サンフーロンの使用上の注意点
安全性
サンフーロンの安全データシートの中身は以下のとおりです。
危険・有害性の分類
眼刺激性
軽度の皮膚刺激
水生生物に毒性
サンフーロンも、元祖のラウンドアップマックスロードと同様危険は低く、有害性の低い、安全性の高い農薬といえそうです。
希釈時の注意点
サンフーロンの有効成分グリホサートは、土の粒子に吸着されてしまうため汚い水で希釈すると効果が弱まります。希釈に使う水はできるだけきれいな水を使うようにしましょう。また、保存期間内であれば開封後も使用できるので、大きめの容器を買うとコストが抑えられます。
散布時の注意点
散布するときは、眼に刺激性や軽度の皮膚刺激がある農薬のためゴーグルやゴム手袋などを装着することが推奨されます。また、サンフーロンは散布してからすぐには枯れません。7日後くらいから雑草の色が変わり出すので、焦って撒きなおさないようにしましょう。
サンフーロンとラウンドアップマックスロードとの違い
ボタニ子
実は結構違うんだよ。ジェネリック農薬と元祖の最新除草剤との違いについて解説するよ。
値段の違い
日産化学 除草剤 原液タイプ ラウンドアップマックスロード 500ml
参考価格: 1,342円
内容量 | 500ml |
---|---|
成分 | ホスホノメチル |
タイプ | 液体タイプ |
持続期間 | 数カ月 ※植物や環境によって変わってくる |
値段を比較すると、当然元祖ラウンドアップマックスロードは、同じ容量でも1.7倍~2倍近い値段の差がします。大面積を除草する場合は、サンフーロンだと2万近くですみますが、ラウンドアップだと3.5~4万円になるため、大きな出費が発生することになりますね。ただし、難防除雑草があまりに多いときは、サンフーロンの撒きなおしの可能性があります。2回撒いてしまうと価格差がなくなってしまうので選定には注意が必要です。
登録作物の違い
ラウンドアップマックスロードは、元祖ということあって数多くの登録を得ています。
- 作物ごとにスギナやマルバツユクサの適用表がある
- 食用でない花類の適用表がある
- 小さな木であるかん木の適用表がある
このため、ラウンドアップマックスロードはサンフーロンに比べて確実に除草できたり、幅広い活用ができたりします。
効果の違い
サンフーロンの有効成分はグリホサートイソプロプルアミン塩、ラウンドアップマックスロードの有効成分はグリホサートカリウム塩です。成分名が異なるぶん当然効き目が違うところはあるでしょうが、違いについての定量的な資料はありませんでした。ただ、有効成分以外に含まれている界面活性剤の性能には両者で差があります。
ラウンドアップマックスロードでさらに進化した界面活性剤
ラウンドアップマックスロードには、植物と有効成分の密着度がより高まる界面活性剤が配合されているため、散布してから1時間後に降雨があっても効果に差がでません。これはサンフーロンの6時間と比べると植物体への移行速度がかなり早いです。またラウンドアップマックスロードは、朝露がある早朝や気温の低い冬期に散布しても効果がでることから、散布する時間帯をあまり気にする必要がありません。
サンフーロンとラウンドアップマックスロードとの違いまとめ
- 値段は1.7倍~2倍くらい違う。ただし、撒きなおしで価格差がなくなることに注意。
- ラウンドアップマックスロードは登録がたくさんあるため、活用幅が広い。
- 天気の悪い時や冬場でもラウンドアップマックスロードは使える。
まとめ
除草剤サンフーロンの特徴はいかがだったでしょうか。ジェネリック農薬でありながら、植物を枯らす効果は充分あります。そして、なんといっても値段の安さは大変うれしい限りですね。一年生雑草程度の防除であれば積極的に使ってみてはいかがでしょうか。(なお、この記事で記載した情報は2019年9月時点のものとなります。)
ここまでサンフーロンのすごい効果についてみてきたけど、元祖とどのぐらい違うのかな。