびえて咲く皇帝ダリアを育ててみませんか?育て方は難しくなく、庭植えならほぼ放任でぐんぐん育ちます。あまりに育ちすぎて困る場合もあるかもしれませんが、低く育てることも、鉢植え栽培もできます。皇帝ダリアの育て方のコツや、増やし方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.皇帝ダリアとは
  2. 2.皇帝ダリアの育て方<概要>
  3. 3.皇帝ダリアの育て方<庭植え>
  4. 4.皇帝ダリアの育て方<鉢植え>
  5. 5.皇帝ダリアの育て方<手入れ>
  6. 6.皇帝ダリアの育て方<病気・害虫対策>
  7. 7.皇帝ダリアの増やし方
  8. 8.まとめ

皇帝ダリアの育て方<庭植え>

植え付け場所

植える場所は日当たりがよく、高く伸びても困らない場所、塀などに寄りかかれるか支柱が立てられる所が適しています。強風が吹きこまず、夜間に明るい照明を浴びない所がいいですね。室内からの明りは、遮光カーテンを閉めていれば大丈夫で、戸外もセンサーライト程度なら問題ありません。

植え方

植えつけ時期は4月前後で、暖地なら3月中旬頃から可能です。植える場所を耕し、腐葉土を鋤きこみます。痩せ地なら堆肥を混ぜてください。

  1. 根鉢より大きめの穴を掘り、緩効性肥料を施して土を少し戻す
  2. 苗は、根が肥料に触れないように植えつけて、たっぷり水やりする
  3. 複数株植えるときは、株間を50cm以上あける
  • 球根を植える場合も同じ手順で、10cmの深さに植えます。

皇帝ダリアの育て方<鉢植え>

皇帝ダリアは鉢植え栽培も可能です。鉢は根鉢の2倍程度の大きさで、縦長よりは幅広の鉢の方が安定します。用土は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜるか、草花用培養土を使いましょう。植えつけたら、日の当たる場所に置いてください。鉢植えでは、庭植えほどの高さにはなりませんが、摘心をすれば確実に低く育てられます。

植え方

  1. 底が隠れる程度の鉢底石を入れる
  2. 1/3ほど用土をいれ、緩効性肥料を混ぜる
  3. 用土を加えて水で湿らせ、植え穴をつくる
  4. 苗を植え付け、支柱を立てて結わえる
  5. たっぷり水やりする
  • 球根も同じ手順で、10cm程度の深さに植えましょう。

植え替え

鉢植え栽培は数年たつと根が育って窮屈になってくるので、3年くらいに一度は植え替えをしてください。土を入れ替え、一回り大きな鉢に植え替えます。何年か経ったら、植え替え時に株分けをしてもいいでしょう。植え替えや株分けの適期は3月~4月頃です。植えつけ時と同じ手順で植え替えてください。

ボタニ子

ボタニ子

庭に植えたのは、植え替えしなくていいのかな?

庭植えは、植え替えしなくて大丈夫です。株分けしたいときに掘り上げて、植え直してあげてくださいね!

皇帝ダリアの育て方<手入れ>

支柱立て

皇帝ダリアは草丈の高い植物なので、支柱を立てましょう。茎は太くなってくるので緩く結んで紐を交差させ、支柱の方はきつく結びつけて下さい。2m以上に育てる場合、支柱も長い方がいいですが1.5m程度でもかまいません。秋からぐんぐん伸びますが、下を支えていれば台風などのよほどの強風が吹き荒れない限り自立してくれます。

倒れた場合

長く伸びた皇帝ダリアは、台風の直撃を受けると支柱でてっぺんまで支えていても倒れてしまうこともあります。もし折れてしまっても、折れた時期と箇所にもよりますが、花が咲く可能性はあります。だめだったとしても根もとが残っていれば、翌年しっかり芽吹いてくれるので問題ありません。

肥料・水やり

鉢植えには、6月~10月の生育期に1ケ月に1度化成肥料を施してください。1株にかるく一握りが目安です。庭植えには特に追肥の必要はありません。水やりは、庭植えには自然の雨水だけで大丈夫です。鉢植えには土の表面が乾いたら水やりして下さい。冬の水やりは、控えめにします。

摘心(草丈を低くする)

摘心の方法

皇帝ダリアは摘心をすると草丈を低くおさえ、横に広がりをもたらせることができます。主枝の先端の新芽を摘心しましょう。両脇にそれぞれ太い枝(葉柄)が伸びていて、その間にある先っぽを節の下で剪定してください。2日~3日晴天続きの予報が出てるときにおこないましょう。

もし雨が降りそうなら、切り口の空洞から雨水や雑菌が入らないようにラップなどを張って塞いでおくと、安心ですよ。

摘心の時期

摘心によい時期は、6月~8月です。摘心箇所の両脇から芽が出て、それぞれ成長します。また伸びてきたら、2度目の摘心をしてもかまいませんが、9月までに終えましょう。秋になって花芽がつき始めた時期に摘心すると、開花しなかったり花が少なくなったりすることがあります。

切り戻し

夏の切り戻し

摘心を忘れて伸びすぎたときは、下の方で切り戻してもかまいません。節の数が株もとから6つくらいは残るようにしてください。9月までにおこないましょう。また、夏の強い日差しに、葉が部分的に焼けたように枯れることがあります。萎れてなければ大丈夫ですが、見た目が悪いなら枯れた葉を少し剪定するといいでしょう。

冬の切り戻し

花が咲き終わったら、株もとから7cmほどの位置で切り戻しをして冬越しの準備をしましょう。茎で挿し木をするのなら霜に当たると枯れるので、初霜の前に切り戻ししてください。茎をカットして寒さに触れないように保存しましょう。

越冬

皇帝ダリアは多年草なので、根が越冬できれば翌年も開花できます。寒さには弱いので、切り戻した株もとに土を盛り、藁を敷いたり落ち葉で覆ったりして保温しましょう。暖地では、軽く土を盛る程度で冬越しできます。鉢植えも、切り戻して室内か軒下などに取り込んでください。春になったら芽吹きます。

ボタニ子

ボタニ子

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