スギナ駆除におすすめ除草剤④バスタ液剤
基本情報
雑草処理方法 | 茎葉処理 |
選択性の有無 | 非選択性 |
有効成分 | グルホシネート18.5% |
性状 | 青緑色澄明水溶性液体 |
効果の早さ | 早め(2~5日) |
持続性 | なし |
人畜毒性 | 普通物 |
除草剤の種類
バスタ液剤の種類①
バスタ液剤の種類②
除草剤の特徴
バスタ液剤は茎葉処理剤になりますが、グリホサート系除草剤と異なり根を枯らさないため完全に雑草を除去しません。しかし、適用作物は80作物もの農作物と多く、収穫前にも散布ができます。さらに、効果の発現が非常に早く、グリホサート系除草剤が1〜2週間で効き目がでるのに対してバスタ液剤は2~5日で効果が現れます。
適用表
作物名 | 適用場所 | 適用雑草名 | 使用時期 | 使用薬量 | 希釈水量 | 総使用回数 |
樹木など | 公園、堤とう、駐車場、道路 運動場、宅地、のり面、鉄道など |
多年生雑草 | 雑草生育期 | 1000~2000mL/10a | 100~200L/10a | 3回以内 |
ボタニ子
駆除方法と注意点
バスタ液剤は、いろんな野菜がある家庭菜園に生えてくるスギナ駆除におすすめの除草剤です。枯らし方はこれまでの液体の除草剤と同様で規定量を水に溶かしてジョウロや散布機でまくだけです。畝間のあいだに生えてきたスギナ駆除にはうってつけの除草剤ですが、隣接する作物が収穫何日前まで薬剤の散布が可能なのか確認を忘れないようにしてください。
散布の目安
面積 | 50m2(15坪) | 100m2(30坪) | 500m2(151坪) | 1000m2(303坪) |
薬量 | 50mL | 100mL | 500mL | 1000mL |
水量 | 5L | 10L | 50L | 100L |
スギナ駆除におすすめ除草剤⑤カソロン粒剤2.5
基本情報
雑草処理方法 | 茎葉処理・土壌処理 |
選択性の有無 | 非選択性 |
有効成分 | DBN〔2,6ジクロロベンゾニトリル〕2.5% |
性状 | 淡褐色細粒 |
効果の早さ | 普通(2週間程度) |
持続性 | あり(60日~90日) |
人畜毒性 | 普通物 |
除草剤の種類
カソロン粒剤の種類
カソロン粒剤2.5 3kg
アグロカネショウ 除草剤 カソロン粒剤2.5% 3kg
参考価格: 1,500円
内容量 | 3kg |
---|---|
成分 | DBN:鉱物質微粉 |
農薬登録 | 第6746号 |
ボタ爺
カソロン粒剤には有効成分の濃度が高いものがあるが、庭のスギナであれば2.5%のもので充分だぞ。
除草剤の特徴
カソロン粒剤は吸収移行性の土壌処理剤と茎葉処理剤になります。散布後に生育初期の雑草を2週間程度で枯らし、地表数cmには有効成分の効果が持続し胞子や種子からの繁殖を抑えます。また、粒剤で水を使った散布を必要としないため、道具なしで簡単に撒けるのも特徴です。
適用表
作物名 | 適用場所 | 適用雑草名 | 使用時期 | 使用薬量 | 総使用回数 |
樹木など | 公園、堤とう、駐車場、道路 運動場、宅地、のり面、鉄道など |
多年生広葉雑草 スギナ |
雑草の発生前~発生始期 | 20~40kg/10a | 3回以内 |
駆除方法と注意点
スギナは2月下旬から胞子茎が生えてきますので、枯らす場合はつくしが顔を出す冬に散布しましょう。ただ、カソロンは地面が乾燥していると効果を発揮できません。次の日に雨が降る日に散布したり、打ち水をしたりすることで地面を湿らせてください。また、カソロン粒剤はイネ科雑草が優先している場所では防除効果が弱くなるため、グリホサート系除草剤との併用がおすすめです。
散布の目安
面積 | 50m2(15坪) | 100m2(30坪) | 500m2(151坪) | 1000m2(303坪) |
薬量 | 1~2kg | 2~4kg | 10~20kg | 20~40kg |
ボタ爺
シバゲンは庭や芝生用、カソロンはそれぞれ農作物のほ場で使い分けられるぞ。
スギナ駆除におすすめ除草剤⑥ブリグロックスL
基本情報
雑草処理方法 | 茎葉処理 |
選択性の有無 | 非選択性 |
有効成分 | ジクワットジブロミド7% パラコートジクロリド5% |
性状 | 暗緑色水溶性液体 |
効果の早さ | とても早い(2~4日) |
持続性 | なし |
人畜毒性 | 毒物 |
除草剤の種類
プリグロックスLは毒物のため、インターネット通販で取り扱っているところは少ないです。農業用資材専門店や農協のグリーンセンターにて取り扱っていますので、買う場合は身分を証明できるものを持参しましょう。
除草剤の特徴
プリグロックスは接触型の除草剤になります。根まで枯らすことはしませんが、次の日には有効成分がかかった植物を枯らすなど圧倒的に早い効き目が特徴です。また、農作物に少量かかっても、付着した部分が黄色くなるだけで枯死にはいたらないため家庭菜園にも使えます。さらに、花壇などの小さい花が多い場所で使っても大丈夫なため、生えてきた雑草だけを除去できます。
適用表
作物名 | 適用場所 | 適用雑草名 | 使用時期 | 使用薬量 | 希釈水量 | 総使用回数 |
樹木など | 公園、堤とう、駐車場、道路 運動場、宅地、のり面、鉄道など |
スギナ | スギナ生育期 | 1000~2000mL/10a | 100~150L/10a | 3回以内 |
ボタ爺
情報ではプリグロックスLは苔庭にはえてきた雑草を枯らす効果があるが、適用表には記載されていないため、各自の責任で使用するんじゃぞ。
駆除方法と注意点
プリグロックスLによるスギナの枯らし方では、4月末ごろの生育盛期に散布することが重要です。プリグロックスLはスギナの根までは枯らさないため、雨によって土が流れ出したら困る畦や傾斜地での使用がおすすめです。ただし、プリグロックスLは毒物の除草剤になり、眼や皮膚に強い刺激性があるので、ゴーグルやゴム手袋などの保護道具をしっかり装着してから散布してください。
散布の目安
面積 | 50m2(15坪) | 100m2(30坪) | 500m2(151坪) | 1000m2(303坪) |
薬量 | 50~100mL | 100~200mL | 500~1000mL | 1000~2000mL |
水量 | 5~7.5L | 10~15L | 50~75L | 100~150L |
まとめ
スギナの枯らし方についてはいかがだったでしょうか。塩や石灰による駆除方法もあると聞きますが、確かな研究成果や情報はありません。除草剤は多くの人が時間とお金をかけて実証性を追求してきたものになりますので、適用表どおりの使い方をすれば、ねらい通りの効果を得られます。使い方を間違わなければ怖いものではありませんので、安心して使ってください。
家庭菜園で使うときは100倍希釈で使用してね。